わちぎり

2019年9月7日(土)

タデ原湿原で来春の野焼きに向けた「輪地(わち)切り」が始まりました。
輪地切りとは、防火帯づくりの一つ。
野焼きで焼く草原や湿地の周りを輪っかのようにぐるっと草を刈るため、このように呼ばれています。

写真左が湿原。右手の林に野焼きの火が燃え移らないよう、幅10mも刈る必要がある


刈った草は2週間ほど時間を置いて乾燥させたのち、次に焼却します。「輪地焼き」と呼ばれる防火帯づくりの集大成で、安全に野焼きをする上で欠かせない仕上げです。
なぜ今防火帯を作るのか?それは、①草の成長が衰えはじめる秋の初めに刈ることで今後草が伸びにくい。②青草が残る今の時季でないと安全に輪地焼きができない からです。

最近は雨が降らない日はないくらい、雨ばかりの毎日。この日も14時ごろに大粒の雨が落ちてきて、退散しました。
それでも今回は、刈り手が13名を超え、ここ数年で一番の進み具合でした。美しい輪地を作るのも、広大な草原がある九重ならではの文化。防火帯の完成に向けて、秋らしい天候の移ろいを待つばかりです。(指原)

木の実ゴマ

2019年9月7日

ドングリの落ちる季節がやってきました。
事務所の庭にドングリがたくさん落ちていたので、木の実ゴマを作成してみました。爪楊枝を刺し、コマの先を整えると10秒ほど回る簡易的なコマができました。
回した感覚では、ずんぐりとしたクヌギのドングリより、細いコナラのドングリの方が安定感があります。

ドングリは種類が豊富なのでドングリを見つけた際にはみなさんも試してみてはいかがでしょう。(江上)

赤と黄のコマ…クヌギ
青のこま…コナラ

実り

夜風は肌寒さを感じさせるようになり、
早くも夏が終わろうとしている飯田高原では、
稲穂が頭を垂れ始めています。
稲の出穂は実りの秋を感じさせてくれる
自然からの最初のメッセージのように思います。
今年の新米の味が今から楽しみです。
(阿部)

穂が出ました

旬を過ぎても美しい

2019年8月12日

とうに梅雨は過ぎ、アジサイの季節は終わりましたが暑い日に咲く夏のアジサイは淡く色あせ、夏に見る涼しげな浴衣のようで綺麗です。
アジサイは土の性質や、時の経過によって色が変わることにより、花言葉に「移り気」や「冷淡」などがあります。それに毒も持っており、ネガティブな印象のアジサイですが、見ごろを終えた今でも美しい姿を見せてくれるアジサイに私は魅了されています。(江上)

淡く色づくホンアジサイ

モウセンゴケ

2019年8月9日(金)

タデ原湿原で環境学習や保全活動をしている、“チームタデ原”の子どもたちと、北千里ヶ浜を訪れました。

北千里ヶ浜。目の前が硫黄山

ここは噴煙を上げる硫黄山をはじめ、三俣山や星生山、中岳など、九重の名峰に囲まれた盆地です。まさに九重連山の中枢部!
火山ガスの影響で植物の生育は限定され、巨大な岩や石が一面に広がります。まるで別の惑星に降り立ったような感覚です。
その中を通る一筋の水の流れ。
その脇の苔むした石で、モウセンゴケを発見しました。

ルーペで観察中!
モウセンゴケ。ここで見られる大きさは、葉っぱの先まで5cmほど。花はまだつぼみでした

酸性の湿地などに生え、コケと名がつくも歴とした種子植物です。食虫植物として有名で、粘液をまとった葉っぱで虫を引っ付けて捕え、ゆっくり消化して栄養にします。
貧栄養の水環境で生き延びるための戦略。とはいえ、実際にアリが葉に乗ったところを観察しても、なかなか引っ付かず…。小さな小さなモウセンゴケたちの狩りはうまくいくのか。成功を願うばかりです。(指原)