助成先のご紹介
地域のお客様の募金を、地域の皆様へ
セブン-イレブンの店頭募金箱にてお預かりした募金を、地域で活動している環境市民団体に「環境市民活動助成金」としてお届けし、その活動を支援しています。
地域のお客様の募金が、地域の環境市民活動を支援する助成制度です。
助成先団体<関東>
古徳沼の自然を守る会(茨城県下妻市)
1966年(56年前)からオオハクチョウの最南端越冬地となっている古徳沼は、里山や谷津田の自然に囲まれた地域の憩いの散策スポットです。オオハクチョウ200羽の越冬と100種類に及ぶ関東地区の渡り鳥にとって大切な要所でもある一方で、里山や谷津田の環境が不法投棄 ごみなどによって著しく損なわれ、同時にカワウの営巣の糞被害による立ち枯れ・倒木といった里地里山の荒廃や、沼の水質汚染が大きな課題となっています。
「古徳沼の自然を守る会」は瓜連地区まちづくり委員会活動として、2018年に設立されました。①沼の水質保全、②里山の保全、③動植物の環境保全、④沼周辺散策路の保全、 ⑤観光資源の保全を目標に、古徳沼周辺の環境保全に取り組んでいます。自治会、瓜連中の生徒・教職員、医療福祉施設等の方々による年2回の大規模ボランティア活動のほか、30名ほどの会員で下草刈り・間伐等を続け、毎年10月末に飛来するオオハクチョウ、カモなどの渡り鳥のための環境整備をおこなっています。
2022年
冬号より
砂沼環境連絡協議会(茨城県下妻市)
砂沼は面積55haの大きなため池ですが、富栄養化・外来種等の問題があり、市は下妻市環境アクションプランを制定。実行組織として砂沼環境連絡協議会を設立しました。
まず、生態系の基盤といえる水草の種類、分布、個体数を調査しました。砂沼は透明度が低いので船と魚群探知機で水草の影を見つけた後、水中ドローンのカメラでコウガイモの薄い群落を多数確認。この結果から、移植で個体数が増加する可能性が高く、水草の増殖が水質や生態系改善への最初の一歩とわかりました。砂沼で開催された国立科学博物館の講座で本調査内容を説明する機会があり、「綺麗な水草が存在しているとは知らなかった」「生物のゆりかごになるのでは?」等の声が参加者からありました。水草を切るアメリカザリガニ駆除も実施し、地道な活動の重要性を感じています。
2021年には動植物の観察と清掃活動をおこなう「砂沼環境学習会」を開催。砂沼の魅力向上が環境向上へとつながる好循環を目指しています。
2022年
冬号より
竜ヶ井城山の会(茨城県桜川市)
2021年
冬号より
かさま環境を考える会(茨城県)
本会は2004年に有志によって結成された会員16名の小さな団体です。笠間市の素晴らしい環境を保全するために、市と協働して色々な活動をしています。
①年4回の自然観察会は、毎回40名前後が参加し、2017年度までに56回実施しました。②特定外来植物オオキンケイギク抜取り作業を市民や団体の協力の下2010年より実施しています。2017年5月は144名で市内8カ所を除草しました。③10月の環境フェアや11月の公民館祭では、パネル展示や子ども向けの科学実験を行い、市民の環境保全意識の向上に努力しています。
この他、④野口池自然環境保全地域の調査・記録、⑤毎月第2木曜日の不法投棄・ごみの監視と回収、⑥先進地研修、⑦涸沼川水質向上活動、⑧11月のこども理科自由研究プレゼン大会、⑨特定外来種対処マニュアル作成を行っています。
地域の環境保全に大いに貢献しているとして、環境省の「平成29年度地域環境保全功労者表彰」をいただいたことは、大きな励みになりました。
2018年
夏号より
NPO法人 金田台の生態系を守る会(茨城県)
人と生き物の営みが繰り返されてきた茨城県つくば市にある「金田台(こんだだい)」の地を、次世代に残したい思いで保全活動をしています。近くの筑波大学生命環境系の先生方も携わって下さり、調査を進めてきました。近隣中学校の環境教育は7年目になりました。
また、多国籍の外国人メンバーが無農薬無肥料の野菜作りをし、食の循環をしています。
つくば市は国の研究機関の移動、科学万博、つくばエクスプレス沿線開発などにより50年近く開発が続いています。その中で当会が活動する金田台は、つくば駅より4kmほどの所に位置し、国指定金田官衙遺跡他、史跡が多く、また貴重動植物も多く生息していることから歴史緑空間用地として32haが残されることになっています。参加して下さった方々は「こんな所があったなんて!」と湧水や動植物の多さに驚かれます。
この場所と私たちの活動を市民の方々に知っていただき、多くの方に訪れていただききたいと思っています。
2017年
秋号より
NPO法人 エコレン(茨城県)
活動内容は、「地球温暖化防止活動」に係る普及啓発活動がメインです。今年度は、現在までの実践も含め県内43の幼・保・小・中学校での環境教室出前授業を計画・実践しています。さらに、自治体や企業との連携活動では各種イベント時に23回の活動を展開しています。
一方的に知識を伝えるだけの講話にとどまらず、その内容に関連した体験活動を取り入れることで、より印象深く訴えることができるものと考え実践を続けています。
2016年
冬号より
小貝川・花とふれあいの輪(茨城県)
寄付や諸団体からの助成金など多くの人達に支えられて、今やその名に相応しい四季折々の花が咲く公園となり、住民の憩いの場になっている。遊歩道、藤棚、手作りのテーブルやベンチも整備。毎月2回の定例会を中心に花畑の維持管理作業を行い、フラワーフェステイバルや市と協働で市民活動体験会を実施するなど活動を広げている。
2014年
夏号より
かいつむりの会(茨城県)
2004年に、賛同した仲間で目に余るごみを処理することから始めました。波で打ち寄せられたごみや死魚の処理、缶、ビン、ビニールなどの収集のほか、丈夫な葦を保全するため、枯れ葦刈りや年間を通しての保全管理、減少する葦の測量、草刈り、砂戻し作業などを行ってきました。また、湖岸の巡視、講演などにも参加しています。2007年には活動が認められ、国交省より「手づくり郷土賞」の認定を、2008年には「水辺のプラザ」の指定も受けました。波消しの突堤工事も完成し、今年度中に砂を入れてきれいな砂浜ができる予定です。砂浜完成後は「水辺のプラザ」を中心とした管理活動を、市と連帯して行います。
霞ヶ浦湖岸でごみのない一番きれいな所、モデルになれるような憩いの場を目指して頑張っています。
米山南町会 花づくり俱楽部(栃木県佐野市)
冬春花は、パンジー、ビオラ、ナデシコ他。夏秋花は、マリーゴールド、ポーチュラカ、カリブラコア他。
グラウンドゴルフを興じる高齢者の皆さんも“花に囲まれて競技ができ、こんなうれしいことはない“と笑顔いっぱいで楽しまれています。
2023年
春号より
日光茅ボッチの会(栃木県)
このような人為的に維持されてきた半自然草原は、かつては日本全土にありましたが、ライフスタイルの変化などにより管理を放棄され、森や人工林へと変わっていきました。そしてそこにあった多様性に富んだ自然環境や里山の原風景が消滅しようとしています。 土呂部の草原も同様に消滅の危機にあります。
2017年
夏号より
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 花咲jii(栃木県)
そこで、花咲jiiの発足当初の有志が集まり、病気で闘う子ども達やご家族を元気づけると共に、病院に従事している医療関係者に癒しの空間を提供することを目的として活動を始めました。
病院周囲に花を咲かせることだけでではなく、実のなる樹木や香りのする草花も多く植えて、昆虫や小鳥も呼び、果実の収穫をすることなど、四季の変化を感じさせる環境づくりを行っています。
親子体験ボランティアでの小中学生の参加や周辺企業関係者、知的障害施設からの障害者の参加も受け入れ、多種多様な市民が病院周囲での緑化園芸に熱い思いと情熱を持ち活動を行っています。
2016年
春号より
NPO法人 グラウンドワーク西鬼怒(栃木県)
2005年にフクロウ営巣ネットワークプロジェクトが発足し、地域住民・企業・行政や奈良東大寺などの寺社、日光国立公園那須平成の森などの参加協力により、現在では栃木県を拠点に京都府や山口県など15府県で活動しています。これまでの10年間で198の巣箱を掛け、そこから404羽の雛が巣立ちました。
2015年
冬号より
NPO法人 名草里山の会(栃木県)
2001年に「名草の里」を熱く思う人たちが集まり、地域を流れる名草川に親しんでいただくため、ヨシや雑草で入ることのできなかった中州を整備することから始めました。簡易トイレ、駐車場、花壇を設置し、地元の方々をはじめ、多くの皆さんに、「緑と水と人の温かさに触れ、心がいやされ、豊かになる環境」を提供するため、名草川の江保地地区に「河川自然公園」を整備しました。2007年度からは山林整備にも着手し、憩える空間を拡大しています。
豊かな自然を守り、地域の資源を活用した「まちおこし」を推進するとともに、自然を通して子どもたちの健全な育成や環境保全をみんなで考え、一つ一つ実行しています。
2011年
冬号より
赤城姫を愛する集まり(群馬県渋川市)
“赤城姫”とは、群馬県指定天然記念物ヒメギフチョウの愛称です。早朝の数週間だけ飛ぶチョウで、関東地方では赤城山の狭い地域に50頭ほどしか生息していない地域の宝です。
私たちは、この貴重なチョウが絶滅しないよう35年間活動しています。主な活動は生息数の調査と、発生数を安定させるための保全対策の実施です。結果は冊子にまとめて発表し、誰でもが閲覧でき、他の保全の現場でも役立てられるようにしています。活動には多くの方々が協力してくれ、小学生は環境教育の一環として赤城姫の林作りや観察会を、地域の方々は下草刈りなど生息環境の整備をおこなっています。
しかし、こんな努力にもかかわらず赤城姫は危機的な状況にあります。原因はシカによる食草ウスバサイシンの食害です。会員の高齢化もあり、なかなか根本的な対策がとれませんが、行政の協力により食草の増殖やシカ柵の設置なども実施しました。将来の子供たちのためにも、この“地域の宝”が飛び続けられるよう頑張っています。
2022年
秋号より
八寸の会(群馬県伊勢崎市)
しかし過去には、不良行為を行う青少年の溜り場になっていたこともあり、近寄りがたい場所でした。そのため青少年の健全育成活動として、平成16年より殖蓮中学の生徒によるヤマユリの植栽活動が始められました。
こうした活動を通して、この地域の歴史や自然を学び、地域が強い絆で結ばれた共同体になること目指し、広報の充実に努めながら、これからも『八寸の会』の活動を進めてゆきます。
2021年
冬号より
NPO法人 ふるさと再生ネットワーク(群馬県高崎市)
昭和30年代の高崎市吉井町奥平地域は、のどかな農村で地域を流れる申田川が子供たちの遊び場でした。
それから30年たった頃、川の環境は激変、周辺には竹が密集し、とても川に入っていける状況ではなくなっていました。小学校時代に川で遊んだ当時の地域住民が中心となり、川周辺の竹伐採作業とホタルの再生を目指し、7年間活動を継続しましたが、最終的にホタルの再生はできませんでした。
その後、農林水産省の補助事業として再びホタルの再生を目指し、水路の補修及び竹の伐採作業を継続していくうちに炭焼事業へと発展、堤の上流には、広大な放置竹林が存在していましたが、竹の伐採により沢山のたけのこが採れるようになりました。
たけのこを活用したイベントは、棚田田植え・稲刈り体験・夏休み自然体験と拡大、さらに整備した竹林を活用した独身男女のお見合い大作戦ロマンスが生まれるシリーズに大きく飛躍しました。地域の現状は、農業後継者の不足により遊休農地や里山の崩壊、放置竹林の増大により鳥獣害被害の拡大が深刻な課題となっております。少しでも30年代のふるさとに近づくよう、地域住民だけでは解決できない諸問題について都市住民の協力により解決を図っていきたいと思います。
2021年
春号より
特定非営利活動法人 ホワイトベル(群馬県高崎市)
今年も花植えを開催することができたことを心から感謝いたします。
長野堰周辺で花植えを始めて10年がすぎ、2008年には世界かんがい施設遺産にも認定され、歴史あるこの場所で活動させていただけたことに、感謝と誇りを感じています。花植えを通して、ボランティアの方々や地域の人たちと交流を深められ、「花の見回り」や「水くれ」を通して防災・防犯の観点からも地域コミュニティにつながることができました。こんな時期ですが、「元気ですか?いつもありがとう」と声を掛け合える仲間も増えつづけ、花植えを通して交流が深められ、思いやれる仲間が出来ている事を再確認しました。
子供たちは花植えという経験を通し、いろいろなボランティア活動をしている大人の方々と協力します。そのことが後継者つくりにつながることを願い「心に優しさという一輪の花を」子供たちの胸に咲かせられたらと願っています。そして、お互いを思い合える社会につながることを未来の希望としたいと思います。
2020年
冬号より
粕川フラーワーロードの会(群馬県)
地域と企業との協働は現在も続き、河川へのごみの不法投棄は激減した。花の植栽を通した環境美化活動は、地元だけでなく流域に広がり、2008年には全国都市緑化ぐんまフェアのサテライト会場として花の景観まちづくりの一役を担った。更に2007年からはリユース食器事業をスタートさせ、イベント会場のごみの減量と資源の有効活用など3Rの推進を行っている。
2012年
秋号より
粕川フラワーロードの会(群馬県)
2008 年に群馬県で開催される全国都市緑化フェアには、この「粕川流域花の道」がサテライト一般会場(民間)として参加しますので、今年はとくに播種や株分け、植栽デザインやイベント計画に力が入ります。花の力で地域を美しく元気にしたいとミッションを持つ私たちも、花に癒され、支援して下さる多くの仲間に勇気づけられています。
東狭山ヶ丘美化協議会(埼玉県所沢市)
当会は地元小学校のフラワー&防犯ボランティアと自治会老人クラブを中心に、「環境美化活動を通じて人にやさしい安心・安全な街づくり」を目指し、2009年埼玉県所沢市東狭山ケ丘に発足しました。活動場所は西武池袋線狭山ヶ丘駅東口ローターリーです。
当会発足時、270m2の駅前緑地帯は雑草が茂り、ポイ捨てごみが目立つ状態でした。これをきれいな状態で保ち続けようと取り組んでいるのが私たちの活動です。
植栽の手入れ、春秋2回の整地と花植え替え、各月1回の除草、花ガラ摘みと散水および周辺の清掃等々。この活動には、小・中学生も夏休みと冬休みの年2回、小学生は保護者同伴、中学生は担当教員と共に参加し、情操教育の一環として地域に貢献するボランティア活動を体験しています。
小学生から老人までが一緒に「人にやさしい街づくり」に取り組んでいることを実感できる瞬間でもあります。この子供たちと一緒になっての活動が、市長の推薦により県の表彰を受けるという望外な喜びもありました。
2019年
冬号より
新河岸川水系水環境連絡会(埼玉県朝霞市)
1994年、流域全体で川の水質を一斉に調査しようとできたのが、新河岸川水系水環境連絡会です。それまで自治体ごとに分かれていた川がつながり、全体の様子が見えるようになって、ネットワークの力を感じました。
その後、一部の川・団体でやっていた魚類調査や川まつりを流域に広げてお互いに協力し合い、現在、市民団体のほか、中学・高校・大学などおよそ50の団体で構成しています。
川まつりや大学と連携しての水質分析、アユの産卵・生育調査や、調整池・湧水池での水生生物調査などを流域全体で行っています。水質調査と生物調査の結果は報告書とマップにまとめ、流域の学校や公共施設などに配布して、身近な水環境について考えるきっかけにしてもらっています。
環境学習や川まつりで川に親しんだ子供たちが大きくなって、各種の調査に参加してくれるなどうれしいこともあります。
これからも、多様な魚が生息し、子供たちが安心して遊ぶ川を目指して活動を続けていきます。
2019年
冬号より
篠津すこやかクラブ(埼玉県)
埼玉県白岡市篠津地区は耕作されていない遊休農地が広がってきており、地域環境の弊害となっています。2014年8月、農地所有者の一人から、畑を有効に活用してもらいたいとの申し出がありました。その場所は、小中学校の通学路と県道の交差点に位置していることから、人目にも多く触れる場所であり、地域住民で話し合った結果、『花のオアシス』として活用しようということになりました。
以来、五年目に入りましたが、地域の住民による積極的な協働活動が展開され、見事に変貌を遂げてきています。住民の健康維持のために始めた、朝のラジオ体操も続いています。通学児童や散歩をする市民の方からの温かい声掛け、またオアシスにカメラを傾ける人を見かけると、なぜか熱いものがこみ上げてきてしまいます。
周辺の草刈りやごみ拾いにも力を入れ、白岡市のイメージアップにつなげていければと、これからも住民の手による住み良い環境づくりに取組んでまいります。
2019年
春号より
NPO法人 北本雑木林の会(埼玉県)
北本市も都市化の波は避け難く、活動内容は従来の保全に加え、市民の利活用促進そして次世代の人材育成と変わりつつあります。
2016年度の助成活動は中央緑地の空地(約550m2)に、中学生25名と一般市民2名と共に花木17種70本を植樹。活動を通して学生たちに公園つくりの楽しさを学んで欲しいと実施しました。
2016年
秋号より
NPO法人 荒川流域ネットワーク(埼玉県)
また、地曳き網漁や刺網漁の体験漁業、投網教室を開催し、川での魚捕り文化を継承し、魚類を紹介する活動も行っている。
2016年
春号より
柳瀬川の最上流をきれいにする会(埼玉県)
今後の活動は『川の再生会議』で検討し、『山口の川と里山を大切に!ホタルの復活目指して!』との願いが実現できるよう、自然環境保全、水質改善に取り組んでいきます。
2014年
冬号より
NPO法人 つるがしま里山サポートクラブ(埼玉県)
2005年にNPO認証取得にあたり、私たちの技術や装備が役立つと思い「災害救援活動」を定款に加えました。2011年の大震災では、南三陸町からの要請を受け、チェンソー指導に行きました。唐桑からの要請で、杉の切り出し、橋作り、薪小屋作りも行いました。南相馬からの要請で、民家を覆う竹林の伐採にも行きました。
メインの震災復興支援は、牡蠣筏のための孟宗竹伐採です。埼玉県では、多くの竹林が放置され屋敷や畑地に侵入しています。この竹林整備で伐採した竹を選び、唐桑の牡蠣養殖場に送っています。これにより里山整備活動が、地元の地主さんから感謝され、被災地からも感謝されることになりました。
2013年
春号より
NPO法人 Japan RAPTOR Foundation(埼玉県)
野生復帰が不可能な猛禽類については、啓蒙活動や環境教育も救護活動とあわせて重要な活動と考え、終生飼養して、教育機関・公共施設・一般イベント等において、一般の方が実際に野生猛禽類にふれあう場を提供しています。また、終生飼養の猛禽類の里親制度を実施し、傷病野生猛禽類の保護・管理飼育に関するガイドラインを作成して、里親希望者に対する教育と指導を行っています。
国内の猛禽類の密猟・違法飼養の防止や生息環境の保護・保全のために、多くの関係機関と積極的に情報交流や折衝を行い、相互協力しています。
2011年
春号より
椎の森里山会(千葉県袖ケ浦市)
袖ケ浦には住宅街のすぐそばに「しいのもり」という里山があります。 調整池を含む20haもの自然環境保全緑地で、私たちはその里山を守る活動をしています。もともとは雑木林と休耕田のみでしたが、里山会と市が協力して「水と 緑の里」と して整備し、2009年からは市民の憩える里山として開放されています。
現在、力を入れているのが、ナラ枯れ樹木の伐採です。 放置すると被害が拡大するため、伐採する必要があるのですが、ナラ枯れ樹木には大径木が多く、辺材が腐朽しているので、受け口は大きめに、腐朽した辺材を除いた部分にツルを作る必要があります。伐倒方向も安定しないのでロープワークで牽引して伐倒するのが安全です。 伐倒した玉切り材は薪に利用しますが、運び出せないものは現地散策道に並べて利用しています。
現在、里山会には約40人がボランティア として参加しており、メンバーそれぞれが得意分野を活かして活動しています。市民参加の自然観察会や稲刈りなどのイベントを催すなど、 市民に愛される里山を目指してしています。
2024年
春号より
市原ルネッサンス(千葉県市原市)
活動を開始した15年前は、地域の交通の要である「小湊鐵道」が過疎化により乗降客が大幅に減少して、存続が危ぶまれる状況に追い込まれていました。「ただ残せ」との情緒的な反対運動ではなく、自分たちにできることを実践することにしました。中学校の校長を退職した松本靖彦が代表になり、仲間に呼びかけて、自分たちが現役で夢中で働いている間にいつのまにか荒れ果ててしまった地元の飯給駅周辺から「故郷の原風景」を取り戻す活動をスタートしました。
不法投棄されたごみの回収や竹で覆われてしまっていた「小さな滝」の復元、併せて飯給駅そばの神社の里山を整備と駅周辺の草刈りをおこない、菜の花の種を蒔いて、毎年4月初旬に「菜の花祭り」を始めました。多くの仲間と汗をかくことをモットーに活動しています。
長く続けるうちに活動が評価され、小湊鐵道沿線の他の町会も活動に参加してくれるようになり、NHKのテレビでも紹介、市原の新たな観光名所となりました。小湊鐵道も活動に協力してくれて、廃線の話も今は無くなっています。目的を持って活動を継続しています。
2023年
春号より
習志野の海を守る会(千葉県習志野市)
私たち「習志野の海を守る会」は2020年5月に地元住民が集まり、故郷の海辺の再生や、人と自然に優しい心を持つ子供たちの育成、持続可能で人々が安心して暮らせる地域社会の実現を目的に結成されました。
月1回の海辺の定例清掃を基本として、周辺の環境整備、地域の子供たちが参加するワークショップの開催、東京湾の埋め立ての歴史を伝える展示会、周辺の環境保護団体や企業、官公庁とも連携した様々な政策提言などをおこなっています。国連におけるSDGsの理念に則り、誰一人取り残さない、持続可能な社会への思いを地域から発信しております。
海洋汚染や気候変動は我々の生活に直接的に影響する深刻な問題で、すでに予断を許さない段階に至っています。同じ志を共有する仲間たちが集まり、私たちのすぐ足元に広がる海辺の保全活動を通して、一人一人の市民が現実に向き合い、自らの問題と捉えることで、豊かな未来つくりの一助になれるよう願っています。
2022年
秋号より
NPO法人 緑の環・協議会(千葉県千葉市)
違法な山砂採取のために森が皆伐され大穴を空けられた2ヘクタールの土地を、元の水源涵養林に戻すのが活動の始まりでした。 表土が消失し養分のない森、資金も人手もない無い環境で途方にくれましたが、地元住民、土地改良区及びボランテイアの皆さんのご協力・ご支援で13年かけて約2,800本を植樹し、元の水源涵養林に戻す活動を実施してきました。
活動内容は月1回の定例活動(20~30名参加)を通じ、刈払機による除草作業、チェーンソーによる間伐、ノコギリ、剪定バサミによるクズの蔓切り、枝打ち作業、その他山菜・わらび採り、シイタケ・栗・キウイフルーツ・柿の収穫を実施しています。
2010年より国連の提唱するグリーンウェイブに参加し、毎年5月に植樹祭(30~50名参加)を実施しています。大変なのは一時の植林ではなく、この森をキープしていくことです。苗木が順調に大きくなることで水源涵養林が復活し、コミュニティにとって癒しの森となり、サスティナブルな社会への実験の場となることを期待しています。
2022年
春号より
NPO法人 三番瀬環境市民センター(千葉県市川市)
東京湾の一番奥に残る干潟浅海域・三番瀬が私たちのフィールドです。常に海発の危機にあった三番瀬。多くの人に三番瀬を知ってもらい、豊かな里海を未来に残したいと、干潟を歩く散策会を開催したのが活動のスタートです。2001年にNPO法人の認証を受け、干潟の生物のモニタリング調査をベースに、アマモ場や後背湿地など三番瀬が失った自然環境の修復、青潮対策など干潟の保全・再生を目指す活動を継続しています。
三番瀬は埋め立て計画こそなくなりましたが、現在の海岸線が1983年に完成後、直立護岸に囲まれて海に触れられない、船を使わなければ干潟に上陸できない状態が40年近く続いています。かつては身近な自然だった三番瀬ですが、そこで遊んだ経験を持たない世代が親となった今、三番瀬に触れる機会を提供し続けることも、大切な役割だと感じています。生物に触れ、干潟の豊かさ楽しさを体感することでふるさとの海としての愛着をはぐくみ、三番瀬保全の担い手を育てるために、これからも活動していきたいと考えています。
2020年
秋号より
ブリサ(千葉県)
私たちの会は、2005年に約1haの竹林の整備を目指して発足しました。現在は会員数21名で14か所の森林、竹林の他、栗林など約6haを整備しています。
主に竹林の整備を行っていますが、竹材の需要の減少や所有者の高齢化により、ひどく荒廃しているのが現状です。枯竹や密集した竹をチェーンソーやのこぎりで伐採し、集積場所まで肩に担いで運びます。なかなかの重労働ですが、個々の体力や体調に合わせて作業をしています。
休憩時間や昼休みなど仲間と談笑していると、気持ち良い風が顔をかすめて行きます。この感覚は何よりも代えがたいものがあります。また、四季折々の自然の変化に触れ、季節感を肌で味わえます。
整備作業のほか、きのこ栽培、炭焼き、栗拾い、親子自然観察会などを実施しています。また、ピザ作り、鍋、焼き芋などで親睦を深めています。
そこに生活する市民が、整備された美しい竹林に触れることで、心が豊かになることを期待して活動しています。
2018年
冬号より
あびこ谷津学校友の会(千葉県)
森林整備講習
田んぼの生き物講習
あびこ谷津学校友の会は、昭和30年代の里山環境が残る我孫子市岡発戸、都部地域を保全再生すべく、市民有志により2006年4月に設立されました。紆余曲折を経て、現在会員30名、毎週木、日曜日の午前中、常時概ね7〜8名で、田んぼの手入れ、周辺の畦、水路、池、斜面林縁部の草刈り等の作業を実施しています。作業は楽ではないですが、事後、里山谷津を通り抜けるさわやかな風の中で味わうひとときの爽快感、達成感は何にも代えがたい貴重なものです。多くの周辺住民にこの体験をしていただき、人と自然が常に共生する姿を今以上に拡げていく必要があると思っております。
わが国では、特に里山に人が適度に手を加えることにより豊富な生物多様性環境が保全再生されてきた歴史があり、このことを2010年の愛知生物多様性条約第10回締結国会議において、日本側は「里山イニシャティブ」と銘打って提案しております。当会の活動は、その理念にも沿ったものとして自負しております。
2018年
秋号より
NPO法人 東いちはらエコミュージアム(千葉県)
活動フィールドの市原市東国吉は、近年、過疎化・高齢化・人口減少により、田畑の耕作放棄地や放置林が増え、また、路線バス廃止、小学校閉校があり、里山が閉塞・荒廃し失われつつあります。そのような状況を打開しようと、2013年6月、「上総掘り」で井戸の掘削に挑戦し、1年2ケ月を掛け64mを掘り抜き、清らかな水の湧出に成功したメンバーで団体を立ち上げました。
活動開始4年になりますが、事業の4本柱である①里山の環境保全では、下草刈りや除間伐により山野草が咲き出し、昆虫も増えて大人も子どもも楽しむ姿が。②経済活性化では、朝市の開催やエコ農産物の認証取得などを。③地域の文化・歴史保全では、春と秋のフットパスウォークの開催、馬乗り馬頭観音の祠の設置を。④地域の子どもたちの教育では、プレーパークの開設に加え、子どもたちの環境教育のための伐採木を使った丸太小屋づくりに着手。
カメの歩みながら、成果が形となって現れるようになってきました。
2017年
秋号より
行々林せせらぎの森(千葉県)
国道16号に近い北部は森や田畑もある地域ですが、宅地化が進む一方で耕作放棄地や手入れされずにごみ捨て場と化した光景が目に付くようになりました。
2004年に船橋市初の「里山整備養成講座」を受講した有志が、講座で学んだ知識・技能・理念を実践しようと『行々林せせらぎの森』を結成しました。
主な活動はごみ拾い・間伐・竹伐り・草刈りですが、楽しみながら整備活動を続けるという事で、椎茸栽培や作物栽培などもしています。春には山菜や竹の子、秋にははざ掛けで天日干しした新米や作物で収穫祭も楽しんでいます。
生物多様性の保全・創出の観点から春秋の2回、昆虫と水辺の生物調査を継続しています。ここでは千葉県でも絶滅危惧種Bランクのトウキョウダルマガエルの存在も報告されています。
田植え後に地域の農家の方々がおこなう鈴身川のマコモ刈りや草刈りの共同作業に、私たちも参加させていただいています。今後は、田圃へ行く農道や休耕田の草刈りも進め、美しい景観を保全していきたいと考えています。
2017年
秋号より
NPO法人ちば環境情報センター(千葉県)
ここは「千葉市谷津田の自然の保全地域」に指定され、市・地主・団体間で三者協定を結んで保全に力を入れています。
生きものをはぐくむために、田んぼでの米づくりや森の手入れを行っています。また、生息する生物種を把握し、有効な保全対策を考えるために「自然観察とごみひろい」などを実施しています。こうした活動の結果、イシガメやニホンアカガエルなどの貴重な生き物が見られます。
昨年からアライグマの足跡が目立つようになり、生きものたちへの影響が懸念されるようになりました。イシガメをはじめ貴重な生きものを守るため、千葉市や千葉県生物多様性センターと東邦大学にも協力いただき、その対策に取り組んでいます。
2015年
秋号より
ちば千年の森をつくる会(千葉県)
豊英島にはさまざまなタイプの森林が混在し、ミツバツツジ、クロムヨウランなどの希少植物、コウタケなど野生キノコの宝庫でもあり、ニホンジカ、ニホンザルも生息する自然豊かなフィールドです。森林整備に際しては、植物調査を始めとしてシカ食害調査、光環境調査、動物調査など各種モニタリングを継続的に実施し、これらのデータを踏まえ「必要に応じて森に手を入れる」手法をとっています。
2012年に10年間の成果をまとめた写真集「豊英島の自然」(A4版52ページ)を刊行し、広く情報発信できたことは会員のおおきな喜びであり自信となりました。
昨年、約400m2のコナラ二次林を伐採しギャップを作りました。今後、萌芽更新による多様な樹種からなる落葉広葉樹林への誘導にトライしたいと思っています。
2014年
春号より
NPO法人しろい環境塾(千葉県)
私たちは、2000年から荒れた竹林の手入れをきっかけに、「里山を生かしたまちづくり」をテーマに、㈰里山保全事業(7.4ha)、㈪農業支援事業(3.6ha)㈫子どもの環境教育事業(今年度は7回)を行っています。子どもの環境教育事業は、これらの用地を活用し、生きものと共存した米づくり、農業方法、生活文化を体験してもらう「田んぼの学校」、秘密基地づくり、ドングリの森づくりを開催しています。2010年から復田化した水田には、千葉県レッドデータブックAランクのニホンアカガエルが戻ってきています。将来、生きものでにぎやかな水田へと変わることを期待し、一同楽しみにしています。
2012年
冬号より
畦道倶楽部(千葉県)
地域の中で人と人の交流を目指し、子どもたちに希望を、高齢者に安心を、そして自らの地域は自分たちで守ろうと各事業を展開しています。
8年前には幾久しく途絶えていた岩戸神楽の保存会設立、6年前には高齢者の直売所設立に協力し現在も交流があります。
会の活動としては、1992年からお盆に帰省した人たちが会えるよう盆踊りの実行、2010年からは『まちづくり提案事業』に取り組み、都市住民との交流を行っています。
また、同年より千葉県の生物多様性戦略(夷隅川流域生物多様性保全協議会)のメンバーとなり、地域内で里山保全にも協力しています。
本年からは、会員の里山を使い「山の交流体験型ツリーハウス」を企画し森の再生を行いながら交流事業に取り組みます。
事業を通じ地域をPRして、地域定住促進につながることを願っています。
2010年
秋号より
NPO法人 こぴすくらぶ(千葉県)
森林の下草刈り、除間伐、ごみ拾いなどによる森林保全・管理や育成事業を通して、自然環境の保全に関する普及啓蒙活動を行い、住民にとって身近な景観の保全を図ることで森林と人が共存できる社会の実現を目指します。
NPO法人 印旛野菜いかだの会(千葉県)
ベイタウン遊びの楽校(千葉県)
東京湾の埋め立て地で、昔ながらの自然のない街に住む彼らは、日ごろ自然に接する機会がありません。そこで自然を身近に感じ、興味を抱いてもらおうという趣旨で、昨年春に地域密着型の自然学校を立ち上げました。セブン‐イレブンみどりの基金の助成事業として、小学生とその家族を対象に四季を感じる自然体験プログラム「ベイタウン自然体験クラブ」を年7 回実施、のべ592 人もの参加がありました。1年目の活動は、街路樹を使ったオリエンテーリングなど、都会ならではの企画やサバイバルで生き残るためのノウハウを伝授する一風変わった企画まで、参加者の満足度が非常に高く、私達の「自然への案内役」は全うできたものと思っています。そして、今年は真価を問われる2 年目。地域の期待に応えるべく、一層充実した活動を目指していきます。
季房会(千葉県)
各自治会や先人会(老人会)、子ども会に呼びかけ街全体の拡がりを目標に頑張っております。現在3ヵ所の花壇が完成して一年中花のある団地になってきました。正月を飾った葉ボタン、パンジーは大変好評でした。今年もすでに葉ボタンの種まきは終了し、育苗、管理と作業は大変ですが、11月末の「定植祭」は街の人との協働で楽しくやりたいと思っています。
街を花で潤し、花とのふれあいを大切にして豊かで美しい街づくりをめざしています。定植祭には多くの参加をお待ちしています。
act634府中(東京都府中市)
京王線府中駅から直結するペデストリアン「スカイナード」は、府中市民にとっても、府中を訪れる方にとっても身近な場所で、まさに「府中の顔」です。
しかし近年は老朽化に加え、コロナ禍でのごみ箱撤去や喫煙所閉鎖により、ごみやタバコのポイ捨てが増え、駅前空間の景観悪化が問題となっていました。
そこで市民団体「act634府中」では、市に「府中駅前スカイナードにおける市民参加の美化活動」を提案し、駅前空間の美化を「自分ごと」として捉える機会をつくることを目的にした活動を2022(令和4)年11月3日に実施しました。
名付けて「ふちゅピカクリーン大作戦!」。市民、周辺の商業施設、市、まちづくり会社、管理者等の連携で実施し、市民にスカイナードの柱の清掃、路面のガム剥がし、「たねダンゴ® 」のプランターへの植え付けを体験してもらいました。この春にはプランターの種が芽を出し、綺麗な花を咲かせてくれました。
今年度も市民参加の美化活動を継続し、府中市の表玄関にあたる駅前を市民にとって自慢となる美しい場所に変えていきたいです。
2023年
夏号より
氷川台自治会(東京都東久留米市)
氷川台自治会は高台にあり、駅周辺商業地に行き来をする「氷川台通り」の急な坂道は高齢者にとって大きな負担になっています。そこで、この坂や途中に設けた休憩場所に花を植え、坂上の通りにもプランターの花を配置し、花を楽しみながらゆっくり歩けるようにしたいという思いがありました。これらは高齢者の外出を誘い健康維持につながり、歩く人に潤いを与え、会員の地域活動への参加機会にもなります。
こうした発想から2014年に花植え活動を開始。翌年には市の許可を得て坂部路肩に約100mの花壇を構築と休憩場所「たけのこ広場」の花壇整備、坂上の通りの会員宅前にプランター25基を配置しました。
花の植え替えは年2回、約250株の色とりどりの花を植えます。花の植え替え・水やり・花柄摘みは自治会員有志が担当、常に満開を維持します。今では、近隣他市の方が散歩途中に花柄摘みをしてくれるなど、多くの皆さんに「氷川台通り花壇」と呼ばれ親しまれています。
2022年
冬号より
枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会(東京都八王子市)
長く放置された人工林では、様々な要因が重なって森林の健全さが失われています。林床が荒れ、本来なら恵みであるはずの雨を受け止められず、沢の水は涸れてしまい、ホタルをはじめ多くの種類の生きものたちが棲めなくなっています。
『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、東京都八王子市内の恩方の森で、自然が自ら健全さを取り戻すための“きっかけづくり”を行っています。
水の流れが滞りそうな箇所の枝や泥を取り除きながら沢を登ったり、沢の周りの斜面に雨水を地面に浸透させるための溝や穴を掘ったり、土砂が流出しそうな所には枝等を絡めて〝しがらみ〟をつくったり、炭を使って菌糸の働きを助け、土の中の環境を良くしていくことで、草や木や生きものたちも元気になっていくとともに、森林の持つ涵養機能を高め、防災にも役立つ造作をしています。
子どもも大人も楽しめる、自然と対話しながら行う、気づきと学びに満ちた活動です。
2021年
秋号より
パークシティ豊洲園芸クラブ(東京都江東区)
「雑草だらけの桜並木を綺麗にして、東京オリンピック・パラリンピックのおもてなしに一役買いたい」との思いから、6年前、東京都の「ふれあいロードプログラム」に応募し活動を開始。桜のひげ根取りと土壌改良を年2回行い、年間3,000株の花を植えています。
花柄摘みや水やり、草取りや清掃を会員が交代で毎日行っています。赤ちゃん連れの親子や散歩で通りがかった方から、「ありがとうございます」と声を掛けていただくことが増え、嬉しくなり疲れも取れます。
自然と触れ合うことが少ない都会の子供たちのために、親子花壇を作り夏の花やチューリップの球根植えのイベントを行ってきました。昨年からは、小学校の授業ともタイアップ。地域を知る授業に花壇見学を取り入れてもらい、環境美化の講義も行うようになりました。豊洲地区4カ所のコミュニティガーデン連絡会も出来たので、豊洲地域全体の環境美化に取り組んでいきたいと思っています。
2020年
夏号より
自主生物調査団(東京都葛飾区)
1996年2月、市民参加により再生された葛飾柴又にある江戸川河川敷の新八水路。翌月から魚類調査を開始。それ以来、ほぼ毎月、台風などを除き、江戸川本流も含めて調査し、報告書を参加者や行政に配布。葛飾区のHP「水辺のふるさと かつしか」に掲載されます。
採取した魚は、測定後元いた場所に戻しますが、特定外来生物(カダヤシ、オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、ウシガエル)や要注意外来生物の一部(アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ)は駆除します。
参加者は、核となる会員のほか学生、社会人、小・中学生を含む地域の人たちです。
希望者には投網の投げ方を教え、川での投網を体験してもらいます。自由参加のため、通常の参加者数は20名以下ですが、時には20名を超える時もあります。今年(2019年)7月の調査で266回目となりました。水路はメダカなどの小型魚類にとって、また他の魚の産卵や稚魚が暮らすためには絶好の場であり、今後も維持していく必要があります。
2019年
秋号より
NPO法人 ナチュラルリングトラスト(東京都)
「都市にはマンパワーがある。地方には生きる知恵がある」
このキャッチコピーの元、都市近郊に残された里山の自然を都市と地域住民の交流により守り育み、次代に伝えることを目的に2012年に団体を設立しました。
活動地の埼玉県比企郡吉見町は都心から車で1時間半程度でありながら、田んぼと雑木林が広がる地域です。団体設立以降、月1回の保全活動と、年2回の子ども体験教室を開催し、笹刈り、不法投棄の片付け、ツリーハウス作り、生き物探しと冬はコナラを伐採して薪作りなどを行い、これまで70回、800名を超える参加がありました。薪は都心の薪ストーブユーザーに販売して活動資金としています。
手作り看板が壊されたり、ボランティアが安定しないなど、地域への認知度を深める課題を抱えておりますが、明るくなった森はかつて生息していた野草が回復し、生き物の賑わいが戻りつつあります。色んな動植物が生息し、多くの人も集う、人と生き物がにぎわう森づくりを進めています。
2018年
冬号より
しかはま自然観察会のらえもん(東京都)
親と子が参加し、その共有体験を共に話し合えることを目的に活動を続けて18年になります。
活動は年間を通じて行われ、大きくわけると4つになります。①田んぼ体験活動…田植え・稲刈り・しめ縄づくり、②飼育活動…カブトムシ・カイコ・サケの飼育と放流、③自然体験活動…古民家キャンプ・夏のキャンプ・登山・ハゼ釣り・スキー・冬の里山歩き、④文化的活動…草木染め・押し花遊び・クズの籠づくり・篆刻。
子供たちの人気は、夏のキャンプです。里山の川遊び、魚つかみ、夜はゲンジボタルの幻想的な光にうっとりしました。
活動の終わりには、必ず「ふりかえり」の感想を書いてもらいます。言語的表現でまとめる練習です。
毎年同じような活動でも必ず新しい発見があり、それが次への活力になっています。
2019年
春号より
小田野中央公園まちづくりの会(東京都)
小田野中央公園は10年前、八王子市と地域住民の協働事業として開園した公園です。公園の計画段階から地域住民、近隣の小中学校の児童・生徒が公園づくりに参加しました。2008年3月の開園後も、公園拠点としたまちづくりを展開しようと、活動メンバーが7月に「小田野中央公園まちづくりの会」を発足しました。
開園以来、約2.9haある公園は地域のボランティア約100名による整備活動や小学生による花植えなどの花壇の美化・整備活動が行われています。
2017年度は「第34回都市緑化はちおうじフェア」のスポット会場となり、ひょうたん花壇が新設され、花壇管理をメインに活動する「チームひょうたん」も誕生し花壇が充実しました。きれいに整備された公園は私たちボランティアの誇りでもあります。
夏には納涼祭、秋にはワークショップ、防災訓練、スポーツ大会、春には遊歩道ぞいに植えられた河津桜の花のもとで、さくら祭りが開かれ多くの人々で賑わいます。
いつ訪れてもきれいに整備され、季節の花が迎えてくれる公園づくりに取り組んでいます。
2018年
夏号より
NPO法人 山の自然学クラブ(東京都)
山の自然学クラブは「山から始まる自然保護」を実践するために1993年に設立されました。自然と肌で接することによって自然をより深く理解し、その価値を学び、学んだことを活かして、自然を守り、共生するための活動を行っています。自然は長い時間をかけて今日の世界を作ってきました。自然の様々な成り立ちや仕組みを知ると、自然が与えてくれる恩恵や価値に気づき、大切にしていきたいと思うのです。その気持ちから、いろいろな地域での実践へ。みんなで一緒に活動を進めています。
おもな活動は、自然に接し、自然を理解するための自然学講座、環境教育活動、森林復元・植林・自然再生活動、里山や海岸植物の保全・再生活動、インタープリター活動、高山植生モニタリング(自然の定期検診)、地域の自然を活かした活性化活動など。会員が自ら学び、自分たちの経験と行動力を活かし、できるところから自然の恵みを活かして地域に貢献する活動を行っています。
2018年
春号より
NPO法人 多摩川塾(東京都)
当団体も2008年から環境教育に携わってきた教師や市民でNPO法人多摩川塾を設立。流域小学校をまわって児童の指導に当たってきましたが、担任教師の7割強が魚を獲ったり泳いだりという水辺体験を持たないことから、私たちに授業を丸投げするような状態で、毎年同じ学校から同じ内容の依頼が繰り返されました。そのため先ず先生自身を多摩川の環境学習指導者にしようと、教師を主対象とした自然体験教室を流域11カ所で開催しています。同時にテキストとなる環境学習読本や動植物の図鑑などを企画制作し、教育活動に役立ててもらっています。
過去8年間で、多摩川流域の250校を超える小中学校の支援・指導をしてきました。今後もたくさんの多摩川先生誕生のお手伝いをしていきたいと思います。
2017年
春号より
NPO法人 リトルターン・プロジェクト(東京都)
私たちは、コアジサシを絶滅の危機から救うために、2001年から東京都下水道局森ケ崎水再生センターと大田区と協同でコアジサシの人工営巣地を整備しています。毎年、コアジサシの営巣状況調査を行い、明らかになった問題点を改善し、より良い営巣地整備に活かしてきました。その成果が実り、2015年は過去最大数の2200羽ものヒナが産まれました。一般の方にもコアジサシの子育ての様子を見ていただくために観察会も開催しています。
2015年
冬号より
NPO法人 国際ふるさとの森づくり協会(東京都、長野県)
高さ40〜50cmの若いポット苗は、幼稚園児でも簡単に植えつけることができます。子どもたちは興奮し熱中して作業をします。植えつけ後、敷きワラを行い乾燥防止、雨水による土の移動を防ぎます。敷きワラに稲穂を見つけて「米が入っている実を見つけた」と声を上げる子もいます。
木々は1年に80cm、5年で2階の高さまでに成長し、若々しい多様な森が速やかに出現します。鳥や哺乳類も住み着きあるいはコリドーとして利用します。子どもは、自分が植えた木々が森になる姿を体験することで、命の尊さ、力強さ、自然の素晴らしさを本能的に感じ取るようです。
2012年
春号より
NPO法人 芦花公園花の丘友の会(東京都)
練馬石神井川かるがも友の会(東京都)
練馬石神井川かるがも友の会は、昭和60年ごろ河畔の町内会の住民が中心となり、練馬大橋から石川橋にいたる両岸の道路をキレイにしようと仲間が集まり清掃活動をはじめたことが創立のきっかけです。
毎月第2日曜日の午前中、地域の清掃作業を実施します。地域の人たちからは「かるがも」さんと呼ばれて、黄色の帽子、Tシャツ、ジャンパー姿がすっかりお馴染みとなっています。
また毎年10月には、環境美化の活動団体として秋の風物詩の評判を呼んでいる「かるがも祭り」を開催。多くの人たちの参加のもと「いも煮」「やきそば」などで訪れた人たちを歓迎し、地域の人たちとの交流によって活動の理解と協力を受けています。
北川かっぱの会(東京都)
東京を自転車で走る会(東京都)
一方で、安全面を始め実社会に自転車が増えた時の問題点は置き去りにされています。自転車を活かしたまちづくりを考えると、道路整備や交通ルール、各種施設の使い方や作り方などが変わってきます。将来的には、自転車の活用を進める上で必要な法的整備についても提案していければと考えています。
昭島環境フォーラム(東京都)
一昨年度、昭島市制50周年記念事業として、行政との協働で、水田と用水路のマップを作った経験を踏まえて、今度は、井戸や湧水のマップをつくろうとしています。その背景には、湧水や井戸の減少があります。都市化に伴って、地域の水系は、著しく乏しくなっています。このままでは、地域の湧水や井戸は枯れ、水道水源や防災水源の用をなさなくなってしまうのではないか、そんな危機感が今回の調査につながっています。
現在、地域の井戸の一つ一つを調査し、水位、水流、使用状況、水質、井戸の歴史等々を記録し、マップ化しようとしています。地下水の現状を視覚化することで、多くの市民に理解していただき、地下水の保全に役立てば、と思います。
NPO法人 生態工房(東京都)
生きもの緑地施設の本来の生物相を回復するために、外来種の捕獲・除去にも取り組んでいますが、捕ってもなかなか減らない外来種を見ていると、駆除作業は果てしなく続くように思えてきます。しかし、適切な技術と労力を投じれば、駆除の達成は不可能ではありません。また、外来種駆除は人間の価値観や認識との戦いでもあります。「駆除なんて必要ない」「やっても無駄」という声が大きくなれば、駆除を進めることも難しくなります。そういった声を打ち消すためにも、さまざまな外来種の駆除成功事例を積み上げることが急がれます。
外来種を根絶してもすべての在来種が自然に回復するわけではありません。生息環境が劣化したことにより、すでに姿を消してしまった種もいるのです。そういった種も含めて地域の生物相をどう復元していくか?ということが、外来種駆除の先にある課題であると考えています。
わたしたちは今回の助成事業で、劣化・消失した自然環境を復元し、その技術をまとめようとしています。復元すべき自然環境は、漠然とした「自然」や「野生生物」ではなく、過去のデータや現況調査から明らかにした潜在的生物相です。これを目標にすることにより、復元がどこまで進んだのかを評価でき、新しいデータや知見に基づいて計画を修正することもできます。この事業を契機として、各地の団体との技術・情報の交換を促進し、自然復元に役立つ知見を向上させていきたいと考えています。
NPO法人 バードリサーチ(東京都)
そこで、NPO法人バードリサーチは、身近な鳥との共存を考えるために「ベランダバードウォッチ」という身近な鳥を調べる活動を始めました。家のまわりで見た鳥をホームページ上から報告していただく簡単な調査で、鳥の識別ができる人なら、どなたでも参加することができます。また、鳥の識別に自信がない人でも「季節前線ウォッチ」という調査にご参加いただけます。この調査では姿や鳴き声をホームページで確認していただきつつ、特定の鳥の飛来や初鳴きを報告していただき、季節前線地図をつくっていきます。
ご興味を持たれた方は、ホームページをご覧いただき、ぜひ参加ください。
NPO法人 空堀川に清流を取り戻す会(東京都)
1965年4月、準用河川から一級河川に指定され、同時に今まで自然の蛇行であった河道が今までの8倍近い川幅を持つ、ほぼ直線の河道に改修されました。水害に対する安全性は向上したものの、新河道は水が透水しやすくなったため、結果的に水無し川の状態となっています。
東京一汚い川からようやく脱却した今は、きれいな水が流れ、豊かな生態系の河川の復活を目指し活動を続けています。会では水質検査をはじめ、水量・湧水・生息生物の調査等、また総合学習の支援、冊子「水辺の体験学習事例集」の発行等を行っています。その他、空堀川の紹介ビデオ「空堀川に清流を!」、地域の要請で行っている「土曜子ども講座・のぞいてみよう空堀川」等を作成し、学校他関係団体に貸出し喜ばれています。また、寄付者の善意を忘れないように会で設立した“みどりの基金”に積み立て、流域に緑を植え続けています。
まちの活性化委員会(神奈川県座間市)
人々が元気になれるようなまちの活性化を目的に活動しています。
多世代のつながりと地域コミュニティを大事に、花と緑の環境美化を通じて豊かな地域創りを進めています。
『かにが沢笑顔のひまわりプロジェクト』では、冬にひまわりを咲かせようと2021年、市のアダプト制度を利用してプロジェクトを開始し、今年で3年目。当初は「冬にひまわりが育つかな?」という危惧もありましたが、試験的に種を蒔いたところ、見事に咲き誇ってくれました。2022年はより多くの元気を届けるために畑の面積を3倍にし、新たな品種のひまわりも植えました。また降霜対策としてトラック1台分の敷き藁をしましたところ、12月初旬まで楽しめました。2023年もより多くの方が笑顔になれるような活動をします。
他にも、斜面に穴を掘り約1万8000個の水仙の球根を植えた『春の訪れ水仙プロジェクト』や、1年中花が楽しめるように、秋に咲く彼岸花を300個植えた『秋の訪れ彼岸花プロジェクト』も実施。花と緑の環境美化を通じてまちを元気に、そして老若男女の様々な世代に力を発揮していただき、新たな生きがい創出につながることを願っています。
2023年
秋号より
南足柄市姉妹都市交流協会(神奈川県南足柄市)
日蘭友好400周年を記念し、オランダ・ティルブルグ市姉妹都市交流協会から、チューリップの球根が贈られたことを契機として、チューリップの植栽活動が始まりました。以来、20年以上この活動を続けています。
毎年、市内の地域公民館に、約1万球のチューリップを植栽しています。美しい街づくりを目的として、地域住民や自治会、中学校などに呼びかけ、皆で一緒に植栽を行っています。
そして春には、1万余のチューリップが見事に咲き誇ります。この時期に開催しているチューリップ観賞会では、ミニSLを走らせる活動をしているボランティア団体とともにイベントを盛り上げ、様々な方にチューリップを愛で、楽しんでいただいています。
道行く人から、「きれいにしてくれてありがとう」、「花があるのはやっぱりいいですね」とお声がけをいただくとき、大変嬉しく思います。協会員の「より多くの人にもっと楽しんでもらいたい」という思いのもと、今後はさらに球根数を増やし、緑化活動を行ってまいります。
2021年
春号より
かんきょうデザインプロジェクト(神奈川県横浜市)
「人は気づいた範囲では最善を尽くす」といわれるように、「気づき」を得られれば、環境に対する「無関心」を「関心」へと導くことができます。そこで私たちは、フォトコンテスト、リメイク作品の制作、音楽ライブ、再資源物選別施設ツアー、地産地消ツアー等、主に中高生、大学生世代そして関心のない人にも触れやすい企画を運営し、環境問題に関心を持つ人を増やす活動を行っています。
リメイク作品の制作では、家庭から回収された衣類、布製品の選別作業工程からどのようにリユース・リサイクルされるのかを選別工場で学び、工場で調達した衣服をリメイク服に仕立てた後、リメイクファッションショーとして披露し、環境問題の特徴である「連鎖」を実感できる工夫をしています。
2016年から「変化に対応する者ではなく、変化を起こす主体者になること」をテーマに、中高生が環境課題に向き合い制作した作品を展示、披露する自己表現の場「かんきょう文化祭」を開催しています。
2021年
春号より
横浜メダカの会(神奈川県横浜市緑区)
「横浜メダカの会」は、柏尾川と帷子川に昔から住んでいた横浜固有の黒メダカ「横浜メダカ」(矢部メダカ、名瀬メダカ、大池メダカ2004DNA鑑定済)を会員と横浜市の動物園で保存するとともに、水辺づくり活動や啓発活動などを行っております。
2017年に「名瀬メダカ里帰りプロジェクト」を立ち上げ、「名瀬谷戸の会」と連携し、戸塚区にある名瀬谷戸の池に名瀬メダカを里帰りさせました。月一回、小中学生をはじめ地域の方々と一緒に生物調査や環境整備などを行っています。名瀬メダカは、コロナに負けずに元気に育っています。
また、今年度は6月から小学校で出前講座を実施しています。子どもたちは、横浜メダカの卵を観察したり、横浜の財産である横浜メダカの大切さや世界のメダカについて学習しました。卵の中の赤ちゃんの心臓の動きや血流を観察して、小さな卵にも命があることに感動し、命の大切さを実感することができました。
2020年
秋号より
ツインウェイヴ北口ガーデンクラブ(神奈川県横浜市緑区)
貨物線跡にできたつつじ公園は、駅から徒歩5分、電車が間近に見え 年間のべ4万人の利用がありますが、創設20年でボランティアが高齢化し路上生活者や不法投棄が絶えませんでした。
世代交代を機に、1年をかけて2日毎に花壇の花を配りながら声を集め、利用者が「福祉と環境の駅前サードプレイス」を求めていることが分かりました。そこで有識者を交え、生物定点調査、樹木調査、公園研修を実施し、外来種駆除、セブンイレブン記念財団の助成による公園再生を実施しました。
最大利用者である保育事業所、放課後児童と保護者が活動に参加し、四季折々花壇に再生、さらに園児が「利用者へのおもてなし」を表現した「デコ・パーク」により、インスタの高校生や若者層が関わり、年間延べ1500人以上の活動参加となりました。多世代交流・利用者参加型の公園再生により在来生物観測数も60種以上、生命のつながりに「ありがとう」と言える公園づくりを目指しています。
2020年
春号より
NPO法人 里地里山景観と農業の再生プロジェクト(神奈川県)
地域の緑の魅力を高めるために各所にサクラ、モミジを植える活動もしていますが、現在集中的に取り組んでいるのが「遠藤まほろばの里/藤沢えびね・やまゆり園」の開設です。
多くの人たちにこの地を訪れてもらい、地域の持つ魅力(豊かな緑や新鮮な農産物)を味わってもらいたいと願っています。園は2015年4月12日にオープンです。
2015年
春号より
イーハトーブ湘南(神奈川県)
介護施設に出向いて庭や花壇を作って入居者と一緒に世話をしたり、夏休みには小学生対象に、車イスの操作や園芸作業などを組み合わせたボランテイア体験を企画したりしています。
2014年
冬号より
水沢森人の会(神奈川県)
里山生態系保全のため外来樹種を避け実生で植樹、在来の野の花を守ります。区内の小中学校や支援施設の利用が広がり、子どもたちの農作業、植樹や間伐の体験、また森の恵みを楽しむ市民参加イベントは大人気です。
2014年
秋号より
湘南の森(神奈川県)
私たちは、有形無形に、いかに多くの物を森からもらっているのか、そんなことを考えたり、体感しながら、気持ちの良い森で、仲間たちと毎回作業に励んでいます。
2014年
春号より
神奈川トンボ調査・保全ネットワーク(神奈川県)
新潟ではマダラナニワトンボ(絶滅危惧㈵B)の産卵場所の保全の草刈り、静岡のベッコウトンボ (絶滅危惧㈵A) 新生息地のアメリカザリガニの駆除活動を続けてきた。ベッコウトンボの池では昨年隣接する池が埋め立てられ、アメリカザリガニが多量に移動してきて爆発的な増殖が起こり危機的な状況が続き、正念場を迎えている。5月〜7月の間にすでに13回駆除活動に通って1万6000頭駆除した。今後も長い厳しい戦いが続くが、物言えぬ生き物たちの代弁者になって、彼らの命をつないでいきたい。
2013年
秋号より
千村ネイチャー倶楽部(神奈川県)
千村地区は、矢倉沢往還など歴史がある所で、生態系に配慮しながら休耕田再生、ビオトープ作り、竹林や外来種の伐採等による地域整備を行っている。地元住民の絆を強める楽しみの機会づくりを目指し、ハイキングコースである頭高山を含めた谷戸全体を視野に、山道を切り開き尾根までの遊歩道を設置し、整備した休耕田で農耕体験をしながら豊かな生き物を呼び戻す活動を進めている。田植え、稲刈り、農耕体験、森林の間伐保全などを実施し、年間1000名以上の来村者を迎えた。恒常的な活動の必要性を強く感じ、持続的な活動のあり方を検討している。
2012年
秋号より
コウモリの会(神奈川県)
コウモリは夜間に昆虫を求めて飛翔しますが、その際に発する超音波パルスが種によって異なることがわかっています。そのため、音声による種判別方法を利用したモニタリング調査が海外では行われていますが、日本ではまだほとんど行われていません。今回の活動は、音声による種判別の基となる「音声ライブラリー」を作成するために、環境省と地方自治体の許可を得てコウモリを捕獲し、蚊帳の中で飛翔させて音声を録音し、解析を行うというものです。また、コウモリの観察会を一般市民の方々を対象に行い、コウモリの存在や生態的役割を多くの方に知ってもらうことも、活動の目的としました。
2010年
春号より
NPO法人 フィジカルコミュニケーション(神奈川県)
対象は、小学生以上、民間施設を借り、小学生の「お泊り会」の活動の中で行ないます。ここでは、団体生活を教え、その中で協調性や、協力、助け合いなどを教えていきます。お泊りの朝、近隣の小学校までの散歩に清掃活動を入れ、清掃の大切さを知ってもらうことも狙いです。2ヶ月に1度のお泊り会には、リピーターも多く、高学年の子供が低学年の子供たちに生活面や、清掃活動を教えている姿も見られます。この活動を始めたことで、ゴミの分別やタバコのポイ捨て禁止など、環境美化の大切さが、子供たちにも理解されてきていると思います。
NPO法人 よこはま里山研究所(NORA)(神奈川県)
田んぼ、畑、森や水辺の集まりである里山は、その手入れをしながら利用する地域の生業(農業や林業など)に支えられてきました。近ごろはボランティアによる森や里山の手入れが盛んですが、里山を残すためには、やはりそこを舞台にした生業が成り立つことが必要です。地モノ市は、神奈川で環境にこだわったモノづくりをしている農家や職人、市民団体による「地モノ」を扱う市場です。里山や農業に興味のある市民が実行委員となり、伊勢佐木町商店街をはじめ横浜市内3ヶ所で開催しています。
地モノ市の目的は、地元の人が地元のモノを利用するキッカケをつくること。近くの「地モノ」を利用することは、近くの生業や市民ボランティアを応援することになり、身近な里山を守ることにつながります。ぜひ、地モノ市に参加して地モノを手に取ってください。最新の地モノ市情報はホームページをご覧下さい。
NPO法人 ナイス・ヨコハマ(神奈川県)
自転車を貸し出すステーションは、現在横浜市に6つあり、これに加え、湘南にも開設する予定です。横須賀のステーションがスタートすれば三浦半島一周のレンタサイクルが完成します。現在、300台の自転車を用意していますが、週末には全国から訪れる観光客の利用で自転車が足りなくなるほどの人気で、環境にやさしい移動手段として皆さんに喜ばれています。