助成先のご紹介
地域のお客様の募金を、地域の皆様へ
セブン-イレブンの店頭募金箱にてお預かりした募金を、地域で活動している環境市民団体に「環境市民活動助成金」としてお届けし、その活動を支援しています。
地域のお客様の募金が、地域の環境市民活動を支援する助成制度です。
助成先団体<近畿>
徳山環境保全会(滋賀県長浜市)
当該地は滋賀県の北部に位置し、三方を山に囲まれた農山村地域です。 中学校の統廃合に伴い河川堤防が通学路として舗装された結果、通学生以外にも日々多くの市民が散歩するようになりました。しかし、雑草の繁茂やごみの投棄によってひどい状況になっていたため、集落で彼岸花を植栽して昔の原風景を取り戻すこととしました。
毎年5月末に球根を採取して、堤防に植栽し、開花時期の前には一斉に草刈りを実施します。 これまで17年間コツコツと植栽活動を続け、併せて食事会や花見会等の実施によって参加者の親睦を図ってきた結果、集落住民のきずなが一層深まることとなりました。
近年、約10万本の彼岸花が1kmにわたって咲き誇るようになり、市内はもとより県内外からも多くの見学者が押し寄せ、当初は予想もしなかった状況となっています。現在集落は19戸に減少し高齢化も著しくなっているので、今後は集落の事業のみにとどめず、一人でも多く市内の賛同者を得て、市の財産として景観保全に努めていきます。
2024年
春号より
葉山川環境美化推進委員会(滋賀県栗東市)
葉山川環境美化推進委員会は、葉山東学区地域振興協議会の団体として、一級河川葉山川の環境保全と美化を目的に活動をおこなっています。近くには徳川家康の腹痛を治した薬として有名な「和中散」を作っていた「旧和中散本舗」があります。東海道五十三次の石部宿(51番目)と草津宿(52番目)をつなぐ街道沿いにあった旧和中散本舗は、公家・大名などの休憩所も務め、現在では国の史跡に指定された名称です。
私たちは滋賀県南部土木事務所、栗東市のご支援・ご協力の下、地域と地元企業のボランティアの皆様のご協力を得て、6月と11月に約80名で葉山川堤防約2㎞の草刈りや河川敷のごみ収集等の環境美化活動をおこなっています。回数を重ねるごとに地域に定着し、環境美化意識が高まり、自治会間のつながりも強固なものになってきていると感じています。
この活動を通して葉山川をより美しく、ウォーキングコースとして安心して利用でき、住民が自然と親しめる環境づくりを目指しています。これからも地域、企業の皆様のご支援をいただきながら、環境美化活動を続けてまいります。
2023年
秋号より
やす緑のひろば(滋賀県野洲市)
市街地にも近い平野部の貴重な緑であり、自然植生豊かな里山として整備し、次世代に引き継ごうと、2007年、有志で活動を開始しました。主に竹を伐採し、自生の実生若木を育成するひろばや散策路の整備を行って来ています。
数年前から近くの保育園、幼稚園の子供達の野外散歩にも利用されるようになり、それらを楽しむ子供達の様子は、メンバーの皆さんの元気の源にもなっています。
2019年
秋号より
白鳥川の景観を良くする会(滋賀県)
毎月第1・第3・第5水曜日を定例活動として、雑草の刈取り・不法投棄ごみやポイ捨てごみの回収・桜樹木の管理を実施しています。また、毎週土曜日に少人数で自走式除草機による除草活動をしています。
また、会員相互の3づくり(健康・仲間・生甲斐)で元気な街づくりを目指しています。
2019年
夏号より
八幡酒蔵工房「いまさかPJ」(滋賀県)
次世代を担う若者たちと魅力ある地域づくりを更に発展させて行きたいと考えています。
2016年
春号より
びわ湖りす森倶楽部(滋賀県)
滋賀県森林センターから県産の抵抗性アカマツの種子を購入し、県内のボランティア団体初の育苗活動、ニホンリスの好む実がなる木の植樹、薪割りや巣箱づくり、フィールド調査を兼ねた登山など、森林とふれあいながら幅広く活動しています。
2014年
冬号より
薪.depot(滋賀県)
当会は、薪ストーブユーザーによる薪づくり活動をきっかけとして活動を始めました。里山整備を兼ねた薪づくりに汗をかくことは、参加者にとって地域の森を知り、森とふれあう良い機会でもあります。
本活動を始めて改めて気付いたことは、チェンソーの作業効率の高さと事故のリスクです。プロの指導のもと正しい作業手順を習得し、難しい状況での作業は避けることは当然で、幸いこれまでは無事故ですが、万一事故が起きると大怪我を負うことになります。
このようなとき、ヨーロッパではチェンソー切断防止機能がついた防護装備の着用が義務づけられていると知りました。国内では、プロの林業従事者には徐々に普及し始めているそうですが、アマチュアこそ十分な防護装備が必要と考え、その導入と普及を図る活動を始めています。森林ボランティア活動における作業安全の装備や意識が向上することが活動の一層の拡大に、また、美しい森林を次世代に引き継ぐことにつながればと考えています。
2012年
冬号より
安曇川流域・森と家づくりの会(滋賀県)
森の様子と地域材の良さとを知ってもらうため、さまざまな森のワークショップを開催し、街から多くのご家族にご参加いただいています。4月の植樹祭は、雨の中みんなで協力し合いヤマザクラとモミジを植えました。思いを込めたプレートがかけられ、森に家族が増えたようでした。8月は毎年恒例の「木の伐採と森の仕事体験」を開催。長い時間をかけて育くまれた木が伐採される迫力を感じて頂きました。
「訪れる度に発見の連続!また来たい」という参加者の声に、林業家も「何ものにも代えがたい喜びを感じます」と笑顔。山と街がつながることで互いに刺激を受け、活力が生まれています。
2010年
春号より
NPO法人 環境と農業の融合を考える会 鹿深の杜(滋賀県)
食育も目指し、昨年10月に会員やスポーツ少年団、小学生と種まきし6月に収穫した菜の花は、業者に搾油してもらい9月に学校給食センターへ寄贈しました。
また、CO2の削減ができ資源の有効活用により循環型社会が築けないかと考え、甲賀市内の飲食店などで燃えるごみとして処分されていた使用済み割りばしをリサイクルしています。割りばしを消臭や除湿、リラックス効果がある炭に加工し、造花や石などをあしらい信楽焼の器に入れて「わりばし炭オブジェ」に再生します。私たち「鹿深の杜」が割りばしを回収し炭に加工、知的障害者施設「信楽学園」が器を製造し、最終製品を社会福祉法人「湖東会」が道の駅やパーキングエリアなどで販売しています。今後は甲賀市内にとどまらず広くアピールして活動を広げていきたいです。
草津塾(滋賀県)
NPO法人 チッチキンダーガーデン(滋賀県)
5月には、地域のおじいちゃんやおばあちゃんの御協力で田植えを行い、大地にふれることで自然の大切さを感じ、自宅でもバケツ栽培で苗を育てました。秋の稲刈り後、子ども達はご飯粒を一粒も残さなくなりました。11月にはコウゾを使った伝統的な紙漉きも体験しました。毎年行っているコハクチョウ観察会では、コハクチョウが来るように琵琶湖をきれいにすることを学び、水鳥たちとお友達になることにより、ゴミを捨てないこと、琵琶湖をきれいにすることが身についていきます。他にも里山での焼き芋や公園の清掃など、自然との触れ合い体験の少ない親子に一緒に体験してもらうことで、ますます環境問題を身近に感じていただけるように、また私たちの地球を守っていけるように活動しています。
環境レイカーズ(滋賀県)
環境学習の指導者養成セミナーは、横山丘陵を舞台に、人と自然にとって大切な“里山”を市民の手で保全する気持ち・実施力を高めようと実践しています。里山の持つメッセージの伝え方をネイチャーゲーム、インタープリテーションなどの体験から学び、その成果を市民対象のエコツアーとして実施する予定です。地元の保全団体や行政とのネットワークを生かしながら、横山丘陵の自然・歴史・景観・文化を楽しく体験から学べるエコツアーにしようと、参加者のみなさんと奮闘中です。
ohana会(京都府京都市)
地域で管理してきた小さな公園が使われなくなり、雑草が茂っている状況のなか、「誰もが集まれる場所にしたい」との要望が集まったのが、この計画のきっかけとなりました。
誰でも自由に入れ地域の人々が交流できる場にするため「自分たちで管理するガーデン」の計画が始まりました。ガーデニング初心者ばかりで、どこに何を植えるかも分からない状況でしたが、「バラは手入れが必要だからこそ市民活動に最適」という専門家からアドバイスを受けて、育てやすく、強い品種のつるバラのローズガーデンを作ることになりました。
2020年には任意団体「ohana会」として活動を始め、ガーデンの整備やバラの植え付け、剪定や誘引、日々の水やりなどを地道に続けてきた結果、今ではイメージしていたローズガーデンに近づいてきました。
毎年5月のバラのシーズンには、隣接の市民活動施設、地域グループや地元企業、自治会と一緒に楽しいイベントをおこない、多くの人たちが笑顔で集える場所になったことに、やりがいや喜びを感じています。
今後は地域の美化・緑化にも貢献することを目標にして頑張ります。
2023年
冬号より
特定非営利活動法人 芦生自然学校(京都府南丹市)
この活動は、由良川の源流域(通称 美山川)の最上流、芦生区内での美しい水辺の環境を生かした、環境学習や川の事故を防止するための安全教育を広く一般に提供することを目的としています。
清流にしか住めない生き物との触れ合いや、川のアウトドアスポーツを通して、川の魅力や環境の大切さを伝えるとともに、正しい川での遊び方を教え、子供の川の事故軽減に寄与しております。
またこの活動を推進するために必要な〝川の指導者育成″を同時に行い、次世代にきれいで安全な美山川を繋ぐための活動も実施しています。
川は危険で危ないところ、という認識だったご家族からは「ライフジャケットがあれば楽しく遊べることを知った」「川の楽しさを知った」などの感想を頂いております。
今後は、成長した川の指導者がまた次の世代の指導者を育成できるよう、仕組みや場所をつくることをめざしています。
2020年
秋号より
三重・森本里力再生協議会(京都府)
休耕田や遊休地が増え、田畑の後継者が不足している私たちの丹後市大宮町三重・森本に、2015年7月龍谷大学政策学部の学生が入ってきました。活動の目的は、水田・水路・ため池で生物調査を行い、生き物と地域住民の暮らしとの関係について調べ、人と自然の共存を模索し、さらに生産活動を行い地域に経済循環を起こすことでした。
1年半に及ぶ調査の結果、水田に5668種もの動植物が生息していることがわかり、絶滅危惧種指定のマルガタゲンゴロウやクロゲンゴロウが発見されました。
地域報告会での学生の提案は、生物に優しい農業・農法を行うことが生物多様性・環境保全に繋がり、その農作物はブランド農作物として高い付加価値をつけて市場に出すことができ、地域に経済循環を起こし、生き物にも人にも良い影響が出るというものでした。
2017年春、地域と学生が共同してゲンゴロウが生息していた5反の水田で生物多様米(付加価値米)の生産活動を始め、秋に米2400kgを「ゲンゴロウの故郷米」と名付けて地元の道の駅で販売活動を開始しました。
2018年
春号より
NPO法人 プロジェクト保津川(京都府)
ところが近年、この保津川でもごみが急増し大きな問題となっています。そうした中、私たちは保津川下りの船頭さんや地域のみなさんと共に、毎月流域の各所で清掃活動を実施し、美しい河川景観を守るための活動を続けています。
2016年
冬号より
NPO法人 森守協力隊(京都府)
林業への政府の抜本的政策に期待しつつも、循環型地域社会構築を目指して、自分たちにできる事から取り組んでいます。
水源となる保水力豊かな森林を保全・再生するため、広葉樹などの植樹や荒廃した森林の間伐整備を行い、間伐材の有効利用のため、伝統文化である炭焼きを継承しています。また、化石燃料に代わる新しいバイオエネルギーとしてペレットの実用化に向けた研究・研修を行い、CO2の削減と固定化を図ることで、地球温暖化防止推進に貢献することも目指しています。他に、親子で楽しみながらできる環境教室を年に2回開催し、地域社会や社会全体、地球全体への環境問題への意識啓発にも取り組んでいます。
NPO法人 エコネット丹後(京都府)
これまでごみとして捨てられていた使用済み天ぷら油を年間約3万2400リットル(2007年度実績)回収、環境に優しいバイオディーゼル燃料にリサイクルし、トラクターやトラックの燃料として地域内で再利用しています。鳴き砂の浜で有名な琴引浜で毎年開催されている「はだしのコンサート」ではバイオディーゼル燃料を使った発電機で、コンサートの電源を100%カバーしました。
また小学校や公民館での環境出前講座や情報発信活動にも積極的に取り組んでおり、地域住民や企業、子どもたちと一緒に菜の花エコプロジェクトも実施しています。
土に触れ風を感じる体験型イベントを通して地域の資源や課題に住民主導で取り組み、自然環境も含めた持続可能な地域づくりを目指しています。
ヴィレッジ・トラスト・つくだ農園(京都府)
春には愛らしい合鴨の声を聞きながら田植えを行い、夏には紫蘇の葉きらめく棚田で夏野菜の収穫体験、そして大原特産の紫蘇を用いたしば漬けやしそジュースづくり、秋には稲刈りや刈った稲穂を用いてのわら細工づくり、冬には保存食づくりや味噌作り・・・などなど。さらに今年から奥里で受け継がれてきた鞍馬炭づくりの技術を受け継ぐべく炭焼き体験もはじめました。「旬」の有機野菜、米づくり、昔ながらの農村の生活文化の体験を通じて、心からおいしいと思える食と農のある暮らし、そして環境負荷を押さえた低炭素社会を実現する農村の知恵を楽しく体験し、学んでいます。
NPO法人 フリンジシアタープロジェクト(京都府)
を2005年より行っています。200年後の未来の「環境警察」が21世紀にパトロールに来る、という設定で子ども達と共にワークショップ方式でシナリオを作り、環境問題を身体と感性で「体感」し、「表現」するという環境教育プログラムです。その成果である環境劇は、プロの俳優と子ども達が共演するという形で、地域の住民の方や学校の全校生徒の前で上演されます。自分の知っている人が出演していることが、環境問題への当事者性をより強く喚起し、また現代の重要なミッションである「コミュニケーション教育」との相乗効果も指摘されています。本プログラムは、これまで関西圏で実施してきましたが、今年度は全国9ヶ所で実施します。皆様のご参加をこころよりお待ちしています。
桃園連合振興町会(大阪府大阪市)
「公園に来た人たちが花を見て四季の移ろいを感じ、交流の場として花壇の前で集う」。私たちはそのようなきっかけになることを願い、活動を始めました。共通の趣味を持つ人々が少しずつ増え、人と人とのつながりが強まり、より一層、地域としてまとまっていくことを目的としています。
これまで花壇面積15m2を借り、桃園ボランティア緑化を実施してすでに14年が経過しました。四季に応じた花苗の選定やデザインを考え、毎日の花の手入れ、水やり、月1回の定例会が主な活動です。
思い通りの花壇が完成し、みんなで達成感を味わうこと、また花壇を見に来る人たちが私たちを労って声をかけてくれることが、とても嬉しくやりがいに繋がっています。
これからもみんなで仲良く力を合わせ、元気に活動を継続し、少しでも若い方が興味を持って緑化活動を手伝ってくださるように頑張っていきたいと思います。
2022年
春号より
NPO法人 長池オアシス(大阪府泉南郡熊取町)
長池オアシスは、人々の暮らしを支えるため池を、水と緑に囲まれた親水空間として整備された公園です。一年を通して多くの花が咲き、夏には水生植物帯の蓮がみごとに咲き誇ります。身近な自然にふれあえる、熊取町を代表する憩いのスポットです。
2000年の完成以来、地域住民がボランティアで維持管理を行い、地域小学校、中学校、大学と提携し、課外学習の場を提供しています。
2010年には、農林水産省主催「ため池百選」に選定され、全国で厳選された100個のため池のうちの一つとなりました。2018年第28回全国花のまちづくりコンクール 花のまちづくり大賞団体部門国土交通大臣賞を受賞しました。近年ではテレビや新聞などに取り上げてもらい、ボランティアメンバーへの大きな励みとなっています。今後もより多くの人が利用したくなるように、常に清潔で整えられた空間を作り出し、多種多様な植栽を充実させていきます。
2021年
秋号より
NPO法人 ナック(大阪府八尾市)
活動場所である八尾市立大畑山青少年野外活動センターは大阪府の高安山の麓にあるキャンプ場です。周辺は都市近郊ながらも里山としての体裁を残しており、クヌギを中心とした里山林と孟宗竹を中心とした竹林が広がっています。
かつては維持管理されていたこの里山も人の手が入らなくなり、ナラ枯れや度重なる台風被害等で荒廃の一途を辿っていましたが、里山で得られる資源、整備活動を自然体験や野外活動に活用しようと12年前に活動を始めました。
整備活動は主催事業参加者や子ども会等への体験プログラムとして提供している他、環境保全について学ぶ大阪ECO動物海洋専門学校の学生、地元市民団体「大畑山ボランティアの会」等と協働して実施しています。
また、野外活動センターの特徴を活かし、間伐した竹で流しそうめんを実施したり、竹でアスレチックや秘密基地を作るなどして活用しています。
今後も引き続き整備を進め、里山を自然体験、環境教育の場として利活用するモデルケースとなることを目指します。
2020年
冬号より
大東環境みどり会(大阪府大東市)
大東市主催のシニア環境大学で学んだ卒業生が環境保全、啓発活動を実践すべく、2009年、大東環境みどり会を設立しました。現在87名の会員で、行政、大学、企業等と連携しつつ市域の環境を考え、「歴史・文化」、「水・河川」、「環境紙芝居」、「公園」、「緑道」、「ごみ減量」、「竹の活用」の7分野でのグループ活動を行っています。
今回紹介するのは荒廃した飯盛山麓にある市有地を市民憩いの里山に再生しようというプロジェクトです。月1回、60代前半から70代が主力メンバーで、「無理せず楽しく」をモットーに、会員以外の地元自治会、一般市民も参加いただき、毎回25名程度で、まず軽く柔軟体操で身体をほぐし、安全唱和、作業内容を確認後、倒木樹木、竹の伐採、粉砕処理、下草刈り取り、不法投棄ごみの片付け等を行っています。
今後は、小鳥のさえずり、カブトムシ、タケノコ掘りなど季節ごとに子供を交えたイベントを企画し、セラピーの場として各自の里山の夢を語り、子供たちに「ふるさと」を感じてもらえる里山作りを目指します。
2019年
冬号より
みさき里山クラブ(大阪府岬町)
里山を保全するとともに、山菜の育成、クラフト、山の幸を使った懇親会など誰よりも山の自然を楽しんでいるのが私たちの自慢。自然の体験機会が少ない子供達への自然教室や大人向けの林間学校なども行い、最近は森自体が町の観光拠点になってきました。
2019年
秋号より
NPO法人 共生の森(大阪府)
ここには、森だけでなく広大な草原も広がっており、絶滅危惧種のチュウヒなど草地を好む鳥たちが生息・飛来しています。けれども現状はクズや外来草本が猛威をふるい、放置すれば良好な草原環境がなくなってしまう状況です。そこで2年前から日本野鳥の会大阪支部と協力して草地保全の取組みをはじめました。クズや外来草本に覆われていた場所を除草・耕起し、オギを移植してモニタリングしながら選択除草や草刈りをします。一昨年の移植地には小面積ながらオギ草地が定着してきました。
2016年
秋号より
雨ふる大地の水辺保全ネットワーク(大阪府)
活動が進むに連れて、自然を大切に想い、行動出来る人を育てることが重要となり、人の発達段階に沿った自然クラブ活動を開始しました。まず、幼稚園や小学校での環境教育で興味を持った子どもが参加する自然クラブが流域の各地に生まれ、次に中高生になって高度な内容の活動を行う自然クラブができました。現在では観察会のリーダーや自然回復のスタッフとして活躍する高校生、大学生中心の自然クラブが生まれました。
2016年
夏号より
NPO法人 環境教育技術振興会(大阪府)
本活動は、陸と海のそれぞれからの自然の恵みを受けて育つ”米”と”海苔”を自分たちで育て味わうことで、参加者に楽しみながら海と陸とのつながりの重要性を実感してもらうとともに、地域の生活に根ざした持続可能な環境保全のあり方を地域と一緒になって考え伝えていく事を目的に行っています。
2015年
春号より
天竺川ホタルの会(大阪府)
当地は大阪万博の頃に開発されたニュータウンで、住民の連帯を高揚する手法として、一自治会から始めましたが、徐々に拡大し現在は他地区からの参加者も多く、高校の生物サークルとも協力しています。
川面をヘッドライトから遮断するため地域参加の植樹をしたり、間伐材で竹灯篭祭りを行ったり、地域の連帯が高まりました。
しかし、ホタルが定着するにはまだ課題も多く、これからこそ本番だと話し合っております。
2014年
秋号より
リサイクル工房・竹炭塾(大阪府)
2002年1月に豊中市立青少年自然の家が実施する「みんなの竹炭塾」に、窯の設置、技術指導の協力依頼を受け、10家族30名に炭焼きを実施し、大変喜んでいただきました。これをきっかけに、本事業を委託され、「子や孫に綺麗な地球を引き継ぐために」を合言葉にリサイクル工房・竹炭塾を設立し、活動を開始しました。
年間8〜9回の炭焼きのほか、山菜を求めて山歩き、ホタル観賞の夕べ、クワガタ探検、竹トンボづくり、タコづくりなどを開催して、四季折々に能勢の自然を楽しんでいただいています。
参加した子どもたちが捕まえたクワガタやカニなどは、「今度来たらまた会いましょうね」と言って山に返しています。自然を楽しみ、自然を守る大切さを体験していただくイベントは、2013年12月で100回の開催を迎えます。
2013年
冬号より
すみれ・花フレンズ(大阪府)
各機関の支援で2011年春の種まきから出発、男女31人が曜日のグループ長を中心に、水やり・管理を担当。春の苗の初出荷は、感動の日となった。冬の葉ボタンの新芽が食べられて無くなり、アタフタしたことも思い出である。初年度は2300株、次年度は3000株を出荷し、現在は地域の会館など12カ所の管理を担っている。
2012年は、地域の世代間交流・コミュニティの場となる「収穫祭」を7月に開催。当日は、子育てサロン・小学生・障害者施設の方・老人会等81人の参加があり、感謝の日となった。「思いやりのある町・すみれ」から花を愛する人の輪を広げ、喜んで活動しているメンバーの心を伝えていくことを目指してがんばっていきたい。
2013年
春号より
NPO法人日本バードレスキュー協会(大阪府)
出来たばかりの協会なので十分な施設がなく、まだまだ行き届いた救護活動ができていませんが、今回セブン-イレブン記念財団からの助成を受けて、小鳥類と猛禽類のフライングケージを作製することができました。フライングケージは鳥の回復状況の確認や野外環境への順化訓練に役立っており、野生復帰率の向上に大いに貢献してくれることでしょう。
2012年
冬号より
交野・竹炭づくりボランティア(大阪府)
作業は、まず山の斜面にはびこっている孟宗竹を伐採して切り揃え、麓に運び出します。不要な先端部や枝葉はチッパーで細かく砕き肥料などにします。太い幹の部分は、さらに細く割り整えて炭焼き窯に入れます。約16時間の炭焼き作業の後、窯を密閉して1週間後に炭を取り出します。一連の作業の後は、汗をかいた仲間や家族、友人とバーベキューで作業の無事を讃えあいます。また、伐採した跡地には桜の木や花木を植え、下草刈や施肥などの世話を続けています。毎年春には、桜の花やレンギョウが見事に咲き誇ります。
この活動を通じて、交野の自然環境を護り育て、これを後世に伝えたいと願っています。
2011年
春号より
人を自然に近づける川いい会(大阪府)
琵琶湖・淀川流域圏には多くの生物が棲息しています。中には絶滅危惧種も多く含まれており、次代の子どもたちは水族館でも目にすることができなくなるかもしれません。私たちは、今の川に生きる生物を見て・知って・感じてもらうために、多方面から親水活動を展開しています。老若男女を問わず活動を共にすることで、川を中心とした地域コミュニケーションを深め、楽しい環境教育の現場として利用することにつなげているのです。また流域圏の他団体と連携することで、情報交換や情報集積を行っています。今後さらにネットワークを拡充する予定です。乞うご期待を!
豊中天文協会(大阪府)
和亀保護の会(大阪府)
調査の結果、外来種のアカミミガメが増加し、在来種のイシガメやクサガメはどんどん減少していることがわかっています。そのため基本の活動以外に、大正川産のイシガメの繁殖を行い、孵化した子ガメを1年間育てて放流したり、外来種問題について小学校の総合学習のプログラムを提供したりしています。また、環境省からカミツキガメの防除の認定をいただき、活動地域にカミツキガメが捨てられていないか監視を行っています。
NPO法人 奥播磨夢俱楽部(兵庫県宍粟市)
私たちは空き家再生に取り組んでいましたが、里地里山のある茅葺きの古民家の管理を任されました。市長のアドバイスもあり、荒廃が進んでいる針葉樹の森を四季の彩り豊かな広葉樹の森として復活させようと決めました。
「彩りの森」は、地域の内外や世代を問わず多くの人が交流できる憩いの場としてひらかれた森を目指しています。
広葉樹の植栽では、まず桜を植え、紅葉や紫陽花、ドウダンツツジなどの植栽を進めました。また、地域資源を活用したワークショップを開催し、竹の活用や堆肥づくり、茅葺きの材料となるススキが生育する茅場づくりにも取り組んでいます
未来の世代に残す彩りの森づくりは、最初はシニア世代が牽引し、若者世代が継承し、幅広い世代が参加する活動になっています。
荒廃が進み鳥獣被害が増えている里山を再生し、防災林・教育林・環境林など里山の持つ多面的な機能を活かせる森づくりをおこない、持続可能な里地里山のモデルになるべく、地道に活動しています。
2022年
冬号より
NPO法人 おーえんくらぶ(兵庫県明石市)
私たちのホームグラウンドである兵庫県明石市望海浜(ぼうかいはま)は、明石海峡大橋を望む、自然のままの地形が残された海岸です。2014年にアカウミガメが産卵したのですが、ここ数年、うみがめの産卵はありません。
台風や大雨の度に多くの漂着ごみが集まり、誰かがどこかで捨てたプラスチックごみが散乱し、美しい浜はごみであふれていました。
「この望海浜を美しい海岸に!」
「再びうみがめが産卵に訪れる海岸にしよう!」
「ふ化の感動を子どもたちともう一度共有したい!」
そんな思いで、月に一度の清掃活動と自然環境に対する学びを続けてきました。ただ単にゴミを拾うだけでなく、「捨てる人がいるからごみがある」という気づきの時間を共有することを、特に大切にしています。
清掃活動を継続することで、個人で清掃活動をされる方が増えたり、校区のまちづくり協議会と連携したりと、活動の輪がどんどん広がってきました。浜のごみも、当初と比べてずいぶん減っています。
望海浜で再びうみがめと出会う日を夢見て、これからも活動を続けていきます。
2021年
春号より
NPO法人 里野山家(兵庫県三田市)
NPO法人里野山家(さとのやまが)による里山整備の活動がなされているのは、兵庫県北摂里山博物館構想の一番西の端に位置する三田市高平地域です。日本の原風景の里山といっても、現在はほとんどの里山はその整備がなされておらず、鬱蒼とした森が広がっているのが現状です。高平もしかり、家々のすぐそばまで大きな木々が迫り、山際に住む人々にとっては災害や獣害の課題が多くなっていました。
そこで4年半前からNPO法人里野山家がボランティアの方々の手を借りて里山整備に取り掛かりました。セブン-イレブン記念財団や兵庫県の応援を受け、今では高平地域の一部ではありますが人の手の入った明るい森が蘇ってきています。この活動は森が明るくなっただけではなく、各地から集まった人々や、幼児から高年齢者まで多年齢にわたる多くの人々の仲良しの輪が広がっていっているのが大きな特徴といえるでしょう。
今後もこのような人と人とを繋げる里地里山保全活動を皆さんと共に楽しく続けていきます。
2019年
冬号より
よこおみち森もりの会(兵庫県)
こんなところに炭焼き窯や段々畑跡! 須磨ニュータウン周辺には里山時代の跡が数多く残っています。暑い日も寒い日もありますが、年間70日程ここで間伐、草刈り、植樹、道づくり等をし、木の緑や四季の花、鳥のさえずり等を身近に親しむ癒しの森(場)づくりに取り組んでいます。
横尾地区では、雑草で被われていた六甲山系横尾山の法面(のりめん)で兵庫県花ノジギクを育て、ここからの明石海峡、遠くの山並み、眼下に拡がる住宅地等の展望もよく、こうべ花の名所に選定されました。雑木林や緑地ではモミジ、山ツツジまた渡りチョウのアサギマダラが飛来するヒヨドリバナなども育てています。
友が丘地区では竹林の整備、ツツジの森づくりを行い、また活動地の特徴を活かして地元と協力しシイタケ栽培や子どもたちの自然体験教室などを行っています。
これからも、新しいふるさとづくりを行っていきます。
2017年
冬号より
NPO法人 はりま田舎暮らしの会(兵庫県)
昨今、和蜂(わばち)の生息環境が悪化しています。広葉林は伐採されて、スギ・ヒノキの植林ばかりで生息環境ではありません。地域の自治会や環境団体に声をかけて、和蜂の巣箱を2年間で80基作成して、里山に設置しました。つまり、和蜂に「食」と「住」を提供し、和蜂の群れがお花畑を飛び交うようにしました。
休耕田を提供してくれたお年寄りには和蜂からの贈り物の「ハチミツ」をプレゼント。和蜂も住民も笑顔で暮らせる「花いっぱいの桃源郷」。これこそ私たちが望む「和蜂 まほろばの里」です。持続可能な活動として、更なる和蜂の保護と環境保全活動を継続してまいります。
2017年
春号より
兵庫丹波オオムラサキの会(兵庫県)
私たちはこのように、貴重な丹波の自然守り、その象徴であるオオムラサキの復活に取り組んでいます。
2016年
冬号より
NPO法人 チーム御前浜・香櫨園浜里浜づくり(兵庫県)
砂浜の除草、雑草の刈取り、毎朝の清掃などの環境維持活動。近隣小学校2校の3年生児童に海辺の生き物・海浜植物・野鳥の観察、浜の歴史や幕末に建設された国の史跡の「西宮砲台」の見学などの「環境出前講座」を毎学期実施。「親子で楽しむ環境学習」も毎月1回開催。そして9月には砲台たそがれコンサートなどの「海辺のひろっぱフェスタ」を開催。
これらの活動を通じて、この浜は多くの方々に喜ばれ親しまれ、地域の宝になっています。
活動を始めて7年、今では素晴らしい景観、環境が維持され、「西宮砲台を含む御前浜」が、2014年文化庁から重要名勝地に指定されました。嬉しい限りです。
2016年
春号より
山田の里グリーンクラブ(兵庫県)
また、親子参加の「体験型環境学習」として、①夏休み木工教室、②里山で遊ぼう〜収穫祭と昔遊び〜、③林内整備とジャンボバームクーヘン&椎茸植菌を開催しています。
地域の環境保全と景観維持に努め、生徒・児童の森林体験学習を通じた緑化思想の普及にも貢献しているとして、2015年度環境保全功労者等環境大臣表彰をいただきました。これからも、今春整備が完了した「山田の里・学習の森」を地域の「森林環境学習」の活動場として開放し、併せてサポート・指導を行ってまいります。
2015年
秋号より
淡路東浦ため池・里海交流保全協議会(兵庫県)
しかし、過疎化や高齢化などにより、池底には腐葉土が厚く沈積して貯水量の低下を招き、底樋が抜けない場合も見られます。一方、漁業側では環境整備が進み、海中の窒素やリンなどが減り、栄養塩が減少して、魚の減少やノリ養殖の色落ちが、深刻な問題になっています。
ため池を維持管理し、豊かな海を再生するために地域全体で「かいぼり」と情報発信を行っていきます。
2013年
秋号より
姫新線ふれあい菜の花プロジェクト(兵庫県)
その後、沿線の活性化、自然環境の保全を目的に任意団体を設立。当初、稲作後の遊休農地に菜の花を栽培、以後、沿線と少し離れた地域でも栽培に興味のある農家と一諸に栽培活動を拡大。
2008年近隣の就労継続B型事業所と連携して廃食用油の回収活動を開始。2010年バイオディーゼル燃料のリサイクル工房「菜の花」を開設し燃料化活動を開始。農家に提供してトラクターの燃料として活用している。今年は、農家の個別所得補償の対象作物に菜の花が追加されたこともあり、ナタネの収穫に挑戦している。この秋、収穫ができれば先進地の洲本市に搾油を依頼して、成功すれば野菜直売所で試販を試みる予定。
たつの市でバイオマスタウン構想が策定されたことでもあり、廃食用油のリサイクル部門で、今後とも地域に貢献したいと思っている。
2011年
冬号より
NPO法人 棚田LOVER's(兵庫県)
棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に造られた水田です。現在過疎化・少子高齢化による労働力不足・赤字経営・鳥獣被害等により放棄され年々失われています。しかし、棚田は景観の美しさ・保水・洪水調整・地滑り防止・生態系保全などの機能や・特徴があり、人間も含めた自然環境全体にとって、とても大切な存在です。
棚田を未来の子どもたちにつなぐために、棚田での農作業活動や普及啓発活動に力を注いでいます。食の安心安全・命の大切さ・地域の素晴らしさを伝え、思いをもった作り手とファンの拡大、棚田の保全・復興を目指しています。
ぜひ一緒に活動し、棚田の保全から日本の農業を育み盛り上げていきましょう!!
2011年
秋号より
グリーンランド・プロジェクト実行委員会(兵庫県)
今年度は、各会員が自然農法で育てた野菜の苗をエコ・イベントや商店街などで頒布し、他にも自然農法が実践できる土、種、コンポスト・キットなどを配布しました。また「街中流自然菜園生活講座」を開催し、自然農法を実践するためのノウハウについて学び、保育園では地元の有機生産者の方を招き、園児たちと野菜づくりを行い、食育教育のお手伝いもさせて頂きました。
東中国クマ集会(兵庫県)
NPO法人 市民省エネ・節電所ネットワーク(奈良県奈良市)
温暖化が進んでいます。生活で出す二酸化炭素(CO2)を減らさなければなりません。電気・ガスの使用量を減らせば良いのですが、なかなか難しいようです。
ところが、私たちが提唱する新しい取り組み「市民節電所」を実際に行う市民節電所「まほろば」では、約100世帯(15グループ)の皆さんが5年も続け、成果を上げています。活動は1年単位、市民の皆さんは電気・ガスの使用量削減に取り組みます。事務局は有用な情報を提供し、1年後グループとして減らせたCO2量を買い取ります。これは社会の為になるからで、お金をもらって当然です。この取り組みでは途中でやめた人はいませんし、多くの人が4年、5年と続けています。CO2量も減らしています。
仲間数人が集まれば、何時からでも参加出来ます。簡単な取り組みですし、皆さんが楽しんでやっているから良い結果が出るのでしょう。あなたも仲間と一緒に参加しませんか? 温暖化防止に繋がりますよ。
2021年
秋号より
特定非営利活動法人 響く美しい明日香の会(奈良県高市郡明日香村)
明日香村の中央を流れる飛鳥川は、万葉の歌にも多く登場する歴史的、文化的に意義のある河川です。年間を通して四季折々の美しさを感じることができ、多くの観光客が明日香村を訪れます。川の周辺には住宅があり、場所によっては私有地のため手をつけることができずに荒れてしまったりでした。
過疎化高齢化が進む中、多くの観光客や住民が気持ちよく過ごせる景観を作りたいと、音楽活動をする為に移り住んだ若者を中心に2008年より清掃活動を始めました。年に1〜2回河川周辺の草刈りや木や竹を切ったりすることでスッキリと美しくなります。
川には夏になるとホタルが舞い、カモがやって来たり、小魚が泳ぐのを見ますと水質の良さも感じられ嬉しくなります。活動を通じて村民の皆さんとの交流も生まれました。また音楽を通じても村内の学校行事などに関わったりしており、活動は広がって来ています。
これからも定期的に清掃作業を続け、心地よい景観を作ると共に活気ある活動を実施したいと考えています。
2021年
春号より
秋篠川源流を愛し育てる会(奈良県奈良市)
秋篠川は近鉄学園前の住宅地に源を発し、秋篠寺や西大寺、唐招提寺、薬師寺を通って佐保川に合流する10km程の小河川です。源流域は昭和40年代に開発された住宅地で、高齢化が進む中、健康と助け合いがキーワードになってます。当会は、平成8年にジョギング仲間が川を清掃し桜を植えて、地域を「ふれあい・憩い・ときめきの場に!」を目的に発足しました。現在154本の桜を住民、学校、自治会等が桜の里親として除草・剪定等の世話をしています。
密集住宅地に囲まれた秋篠川には、コイやカメ、カモやサギといった自然の生態が残り、堤防を行きかう人をなごませています。当会は、この貴重な自然を保全し、環境意識を高めるため、毎年、流域3小学校の児童の環境啓発標語(220点)を桜幹に半年間掲示すると共に、桜祭には、放課後教室の児童の風景画(100点)を展示して、親子孫3世代が共に鑑賞し憩う場としています。
また、親子川遊び大会は、若い親にとっても貴重な体験の場になっています。
2020年
冬号より
里山の山野草を守る会(奈良県)
環境省の重要里地里山500選の一つに選ばれた私たちのフィールド・奈良県桜井市三谷地区での山野草保全活動は、10年目を迎えている。生物多様性の劣化(里山の生態系の変化)を守るための地道な活動は、64名のシニア男女のボランティア活動によって支えられている。
単なる美しい花の鑑賞ではなくではなく、フィールドという山野草の土台ごとにマッチした保全活動は、肉体労働も伴うだけに決して遊びごとではなしえないものである。ベースに植物や自然を愛する心があってのことである。
ここ1〜2年の中で、イノシシに貴重なヤマユリのゆり根を掘り起こされるという事象が続発し、ワイヤーメッシュや電気柵の設置作業に忙殺される日々が続いたが、どうやら一段落できた。しかし決して気を緩めることはできない。虎視眈々と狙われているのだから。2017年はおよそ100種に及ぶ貴重な山野草の保全活動の中で、ツレサギソウという絶滅寸前種の発見に大いに沸いた年でもあった。
2017年
冬号より
里山の山野草を守る会(奈良県)
山野草を保護し調査記録しようと活動を始めたのですが、まず里山環境を取り戻さないと、山野草は絶滅してしまうことがわかりました。里山とは村人が生活し生産する過程で、必然的に成り立ってきた自然環境なのです。昔は里山の草や落ち葉を肥料とし、牛を飼う草を刈り、柴や薪や炭を煮炊きや風呂のエネルギーとして自給していました。いま放置された里山は、葛や藤や竹が繁茂し、鹿や猪がはびこり、荒廃してゆきます。
私たちは草を刈り竹や雑木を伐採して、里山環境を再現しています。するとササユリが咲き、カワラナデシコやリンドウも群落をつくるのです。全国的に進んでいる里山の荒廃を、地区の皆様のご協力も得ながらくい止めています。難しくはないものの、根気よく続けてこそ成果の生まれる地味な活動です。
2011年
冬号より
NPO法人 東洋蝙蝠研究所(奈良県)
NPO法人 山野草の里づくりの会(奈良県)
全国的に中山間地域は荒廃の方向に向かっています。万葉の昔から人と共にきれいな里山を形作ってきた山野草や昆虫などが絶滅の危機に追いやられてきました。子どもたちの自然と触れ合う場所も狭まってきました。
山野草の里づくりの会は、奈良県を流れる大和川本流の源流地域、標高400〜500mの大和高原に含まれる地域を拠点に、自然豊かな里山を後世に引き継ごうと活動しています。荒れた農地や山林の復旧を行い、また、山野草自生地を保護する取り組みを行っています。人と自然が共存する世界をいつまでも残して行くことを目指しています。
次代を担う子どもたちが、この里山を体験し何かを感じることを願って、親子を対象とした自然体験を続けています。
NPO法人 花つぼみ(和歌山県)
花を育てる活動は、除草から始まり耕耘・エアレーション・水やりまで、毎日の地道な作業が欠かせません。休むことなく続けるのは大変ですが、その分花が咲き、みんなに喜ばれると嬉しく思います。
国道・県道沿いの花壇は、人目にもつき毎回綺麗な花が咲いている事はとても良いと思います。花つぼみ主催の新庄総合公園で開催する花のイベントは、満開の花咲く花壇を見ながら1日家族や友達と過ごすのが楽しく、フリーマーケットや花苗販売などもあって楽しみです。この活動を続けて大きな社会活動に発展させたい。田辺市を花と潤いのある街に!街の花人を目指し毎日頑張ります。
2011年
秋号より
紀州灘環境保全の会(和歌山県)
沿岸海域は生物多様性の宝庫であり、重要な資源でもあり、人々の生活を支えています。私たちは、沿岸海域の問題を把握し、問題解決のための情報発信と保全活動を継続して行っています。そして、「郷土の長所や特色を再発見して(お宝発見)→自分流に調理し(資源を保全し磨き上げる)→活用方法を練り上げ世に送り出す(賢い利用)→地域社会が活性化し→さらに面白い案が出てくる」といった資源活用の好循環の始まりを期待しています。和歌山を元気にするキーワードは、「海・環境・保全・活用」です。
2011年
春号より