はないかだ



この植物、葉っぱの真ん中あたりに注目すると、なんだかポツっとしたものが見えます。

これ、実は花なんです。
名前はハナイカダ。
葉っぱをイカダとして、花がイカダを操る船頭に見えるため、この名前がついたそうです。

葉っぱに花がつく?と聞くと、なんだか不思議です。
植物といえば、大体は茎や枝から葉が出て、花は葉とは別に分かれて花柄と呼ばれる軸の先から咲くイメージが強いと思います。
サクラの花を想像すると分かりやすいでしょう。


ハナイカダの葉っぱをよく見ると、背骨のような葉の主脈が花までは太くなって伸びているのが分かります。

と同時に、今度は花に注目すると、花まで伸びている主脈は花の軸、つまり花柄のようにも見えます。
実はハナイカダは、葉の主脈と花の花柄が合わさるということが起き、このような姿になったそうです。

花はとても小さいのですが、7月を過ぎれば黒い実を乗せたイカダに変身します。
自然学校では、事務所の入り口やさくらのひろばで観察できます。
みなさんも探してみてください。(指原)