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白山の自然を守るボランティア活動
白山国立公園の利用は、ほとんどが登山です。登りやすい山であることに加え、高山植物が美しく咲き、見所が多いことから、女性に人気があります。自然の美しさのほかに、登山客は「ゴミがない」ことに驚きます。国立公園内に人が住んでいないということもありますが、白山は早くからゴミ持ち帰り運動を推進してきました。石川県と地元の村が協力して、ゴミ箱を園内から撤去し、登山客にゴミ袋を渡して協力を求めたり、清掃活動をしています。誰かがゴミを始末してくれるという甘えでなく、自分が担いで持ち帰るという意識改革が大事なのです。 白山の夏山シーズン。室堂と南竜ヶ馬場では毎日、石川県自然解説員研究会のボランティアが「一緒に登りませんか」と登山者に呼びかけて、高山植物や星座など自然を解説しながら、山頂までの登山を安全にガイドします。彼らはいつもゴミ袋を手に、見つけたゴミを拾いながら登ります。また、石川県の郷土の花でもあるクロユリなどの盗掘を防ぐために、監視や啓蒙活動も行っています。会の目的は、「自然を知っていただいて、自然の大切さを理解して、自然保護の重要さをわかっていただくこと」、92名の会員が交代で活動しています。
自然ガイドボランティアは、国立公園内のイベントの手伝いなどをして、自然に対する理解を深める活動をしています。
白峰ブナの会では、「白山に関する自然の保護と開発を考える」ことを目的に活動しています。シーズン中は、登山者が安全に歩くことができるように、パトロールや登山道の整備・草刈・排水・道標整備・支障木の伐採・清掃活動などを行っています。ゴミはすぐ拾うことが大原則で、きれいにしてあると最初のゴミが捨てにくいそうです。
こうした地道な努力が、今日の「ゴミのない白山」にしてきたのです。
自然を守るマナー
ブナの原生林は大地に実りをもたらし、動物を育み、人間にさまざまな恩恵を与えています。ブナ林を守ることは自然全体を守ることにほかなりません。ブナ林を守ることができるのも、そして破壊するのも人間です。イヌワシは人間が危害を加えなかったから生き延びることができました。人間も自然の一員です。私たちが自然を守るという意識を持って、まず身近なマナーを守ることからはじめましょう。
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白峰ブナの会 |
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石川県自然解説員研究会 |
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白山国立公園自然ガイドボランティア |
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白山国立公園センター白山まるごと体験村 |
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石川県東京観光情報センター
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白峰ブナの会
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財団法人国立公園協会
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