助成先のご紹介
地域のお客様の募金を、地域の皆様へ
セブン-イレブンの店頭募金箱にてお預かりした募金を、地域で活動している環境市民団体に「環境市民活動助成金」としてお届けし、その活動を支援しています。
地域のお客様の募金が、地域の環境市民活動を支援する助成制度です。
助成先団体<中部・東海>
NPO法人 竹林救援隊(岐阜県各務ヶ原市)
現在、28カ所、12haの竹林整備維持をしており、2年前からは竹が山に侵食している現状に鑑みて皆伐事業にも乗り出しました。近隣の皆さんから「景色が変わった」と喜びの声が寄せられていますが、以前はボランティア活動を疑われて協約書に印鑑を頂くのに苦労いたしました。
竹林がごみ捨て場にならないためにも環境教育が大切と思い 、積極的にイベントを開催しています。 ミニ門松作り体験、筍掘り、各務原市環境教室で竹笛作り体験等々、今年、最も人気を博したのは竹の反動で大根の角切りを飛ばし的を落とす野菜鉄砲、竹の半割をビー玉が流れ移るスライダーでした。人生 100 歳時代を元気にと会員各位、友に声かけつつ頑張っています。
2019年
秋号より
ギフチョウの翔ぶ里山の自然を考える会(岐阜県)
スギやヒノキの人工林も林内を明るくすることで食草も増えます。10月には生息地の山林の下刈りや枝打ちを会員と地域住民と協働して行い、ギフチョウが産卵しやすい環境づくりに努めています。
地元小学校の体験学習では、会員がギフチョウや昆虫の観察会を指導しています。教室でギフチョウを卵から成虫になるまで飼育・観察し、成虫は標本などの教材に役立てています。
ギフチョウが翔ぶ豊かな里山を後世につなげていくために、賛同者の輪を広げながら活動を継続していきたいと思います。
2019年
春号より
NPO法人 法人恵那山みどりの会(岐阜県)
森づくり部は、人工林、里山、竹林の伐採整備を担っています。
風景
森の学校「はっぱっぱ」は、夏合宿などで川遊び(川ガキ養成講座)、冬はそり遊び、自転車で野山を駆け回る「モトクロス」など、季節を通して森に入る自然体験学習の場です。
最近は子どもたちを森へと誘導するため、近郊の里山「なすの森」を(2015年度助成を受け)整備中です。
2015年
冬号より
羽島環境の会(岐阜県)
4年前に出会ったダンボールコンポストは、みんなでエコに取り組む最強のアイテム。1個で3ヵ月間の生ごみ約60kgが減量できる優れものです。出来た堆肥は、安全でかつ良質。ダンボールコンポストの普及に年間15回の講習会を実施しているほか、木枠コンポストや設置型コンポストの使い方指導、堆肥の使い方を教える畑講座、プランター講座、親子でさつまいも体験講座も行っています。
市との市民協働体制もでき、不登校・引きこもり支援ネットワークと共に畑を耕し、地域ネットワークが広がりつつあります。身近にある幸せをみんなで見つめなおしていけたらと思います。
2012年
春号より
ウッドマイルズ研究会(岐阜県)
ウッドマイルズは木材輸送経路を明らかにして、環境負荷の削減や透明性のある流通の重要性を訴える新しい指標です。使用する木材の量と輸送距離を表す「ウッドマイレージ(m²・km)」、輸送過程における環境負荷を表す「ウッドマイレージCO2(kg-CO2)」、使用する木材の流通過程がどれだけ分かっているかを表す「流通把握度(%)」等があります。2003年の発足以来、有志により調査研究開発を重ね算出マニュアルを作成し、京都府では行政の制度にも組み込まれました。自治体関係者や森林木材建築関係者を中心に仲間が広がっています。学会への発表や毎年3回のセミナー開催、ニュースレターの配信(無料)を行っています。
NPO法人 桶ヶ谷沼を考える会(静岡県磐田市)
当会は「日本一のトンボの生息地である桶ケ谷沼を守ろう!」と1986年に発足し、現在継続38年目となります。その間、マスコミに取り上げられたり、映画化されたり歌が出来たりと注目され、「全国トンボ市民サミット」も当地で3回開催されています。 桶ケ谷沼は、絶滅危惧ⅠA類の「ベッコウトンボ」が生息しているばかりでなく、貴重な昆虫、植物、鳥類等を擁する自然の宝庫です。私たちの主な活動は、その保護活動ですが、2017年からは小中学生を対象に「おけがや自然塾」を開校し7年目になります。多くの子どもたちに、桶ケ谷沼の「生きた教材」を通して、「小さな命 大切に」の思いを育んでもらっています。
今までにこの沼では72種のトンボが確認されていますが、その種の数と総数は確実に厳しくなっています。地元住民や行政機関とも連携した活動を展開し、さらに最近では地元企業との連携を進め、市を挙げての活動が展開されていますが、予断を許さない緊迫した日々の活動が続いています。
2024年
春号より
舞阪の自然を守る会(静岡県浜松市)
私たちの町の南側には太平洋に面した遠州灘海岸が、西側には海水の出入りする汽水湖の浜名湖があります。会発足のきっかけは浜を疾走する四輪駆動車が、浜に飛来して産卵・子育てをするコアジサシや、浜に上陸して産卵するアカウミガメを脅かしていたため、四駆の脅威を退け、浜辺の生き物を守り、風紋のできる美しい砂浜を取り戻すことでした。課題達成後は、浜名湖に浮かぶ「いかり瀬」の自然環境の保全と海浜植物群の保護活動を継続しています。参加者には観察会を通して、海浜植物が持つ驚異的な能力や、海水の干満による波打際の変化といった貴重な自然体験の場として活用してもらっています。
ここ数年は、爆発的な繫茂を続ける外来雑草の抜き取りや漂着したプラゴミ拾いの体験を通じ、いかり瀬を守るための啓発活動にも力を入れています。最近は近隣の高校生も参加してくれるようになり心強いかぎりです。
2022年
秋号より
二ツ池櫻と蓮の保勝会(静岡県藤枝市)
2021年
冬号より
NPO法人 海プラスSOU(静岡県沼津市)
私達は静岡県の内浦湾を中心に活動しています。昔は西伊豆の海でも浜辺前面に海草藻類が繁茂し、多くの海洋生物が身近にみられる場所でしたが、近頃は少なくなってしまいました。
2015年に『アマモ場を増やそう!』と思い立ったことが始まりでした。その時、集まったメンバー4人で海草藻類の植生を調査したところ、所々にアマモの他、コアマモ、ウミヒルモの小群落がみられました。しかしながら、この藻場の存在をほとんどの人は知りません。
2016年から海草類の再生活動をスタートさせ、当初4人であったメンバーは社会人や大学生の方々が加わり、長く活動を継続するために2018年にNPO法人を設立しました。
少しずつですがアマモ場が広がり、実感として活動の意義を感じています。また、海草藻類の再生活動や多種に及ぶ海洋生物を知って頂けるように、大瀬崎のフィールドを利用した児童や園児向けの自然学習に参画したり、一般の方向けの環境学習プログラムのイベントを開催したりしています。これからも少しずつ活動の輪を広げていきます。
2020年
春号より
NPO法人 林 林 林(静岡県藤枝市)
2004年6月に地元、林家、作業員、川下の森大好き人間が集い、NPO法人 林 林 林を設立いたしました。毎月、土、日曜日を活動日に里山荒廃、杉、桧人口林を間伐、林内歩道を開設、整備していました。2006年4月に開始した静岡県森づくり税による「森の力再生整備事業」に参加し、毎年5haの間伐および作業道・歩道を開設し、里山林整備保全に注力いたしました。
2008年頃より間伐材の有効活用を求められ、街場の錦野クリニック院長と患者のリハビリ兼ねたログハウスの建設を計画して、足掛け7年の歳月を掛け完成させました。毎月一回の例会と高齢化、過疎化が進む地元、医療よろず相談会を年2回開催しています。
また、森林整備事業で開設した作業道を継続的に活用するために、森林スポーツフィールドとしてトレイルランニング、マウンテンバイク愛好者を誘致すべく地元民と共に努力しています。関係人口増加を求めています、皆さんぜひお越しください。
2019年
冬号より
NPO法人 静岡・海辺づくりの会(静岡県静岡市)
松林近くの駐車場に隣接する空き地ではごみのポイ捨てがひどくて、どんなにごみ拾いをしてもいたちごっこでした。思いついたのは「花壇を作って花を植えたらポイ捨てが無くなるかも…」ということで、市と話し合い、その空き地に花壇を整備しました。毎週の手入れと、春と秋に植え替えをして道行く人に楽しんでもらっています。花壇は市の広報誌等でも紹介されました。
ごみのポイ捨ても大きく減り、また会員同士の交流も深まり、花壇整備を通じて地域に貢献する活動ができていると思います。永くこの活動が続くよう若い会員が増えてくれることを切に願って日々の活動に精進しています。
2019年
秋号より
NPO法人 海辺を考える しおさい21(静岡県)
活動地の一つである静岡県沼津市久連は、造礁性サンゴの世界的な分布北限域にあたり、かつて伊豆半島最大規模のサンゴ群集を擁していました。私たちは、低水温とウニ類の食害により消滅の危機に瀕するこの群集を保護・再生するため、地元漁協、水族館、大学などの専門機関と連携し、移植や啓発の活動を続けています。
2019年
春号より
ほたるの里づくり会(静岡県)
ごみの元の大部分は道路、国道の歩道に繁茂するイタドリ、ススキなどの群生でした。歩道の繁みを数年かけて雑草のない歩道とすると、付近の河川や田畑のごみが少なくなりました。
2018年
秋号より
奥の平ホタルの里(静岡県)
主な活動は、森や川辺の樹木や竹を間伐し、ホタルの育つ環境をつくる。樹木や倒木の処理、下草刈り、見学路づくり。学童や諸団体の自然体験の場の整備と支援などである。2015年9月の台風で散策路は土砂と倒木で覆われてしまった際、多くの市民から励まされ、関係者から支援をいただき活動の大きな原動力となった。
2016年
夏号より
佐鳴湖シジミプロジェクト協議会(静岡県)
私達は泳げるきれいな湖、水の浄化能力に優れたシジミのいる湖を目指しています。主な活動は生体の自然馴化能力を応用して、毎年産卵を人工的にハウスで繰り返し、佐鳴湖により順応できるヤマトシジミを育てることです。結果としてヤマトシジミが自然環境の中で自然産卵し繁殖できるまで活動を続けていこうと思っています。
2015年
秋号より
椎ノ木谷保全の会(静岡県)
●絶滅危惧種ミカワバイケイソウなどの希少動植物の保護活動
●放置茶畑の開墾、葦原化した水田や荒れた畑の再生
●椎ノ木谷キッズ:親子で自然に親しむ(川遊び、収穫、落葉遊び)
●地元小中学生や高校生、浜松市新規採用職員の体験活動(水田、竹林整備)
●小さな親切運動による森づくり活動(ドングリの植付け、下草刈り)
また、筍掘り、芋煮会等、椎ノ木谷の収穫物を使ったイベントを季節ごとに行っています。これらの活動により、毎年延べ2500名以上が訪れ、「市民のオアシス」として認知されてきています。
2014年
春号より
NPO法人 修善寺総合研究所(静岡県)
伊豆市内の伊豆総合高校、そして土肥高校の高校生のみなさん、地域の各NPO団体、小中学校、伊豆市役所など、さまざまな立場の方が「伊豆市若者交流施設9izu」に集合して、駅周辺の道路や狩野川の河川敷など、毎月少しずつまちをきれいにし続けています。参加者も、多い月には約80名と広がっています。
2012年
冬号より
みやこだ自然学校の会(静岡県)
簡単・便利・快適な生活を送った子どもたちが、社会が求める創造的でバイタリティのある人材へ育つのは難しいと感じています。多少の不便が知恵と協力を生み出し、生きる力が引き出されていく。人材育成も自然と知恵に学ぶ循環型社会にあります。自然に暮らすコミュニティスタイルは震災にも強いはず。この取り組みを全国に広げていきたいと思います。
2011年
秋号より
NPO法人 マリンプロジェクト(静岡県)
みんな、海が好きになってくれたら、海はもっと笑顔でいっぱいになり、海からいろんな事を知ることができるはず。そして、そんな海や自然のために何かできることを、との思いから計画した「サーフコミュニティーセンターの設立〜マリンスポーツの街づくり〜」の実現を夢見て活動を継続しています。
2010年
冬号より
未来創りねっとわーく なの花クラブ(静岡県)
このように、菜の花の持つ多様なパワーを利用した資源循環サイクルのことを菜の花プロジェクトと呼びます。なの花クラブは、浜松市に住む、環境問題に関心を持つ有志が集まり、4 年前に結成されました。当初10 アールの畑でスタートし、今年度の作付面積は、1.4haまで広がってきました。この間、他団体にも呼びかけ、現在浜松市内において、3haの面積で菜の花プロジェクトが取り組まれています。「いっぱい いっぱい菜の花の種をまこう! 菜の花畑と笑顔の輪をつくろう!」をキャッチフレーズに、菜の花畑を核とし、食と農から命のつながりを大切にする価値観を育み、地域の人と人がつながっていく、楽しいコミュニティーづくりの場を育てていきたいと考えています。
530運動環境協議会(愛知県豊橋市)
530運動は、「自分のゴミは自分で持ち帰りましょう」を合言葉に、1975年に豊橋から始まった環境美化活動です。誰でもどこでも取り組める気軽さと「ゴミゼロ」というネーミングのユニークさから、全国へと広がっていきました。
協議会では、春と秋の2回、全市一斉清掃活動である530運動実践活動を呼び掛けています。行政だけでなく、自治会をはじめとした市民団体や地元の小中学校、地域の事業者の方も積極的に取り組み、美しく住みやすいまちづくりを自分たちの手で進めています。また、汐川干潟や豊橋駅前ほかで清掃イベント「クリーンアップ大作戦」を開催し、協議会の会員をはじめ、多くの方にご参加いただいています。
そのほか、保育園などを対象に園児が参加する劇を実施し、「ポイ捨てしない心」などの環境意識を学んでもらっています。
ごみを拾う人は、ごみを捨てません。今後も、ごみを拾うことで、ごみを捨てない心を育み、環境美化に努めていきます。
2024年
夏号より
たんぽぽ(愛知県豊明市)
豊明市の玄関口である前後駅前の花壇が長年にわたり放置され、植物が朽ち果て雑草に覆われた無残な姿を何とかしたいと思い、2021年4月、前後明朗クラブ(老人クラブ)女性部有志数名で、ボランティア団体「たんぽぽ」を設立しました。
困難もありましたが、行政と市民が目標を共有し、花と緑の街・豊明市にふさわしい清潔な景観を保つことを目的としています。公共性の高い駅前広場で、星城高校生をはじめ世代を超えた交流を図り、メンバー全員が楽しみながら活動しています。
乗降客の反応は市役所に届き、市長が来訪された際は、町内会回覧板で各戸に周知し、そのときの様子は、豊明市の広報誌(2022年10月号)でも紹介されました。老人クラブ会員数の増加にも繋がっています。
団体メンバーの役割分担をし、無理なく継続できる計画を立て、毎月2回の定期清掃、除草と樹木への潅水、夏場対策としては不定期の潅水作業をおこなっています。春植え(5月)、秋植え(10月)等の大規模な作業時には、星城高校生、町内会、市の都市計画課、土木課、長寿課、共生課の応援をいただき、年間を通じて継続性のある活動をしています。
2023年
冬号より
長根花の友の会(愛知県瀬戸市)
私たちは地域の活性化活動を契機として人々の絆を深め、住みよい街づくりと街の景観向上・美化をおこなうために、2012年より国道の交差点沿いに「ゆりの花」の植栽を48名で始めました。
現在は市役所前、小学校前の花壇を加え、4箇所で年2回(6月と11月に分け、各4000本)、ゆりの花を咲かせる活動をおこなっています。
ゆりの花は種類も色も多く、また花も大きく見ごたえがあります。道路を通る人々から「美しいですね」「年に二度も楽しませていただいてありがとう」「ご苦労様」の嬉しい声掛けをいただき、活動のやりがいを感じています。
瀬戸市内にはたくさんのゆりの花を見られる場所はまだありません。現在、瀬戸市では「花と緑の街づくり」が推進されていますので、私たちもこの取り組みの一翼を担い、今後は市内の花づくり活動の仲間とも連携を強めつつ、ゆりの花があふれる街の拡大を目指して、さらなる活動をおこなってまいります。
2022年
夏号より
NPO法人 富岡まちづくり協議会(愛知県)
愛知県新城市富岡の財産区約650haを“とみおかの森”と呼び、環境整備や生態系の調査をはじめとした自然環境の保全に取り組んでいます。
2013年には活動が環境大臣表彰をいただきました。以後継続して希少植物等の調査成果として年間の山野草をカレンダーにし毎年発行しています。
今年度は喫緊の課題として、盗難の恐れのあるオオミヤマウズラの保護対策を行いますが、植物の休眠期になる12月に行いたいと思います。
5月にナガボナツハゼの新たな個体が数十株見つかり、愛知県と中部電力の立会いの下、保護対策の共有を得ることができました。
希少植物の不法採取は、どの地域も共通の問題点でありますが、環境意識の高い方々が頻繁に訪れることで相互監視ができ抑止効果になると考え、秘匿するのではなく、オープンにして防犯カメラなどの対策で盗難防止していこうと考えています。市民の共通財産を「みんなで楽しみ、みんなで守る」そんな気風を後世に引き継いでいきたいものです。
2018年
冬号より
NPO法人 SEA藻(愛知県)
私たちの活動は、「磯焼け」が起こっている地域の藻場を復活させる取り組みです。藻場は、海中での森林のようなもので、様々な生き物の隠れ家や産卵場所となっており、藻場が消失する「磯焼け」は、海の砂漠化と言われます。
磯焼けの発生・継続要因のうち、三重県では海藻の食害生物のウニ類を除去することで、藻場が回復する事例がありました。しかし、除去は潜水作業となるため、常に人材不足です。そこで、「海の環境保全に協力したい方達」と「人材が不足する地域」を橋渡したいとの考えから、NPO法人を設立しました。
2015年からウニ類の除去活動を始め、2018年7月現在、のべ465,000個体を超えるウニ類を除去し、経年的に活動している地区では概ね海藻類が増加し、それに伴いアオリイカの産卵等、水産資源の増大が確認されています。
当初2地区で始めた活動に協力地区が増え、2018年度は5地区で活動しています。まだ、効果が不安定な地区や人手不足等の問題で活動を開始できない地区があるため、今後も継続して活動していきます。
2018年
秋号より
豊橋湿原保護の会(愛知県)
かつて葦毛湿原は「東海の尾瀬」と呼ばれていました。それが「ミニ尾瀬」となり今は「どこが?」という状況です。1995年より湿原の保護活動を実施していますが森へと遷移のスピードは増すばかり。
「湿原が無くなっちゃう!」そんな危機感から大規模植生回復作業が2012年より始まりました。
木の伐採、運搬、土壌等の剥ぎ取り、切り株の除去など湿原に負荷をかけないよう人力による作業です。しかし切り株除去は人力では困難を極め、重機に頼ることとなりました。当初は湿原へのダメージが心配されましたが、埋蔵文化財と重機オペレーターのスペシャリストコンビによる繊細な作業の結果、次年度にはシラタマホシクサ等の株数が増加し予想以上の結果が得られました。
人力による湿地環境の向上と共に重機による適度な土壌攪乱が埋土種子の発芽を誘引し好結果をもたらしたようです。地上絶滅したサワオグルマなど数種の復活もあり、湿原を掘り起こして再生する手法が見えてきました。東海の尾瀬も夢ではないと期待が膨らんでいます。
2018年
春号より
間伐こもれび会(愛知県)
人工林の森林管理が社会問題となり、国内産材の需要低迷により価格が下落して、地方公共団体も間伐対策に取り組み始めています。植林された森林は、若者の林業離れなどで手入れがされず、森林破壊となり大雨などでの崩壊が全国各地で発生しています。
問題意識を持つ者が集まり、「自然観察・環境保護・地域社会に貢献」を合言葉に社会に貢献する活動を目的に発足し、全員で和気あいあいと活動しています。
2017年
秋号より
二村山環境保全推進協議会(愛知県)
毎年4月に開催する春の自然観察会
当協議会は「季節感にあふれ多様な生きもので賑わう二村山」をめざして、2005年から管理者である市と協定を結び、里山雑木林を再生する活動に取り組んでいます。常緑広葉樹の間引き、荒れた竹林の伐採等の整備作業や草刈、落葉かきなどの維持作業を継続して実施しており、その結果、姿を消していたヒヨドリバナの復活やセンブリの生育地増加など活動の効果が少しずつ表れています。
二村山が「自然にふれ、学び、憩う場」として数多くの市民に親しまれ後世に継承できるよう、これからも活動を続けていきたいと思います。
2016年
冬号より
NPO法人 アースワーカーエナジー(愛知県)
1年目は植生調査、在来種の種子拾い、育苗箱での発芽準備、林相転換をする山林へのアクセス整備をしました。2年目は人工林伐採と残材整理の傍ら、3校の小学校児童や地元の方達と発芽した苗をポットに植え替えました。3年目は苗を植える場に獣害対策ネットを張りました。
2016年
春号より
がまごおり花フル会(愛知県)
竹島の海辺にバブル期に埋め立て造成した空き地が荒れ果てたままになっていました。私たちは約十数年前から市の花植えボランティアとして活動していました。助成金を受けることができ、約100名の会員に呼びかけ、市から借りた荒れ地の開墾を始めました。500坪の大円形花壇作りです。劣悪の土質で石ころだらけ。困難を極めた手作業が実り、4年の年月を経てようやく、花壇らしくなりました。
2014年
秋号より
環境ボランティアサークル 亀の子隊(愛知県)
ふたつめは、『海の大切さ・よさを知る体験的環境学習プログラム』です。将来を担う子どもたちやいろいろな人に理解してほしいと考え、磯遊びの会やスノーケリングの会、タッチングプール、海水からの塩づくりなどを年に数回行っています。
2014年
夏号より
藤前干潟クリーン大作戦実行委員会(愛知県)
2004年10月「ラムサール条約に恥じない藤前干潟」「子どもたちが安心して遊べる岸辺」「流域全体でごみと水を考えるネットワーク形成」を目的に、流域で活動する4市民団体(現在7団体)が、行政などと協働して流域一体となったクリーンアップ活動を行う「藤前干潟クリーン大作戦実行委員会」を結成しました。
第1回藤前干潟クリーン大作戦を240名で実施して以降、毎年春と秋に活動し、今春の第18回には1,704人が参加しました。大型ごみは姿を消しましたが、一度大出水となれば、今なお、岸辺は生活ごみや自然ごみに襲われます。
3年前から流域の市民団体とともに「ごみと水を考える集い」を開催し、伊勢湾に流れ出た漂着ごみを「100年後にゼロ」をめざす「22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会」の結成に参加し活動しています。
2013年
冬号より
NPO法人セカンドハーベスト名古屋(愛知県)
NPO法人化して4年目も半ばを過ぎて、扱う数量は飛躍的に増えています。2011年は、208トンを扱いましたが、今年は既に5月迄で200トンを超しました。それは、東日本大震災後無駄に廃棄しないでフードバンクに提供する食品企業が増えてきたこと、また私たちが活動する東海地方には、外国人を含めて生活苦に直面している人達が多数おられるからです。
毎週青果物を配る日には、事務所前の広場が市場のようになり、色々な国の人達が集まり国際色豊かです。生活苦に直面しても、少しでも支えになるセーフティネット作りを目指しています。
2012年
秋号より
山崎川グリーンマップ(愛知県)
わたしたちの活動は、在来種を守るために増えてしまった外来種を取り除くことを目的としています。そのために、まず地域の人の理解を得なければなりません。昔、テレビやゲームのなかった時代、川で魚とりをして遊んだかつての川ガキの話しを聞き取ったり、川の観察会を行ったり、専門家の先生の講座を開いたりしています。
「外来種を取り除くなんてとんでもない」といっていた地域の人たちが、少しずつ変わり始めています。もう一息です。
今年もわたしたちは、地道な活動を続けていこうと思っています。
2011年
秋号より
高取まちづくり協議会(愛知県)
明るい犯罪のないまち・・・みんなで支え合うまち・・・笑顔で心ふれあうまち・・・花と緑が潤うきれいなまち・・・そんなまちづくりを目指し地域住民は頑張っています。
今年度の大きな活動として、地域を流れる「稗田川」を花と緑でふれあえる自慢の川にしようと、地域各団体による川掃除や総合的学習時間を活用した小学生の課外学習、全住民による川の堤防の彼岸花やライラック・花海棠による植栽など各種の活動を実施しています。楽しい「ふれあいの場」として期待されています。
2010年
冬号より
志摩夢まちサポーターズ(三重県志摩市)
2004年に志摩市が発足する際、福祉の町づくり基本方針策定に携わったメンバーを中心に「継続していく活動として何ができるか」を議論し、美しい海岸を守っていこうと『海岸クリーン大作戦』を始めました。
私たちの活動地域には6つの集落があり、各地1カ所の海岸を決めて、年3回の海岸清掃おこなうことにしました。夢まちサポーターズの会員は、地域の皆さんに参加を呼びかけ、ごみ袋や軍手、飲み物などを準備し、各海岸での世話係と務めます。
海岸に漂着するゴミはペットボトル、缶、瓶、食品トレイ、漁具といった人為的なものが多く、美しい海岸を観光資源としている地域としては悲しいことだと感じています。海岸清掃のお知らせをすることで、「ゴミを捨てない」「海を汚さない」という意識を広げていきたい思い活動しています。
作業日には40~50人集まる海岸もあれば、数人で作業するところもあります。親子で、地域の団体・グループで、時には地区外からも参加者があります。
会員の高齢化が心配の種ですが、若い層へ広げながら継続していきたいと思います。
2024年
春号より
四日市ウミガメ保存会(三重県)
この6年間で四日市には3回のアカウミガメの産卵があり、もう既に四日市はアカウミガメの故郷と呼んで間違いないでしょう。去年は初めて年間参加者が1500人近くにもなり、活動は益々広がりを見せています。
2015年
秋号より
よろやん会(三重県)
志摩町は、伊勢志摩国立公園の東方先端でリアス式海岸を形成し、四方を太平洋と英虞(あご)湾に囲まれ、風光明媚な温暖で年間を通じ大変過ごしやすい場所です。
発足当時、県営和具漁港に隣接する志摩市の公園が、雑草に覆われ樹木も伸び放題で公園といえないほど荒れているので、ここが少しでも美しい公園らしくなればと活動を始めました。
年間を通じいつも花の咲く公園を目指し、毎月1回植花・除草・樹木の剪定・公園内外の清掃に励んでいます。2012年度の参加者数は延べ260名を超えました。また、他団体の海岸清掃にも参加し、地元住民や観光客に喜んでいただけるよう努力しています。
社会福祉協議会主催のボランティア活動発表会に参加し、活動を広く知ってもらい「よろやん会」の参加者が増えればと願っています。
2013年
冬号より
森林の風(三重県)
設立後の5年で約40haの森林施業を進め、現在も30ha程度の山林契約をしています。多くの山林を契約できたことで、植樹活動を進める皆伐地や、間伐林、雑木林で幅広く森林施業を実践中。実践を学ぶテスト林、森の知識を得る「まなびの森」では研究および啓蒙活動を進め、昨年から苗木の育成にも挑戦。多くの方が少しでも森林再生に寄与できるプログラムを進めています。年間20回程度の「まちの木こり人育成講座」、小・中学校の授業としての森林体験活動指導、森フォーラム開催も進めています。活動の詳細はHPでご確認ください。
2010年
冬号より
NPO法人 森林の風(三重県)
会員は18名で、年間の施業面積を1人1ha、合計18 haを目標にしています。
荒廃した人工林を健全な森林に再生することを目的に「水源の森プログラム 光土水風」と称し、森林を測量し、その結果をもとに枝打ち、間伐などの森林施業を行う一連のシステムをガイドブックにまとめ、啓発・研修を行っています。また、森林施業技術を生かして「まちのきこり人育成講座」を年十数回開催し、ともに活動する人材を育成しています。内容は、森林のはたらきをはじめ、林分調査・指標分析などの理論から森林の測量・植樹・刈払い機による下草刈り・枝打ち・間伐などの基礎的な技術、さらには、チェンソーによる伐倒技術・かかり木になった場合の対処方法といったより実践的なものもあり、即戦力の育成を目指しています。
あなたも、「森林の風」になって、日本の森に爽やかな風を吹かせませんか。