助成先のご紹介
地域のお客様の募金を、地域の皆様へ
セブン-イレブンの店頭募金箱にてお預かりした募金を、地域で活動している環境市民団体に「環境市民活動助成金」としてお届けし、その活動を支援しています。
地域のお客様の募金が、地域の環境市民活動を支援する助成制度です。
助成先団体<東北>
NPO法人 青森県環境パートナーシップセンター(青森県青森市)
むつ湾は下北半島と津軽半島に囲まれた、入り口の狭い湾です。波が穏やかで砂地が多いため、アマモ場の広さは日本一。ホタテの養殖が盛んにおこなわれ、晴れた日にはカマイルカたちがジャンプする豊かな環境です。しかし、開口部が狭いということは、一度汚れてしまうとなかなか元には戻らないということでもあります。
そこで、むつ湾の環境を楽しく守るため、むつ湾の絵コンクールを開催、今年で6回目となりました。今回、他の団体との協働で屋外にも活動を広げ、「むつ湾感謝祭2022」を開催し、そのプログラムとしてコンクールの表彰式をおこないました。会場には全応募作品を展示し、むつ湾のプラごみやアマモの大切さを解説するパネルとともに、訪れた人の目を引きました。
また、地元の幼稚園や中学校の海岸清掃や地引網などの活動発表、新たに制作した動画「むつ湾を守ろう」も披露しました。動画はホームぺージにて公開予定です。ぜひご覧ください。
2022年
冬号より
NPO法人 おどろ木ネットワーク(青森県)
この活動の目的は、子どもたちがカメラ片手に森を散策し、ファインダーを通じて普段気にも留めていなかった自然に目を向けることを通して、環境の大切さや写真アートの楽しさを知ってもらうことです。
アカマツ巨木
2016年
冬号より
NPO法人 白神自然学校一ツ森校(青森県)
NPO法人 三陸ボランティアダイバーズ(岩手県大船渡市)
東日本大震災の津波による被害を受けた三陸の海を舞台に、ボランティアダイバーと漁師の二人三脚で、復興を目指して活動をしています。震災直後から海底清掃を続けてきた結果、ようやく海中のがれきが少なくなってきました。
しかしながら、近年の海水温上昇で、海には新たな問題が発生しています。なかでも深刻なのは、生え始めたばかりの海藻に大量のウニが押し寄せ、奪い合うように食べつくした結果、岩肌が真っ白になる「磯焼け」と呼ばれる現象です。砂漠のように磯焼けした海では、海藻ばかりではなく、魚や貝、甲殻類など、生物の姿がほとんど見られません。私たちは「磯焼け」という言葉が世間に浸透する前から、藻場再生手法の研究・実践・検証をおこなってきました。
まずは多すぎるウニの数を適正に保つための移植と駆除、そして秋から冬にかけては昆布やワカメの種袋・種苗の設置、春にはアマモの種苗を移植することで、海の森を育てています。生き物たちのゆりかごである藻場を再生し、生態系のバランスや漁場の回復を目指して活動に取り組んでいます。
2023年
冬号より
大船渡市末崎町ラベンダー畑保存会(岩手県大船渡市)
三陸復興国立公園の一角にある碁石海岸。 碁石の浜辺や奇岩の続くリアスの海は、魚貝類や海藻の宝庫、海鳥の繁殖地としても重要な地域です。そんな自然とともに私たちは穏やかに暮らしてきました。
しかし、あの東日本大震災の襲来で人命や財産を奪われ、失望の日々を送ることになりました。そんな中、被災を免れた碁石のラベンダー畑には、一面に紫色の薫り高い花が咲き誇っていたのです。被災以前から、市民個々で花摘みをしていましたが、被災後、さらにこの花を活用して集う場が度々催されました。お喋りしながらの作品製作は、和やかな交流の場となりました。
「ラベンダーは必要とされている」、これまでの市の所有であったこの畑を受け継ぎ、抜きさられようとしていたラベンダーを保存しようとの思いに駆られ、その想いを同じくする仲間で、草取りや枯枝剪定などの作業を実施しています。高台で潮風に吹かれながら咲き薫るラベンダーは、きっと景勝地末崎町碁石海岸を訪れる人たちにも安らぎを与えてくれることでしょう。
今後、この畑を憩いの場として子供たちも集える場になるよう地域住民と共に育てていきたいと思います。
2021年
夏号より
唐丹地域会議(岩手県釜石市)
唐丹町には「本郷の桜並木」があり桜の名所として知られています。桜並木は1933年(昭和8年)の三陸大津波からの復興への願いと、現上皇陛下のご生誕を祝し、1934年に2800本のソメイヨシノが植えられました。80年以上の歳月が過ぎた現在では、約70本を残すのみとなり、樹木医より、てんぐ巣病や枯れ枝が目立ち、剪定や施肥が必要とされました。
そこで、5年前から地域の70名が集まり、樹木医の指導を受けて毎年冬に剪定と施肥をしています。さらに、挿し木で増やす取り組みや、並木以外の場所に新しく桜を植樹するなど、地域をあげて桜を後世に伝える活動を行っています。
3年に一度の「釜石さくら祭り」では、沿道に1万人を超える人が詰めかけ、大名行列や郷土芸能が桜の下を練り歩きます。2012年は、東日本大震災の影響で中止となり、2015年は規模の縮小を余儀なくされましたが、様々な困難を乗り越え2018年に復活し、来年の開催にむけ地域一丸となって準備を始めています。
2020年
春号より
立瀬川を愛する会(岩手県大船渡市)
このような中、「以前のような美しい水辺の景観をとり戻そう」という声が高齢者有志からあがり、2010年4月、会を設立し、河川の環境整備と高齢者の生きがいづくり・交流を目的に、葦や萱等の刈り払い・ごみの清掃活動を毎年4月〜10月の期間を中心に行っています。
高齢者会員の中には、「作業に参加し、生きがいづくりと健康維持に繋げている」という声もあり、これからも、住民が散策やジョギングコースとして、楽しむことができる環境づくりを目指し、孫子や次世代にも繋がる活動として、取り組んでいきます。
2019年
秋号より
NPO法人 遠野エコネット(岩手県)
それ以後、実は間伐されていない森林の方が多いことに気づき、森林ボランティアを養成する「山仕事はじめの一歩講座」もスタート。更に、薪にするにはもったいない太い間伐材を製材して木工作品を作る「森業倶楽部」、松食い虫で枯れていく松がもったいないので、炭窯を作り炭に焼く「炭っこ倶楽部」など活動の輪が広がっています。
これからは、地域の産業としての林業を活性化させながら豊かな生態系を再生する「持続可能な森づくり」を進めるため、研究者や行政、林業関係者と連携し取り組んでいきたいと考えています。
2019年
春号より
間伐ボランティアいわて(岩手県)
6月から活動をはじめ、9月、10月には間伐材を利用し、スギの炭焼きを年4〜6回行っています。炭焼きに要する日数は点火から閉窯まで1週間から10日かかり、炭出しまでは更に2週間は必要です。間伐から炭出しまでの流れは、間伐→集材→搬出→炭材の長さに玉切り→燃料材作り→炭窯への炭材入れ→点火・温度管理→閉窯→炭出し。毎日管理する担当者を決め、会員以外の一般参加者も募り、この一連の作業を行っています。子どもたちの炭焼き体験も、森林学習となることを期待して実施しています。微力ながら今春、東日本大震災の被災者にこの炭を送りました。
2011年
秋号より
志波城跡(しわじょうあと)愛護協会(岩手県)
2010年度は周辺町内会の協力を得て「志波城・古代の花園プロジェクト」を開催。これは志波城古代公園内と周辺町内会を、古代から愛でられていた花「なでしこ」でいっぱいにしようという企画です。公園の種まき会には、お年寄りから園児まで約80名が参加しました。各町内会でも管理する公園や街路花壇に同じ種をまきました。地域のシンボル志波城跡を中心に、地域の活性化に寄与できればと考えています。
2011年
春号より
胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会(岩手県)
その後は、工事で表土がはがされる場所からの山野草移植や、人工林の手入れ、原石山の緑化を行ってきました。現在、奥州市から土地を借りて広葉樹の実生を育てており、2010年から植林を始める予定でいるため、これからが忙しくなりそうです。
2002年から継続してきた活動には、家電製品やタイヤ、廃棄された車両など大型ごみを中心に撤去する作業があります。また、会の設立以来毎年続けているのが春と秋の観察会です。昨年の岩手・宮城内陸地震のダメージから一歩前に進むためにも今年の秋実施したいです。
蕃山21の会(宮城県仙台市)
蕃山は、仙台市街地の西部に位置する里山です。信仰と伝説と歴史があり、貴重な動植物が生息する自然の宝庫で、今は仙台市民の快適な憩いの場となっています。
『蕃山21の会』の発足は、1990年頃、開発業者が蕃山の東側で大規模なリゾート計画を進めたことに由来します。この開発計画に危機感を抱いた市民が1991年10月、会を結成して開発反対ののろしを上げ、土地を売らない地権者から立木を一本ずつ買い上げる「立木トラスト運動」等の活動を実施しました。その結果、開発阻止運動は成功し、蕃山の自然は保護されることになりました。
それ以降、『蕃山21の会』は、蕃山およびこれに連なる山々の優れた自然環境を保全し、多くの人々が自然に親しみ、将来の世代に引き継ぐことを目的に、自然保護に関する普及・啓発、希少動植物の保護、開発防止パトロール、登山道等の整備、自然観察会等の活動をおこなってきました。近年は、登山者や観察会参加者が年々増加し、また近隣小学校や町内会からの登山支援要請が相次ぐなど、蕃山の自然保護意識が醸成されてきており、今後も市民や行政と一体となって活動を展開していきます。
2023年
秋号より
坂元グリーンサポートクラブ(宮城県山元町)
当クラブは、東日本大震災の移転地として造成された新市街地の緑化・環境整備活動をおこなうことを目的に2016年3月に設立されました。現在、登録会員50名弱で月1回、毎月第2日曜に活動しています。
活動には毎回20~30人の会員が参加します。セブン‐イレブン記念財団からの助成を受け、昨年5月にはマリーゴールドとベゴニア、6月にはサルビア、7月にはニチニチソウ、10月にはパンジー、11月には水仙、チューリップの球根の植付けをおこないました。
4月、8月、9月には花周りの除草や公園・緑地の草刈りをおこなっています。
また8月には交流イベント「夕涼みの集い」などを実施。毎月「グリサポニュース」として広報誌も発行しています。復興住宅地内の緑道には小さなバラ園とハーブ園も作り、みんなで管理をしています。
将来は、街の各所にオープンガーデンがあり、いつ来ても坂元駅を降りれば花が咲いている-花と歴史の街として「花の回廊・歴史の小径」が実現できるといいなと思っています。
2022年
春号より
NPO法人 スマイルシード(宮城県)
石巻市は山・海・河に囲まれた豊かな農村地帯でした。東日本大震災の大津波により瓦礫に埋もれ壊滅状態となりました。自然災害を受けたからこそ、景観再生を行うことを決意。より多くの住民が関わり・集い・育み、未来へ残す大切な場所づくりは、地域防災や子供たちへの自然環境に対する学びの場となりえます。
多くの理解者、協力者、ボランティアのおかげで、瓦礫の撤去から花壇づくりまで、「鎮守の森」の大切な地域コミュニティの場所として、神社や公園、広場などの景観整備が完了しました。2016年からは、耕作放棄地で農地や里地里山の整備再生を開始し、自然農法による無農薬栽培の野菜づくりや農地の防風林の役目を果たすイグネの森づくりを行っています。
農地の耕作や維持管理などは住民のみなさんが「自分たちもできることがまだある」「農作物を育てることが楽しい」「健康のために草取りをする」と言って手伝ってくださいます。地域住民の「すぐそばにある自然環境」を後世に残す活動を行って行きたいと考えています。
2020年
春号より
ごみゼロ岩沼(宮城県)
創立メンバーの一人が12年前、退職と同時に健康のために宮城県岩沼市里の杜近辺を散歩し始め、散歩コースのポイ捨てごみの多さに驚いたことが活動の発端となりました。一人でごみ拾いを開始、7年間活動を続けるうち、市内の別の汚れた場所が気になりだしました。これらもきれいにしたいと、たまたま所属していた自然保護団体の代表に相談し、その団体の会員の協力を得て立ち上げたのが「ごみゼロ岩沼」です。
1月、8月は休んで10カ月活動し、市内5ケ所を6カ月ごとにごみ拾いをしています。歩道はもちろん、法面は引っ掛け鉤を使いごみを引っ張り出し、美化を徹底しています。活動も6年目に入りポイ捨てごみの回収も少なくなっていますが、私達の目標とする「ごみゼロ」にはまだなのが現状です。
私共のようなごみ拾い団体が小学校区ごとに立ち上がり、町をきれいにするという美化意識が市民に根付くよう活動を継続します。今後は地域の個人、企業、市民団体、行政にもっと働きかけ「ポイ捨てやめよう」「町をきれいに」を訴え「きれいな町岩沼」をめざしたいと考えています。
2018年
春号より
NPO法人 こころの森(宮城県)
その公園計画で示されている「復興の象徴としての市民による森づくり」を後押しするため、当会は、里山からの種、ドングリ拾い、植え付け、発芽、苗木と育てる活動を2年前から始めています。今年度は3年目の種ひろいに始まる苗木育成活動、公園予定地への植樹、自然体験学習などを、地域の小・中学生、高校生、大学生、地域住民と実施する計画をしています。
2016年
秋号より
北船岡河川敷公園の景観を良くする会(宮城県)
会員の高齢化が進み、作業は大変ですが、河川敷を散歩される方やゲートボール場グラウンドゴルフ場を利用される方に“きれいですね”“ご苦労さまです”と声をかけていただくことが支えになっています。毎年、サルビア・マリーゴールド・コスモスなど四季を通してさまざまな花が咲き、今では、町を代表する花の公園として、「さくら歩道橋」から望む景色に彩を添え、みなさんに楽しんでいただいています。昨年は、約500mにわたって植栽したカンナも咲きました。
植栽活動は、私たちにとって交流の場であり、健康維持にも役立っています。これからも地域の方や観光客に喜んでもらえるよう活動を続けていきます。
2014年
春号より
自然フィールドワーク研究会YAMOI(宮城県)
今年度は地域の小学校の総合的な学習の時間で、2回の授業を行いました。直接自然に触れ合う体験活動を行い、また、紙芝居を教材に1回目はタナゴの生態を説明、2回目は外来種と在来種の問題を考えさせ、なぜタナゴは貴重な生き物となったのか、タナゴがいることがどれだけ素晴らしい自然なのかを伝えました。
これらを通して、子どもたちが地元の自然に興味を持ち、さらにその中でもタナゴに興味を持ってもらえたらうれしいです。
化女沼2000本桜の会(宮城県)
化女沼は周囲4km程の自然湖をもとに造られたダム湖で、なだらかな里山に囲まれた湖面はハスやヒシなどの水生植物も豊富で、冬はマガン、ヒシクイ、白鳥などが多数飛来する地域の観光資源です。昨年までに2300本の桜を植栽し、現在は害虫駆除や、ヨシやヨモギ、桜を覆うクズなどの下草刈り、支障木の伐採など、桜の維持管理と環境整備活動を行っています。また、モラルの向上と意識改革を目指し、毎月ダム湖周辺と周遊道路の清掃活動を行い、特に4月は観桜会を兼ねて広く市民に呼び掛け大規模な美化活動を実施しております。
昨年10月にはダム湖として国内初めてラムサール条約登録湿地に認定されました。このことで化女沼ダム湖の知名度が上昇したことが活動の一層の励みとなり、これからも環境保全に邁進する覚悟でおります。
NPO法人 いきいき亘理(宮城県)
私たちは、このような住みよい町の環境を生かし「町にうるおいと安らぎを! 」をスローガンに2004年に特定非営利活動促進法に定める、まちづくりの推進・環境の保全を図る活動法人としてNPOの認証を得ました。
当会は当初、宮城いきいき学園(旧宮城いきいき財団)の地域同窓会員を母体として設立しましたが、趣旨に賛同する地域の住民誰でもが参加できる組織として正会員・賛助会員の新規入会を勧奨し現在は50名余りの、いきいきシニア集団になっています。
植花活動は、町内の国道沿い緑地帯に4カ所及び県道歩道内約500mの区間に15カ所の花壇を造成し、春(6月)はベゴニア・マリーゴールド・サルビア、秋(10月)には葉牡丹とパンジーの花苗を植栽して一年を通して除草・灌水・追肥等の管理作業を行い、年中花で彩られた町、自然と共生する美しいまちづくりに努めています。
植花後、苗が根を張るまでの間は日照りが続くと折角植栽した花苗が全滅してしまいそうで毎日、早朝の水遣り作業、その反面梅雨の頃は雑草がはびこり除草作業と植栽後の管理活動に忙殺される今日この頃ですが、NPOのミッションとしてこれからも地域住民・ボランティア・企業・行政との連携を深め、多くの人達と協働しながら活動を続けていきたいと思います。
塩竈浜「浜街道」をつくる市民の会(宮城県)
炭やきで夕日の松原まもり隊(秋田県)
活動内容は被害木の探索と会員向け探索講習、被害木の伐採・炭化などで、全国でも珍しい「秋田県立大学炭やきサークル」も交えて老若男女、楽しく活動しています。
今後も、市民、大学、学生一体の「市民参加型防除」で松林を守っていきます。
2019年
夏号より
NPO法人 冒険の鍵クーン(秋田県)
2016年
春号より
庄内自然博物園構想推進協議会(山形県)
私たちが活動している都沢湿地は、昔深田だった場所が休耕田となり、池の水が滲出して湿地となったところです。湿地をそのままにしておくと、①自然遷移による乾燥化、②ウシガエルやアメリカザリガニなどの外来動植物の増殖による在来動植物への影響で湿地再生の妨げになることがわかってきました。
そこで、湿地再生を目指し、2012年から「鶴岡市自然学習交流館ほとりあ」を学習交流拠点として、登録ボランティアや地元企業、大学生、小学校の児童が一緒になって、外来動植物駆除や湿地と親しむ「どろんこ広場」の整備などに取り組んでいます。うれしいことに活動の効果が現れ、外来動植物は減少し、一部ですが水生動植物が復活してきました。
また、駆除した外来動植物は、草木染め体験の材料や、市内飲食店の食材にするなど、新たな湿地との関りも生まれています。
私たちは、人が湿地に手を加えることで、湿地の維持・再生に取り組み、この環境をよりよい姿で未来に残していきたいと思っています。
2018年
冬号より
鶴岡舟番所(山形県)
毎年夏が近づくと、内川には藻が繁茂します。この藻を刈らないでいると上流から流れてきたごみや枯れ木が藻に絡み、水の流れが滞ってしまいます。そのため川の景観と環境を保全することを目的に、市民による藻刈り活動が始まりました。藻刈り活動は、7月下旬頃〜9月上旬に行われています。暑い時間帯を避け早朝と夕方の2回に分けて活動しています。ある年には藻刈り活動中に自転車が引き上げられたこともありました。
2014年
冬号より
不伐の森に親しむ会(山形県)
2000年、有志が集い、森に入り、現代の暮らしを再考し、自らの時間を使い、汗をかきながら、未来に繋いでいく森や里山を作っていこうと、「不伐の森に親しむ会」を設立。年4回実施する間伐や下刈り、大石沼の保全活動のボランティアを市報で募集し、地元の建築系の短期大学校生の参加を得て、森の再生に努めています。四季を通じて森に親しんでもらうために、ジュンサイ摘み、観察会、きのこの菌打ち、スノートレッキング、凍み豆腐づくりなども実施。さまざまなきっかけから森に足を運び、「緑の地球」を想い、それぞれの心にそれぞれの森が残るような市民活動を継続していきたいと考えています。
2013年
春号より
NPO法人 美しいやまがた森林活動支援センター(山形県)
南陽市吉野地区での「大森林祭」はすでに5回開催され、地区の春の行事となりつつあります。また、2011年6月に開校した「中津川森と暮らしの学校」は、廃校舎の整備も進み、「なああんだ こんな生き方もあるんだ」を合言葉に地区民とともに、多様な生き方を知ることができる学校として活動しています。
そして最も嬉しいことは、地区の方々や行政との信頼関係ができたことです。楽しく協同して、地域とともに活動できる喜びは、賞にもまして嬉しいことです。今後とも、山村の環境を守り、賑わいづくりの創出のために奮闘していきます。
2012年
春号より
NPO法人 庄内浜を考える会(山形県)
波が荒い日本海側では珍しくアマモが定着して成功しました。しかしアマモは、定着したものの、なかなか増えず、磯焼けの被害を補うには足りません。そこで、木製漁礁も設置して魚の住み家を作り、ムラサキイガイの増殖いかだを設置して水質の浄化を図って、より大きな生態系を作ろうと思い立ちました。その結果、木製漁礁にはアマモとは違う多くの魚の稚魚が定着し、様々な生き物が住むようになりました。
ただムラサキイガイの増殖いかだは、フジツボ等の違う生き物が増えて上手くいっていません。インターネットで調べたり、これまでの経験から上手くいくと思った事をしているのに、やってみると上手く行くとは限らなくて、海の生態系作りは本当に難しいです。
2011年
冬号より
水原の自然を守る会(福島県)
ここの杉林内散策路周辺にはニリンソウ・ヤマブキソウ・ヤマシャクヤク等々の山野草が咲き誇り来訪者を楽しませてくれますので、環境整備にも気をつけています。そして、この時期にオープンする地元そば食堂も大好評です。嬉しいことは、花々や森林環境に触れ来訪者の喜ぶ姿やブログを手掛かりにして来る遠方からの来訪者と接するときです。
年間を通して保護活動をしていますが、これからも皆さんと一緒になって楽しみながら、また親交を深めながらクマガイソウを守り抜いていきます。
2013年
冬号より
いわき鳴砂を守る会(福島県)
鳴き砂の減少は、生活排水、ごみの不法投棄、海岸の開発などに起因します。当初は、海岸清掃と小・中学校の総合学習に講師を派遣し、自然遺産を守る必要性をアピールしました。調査研究は、海岸の定点の砂を採取し、鳴き方ランク付け、砂の粒度分布、透視度、水質指標のCOD、鳴り音の波形解析、砂の成分分析を実施しています。2013年7月の「いわき鳴き砂フェスティバルin勿来(なこそ)」では、海岸清掃、放射線量調査、鳴き砂マップ作成、鳴き砂おもしろ体験教室、花崗岩と石英、その石英が砂の中に60%以上含まれると鳴き砂になること、さらには、なき砂に着色し砂絵を実施した。
今後は、環境保全を理念とする市内各種団体と実行委員会を組織し、フェスティバルを開催するなど、鳴き砂を次の世代に引き継ぐため、継続して環境保全に努めてまいります。
2013年
秋号より
NPO法人 ザ・ピープル(福島県)
特に、地域内ではまったくリサイクルできなかったウール素材に着目し、愛知県内のリサイクル工場まで輸送し、反毛・フエルト化の過程を経て資源として再活用する道筋をつくり始めました。この取り組みは一昨年に引き続き実施されるもので、今年度は作業の一部を小規模作業所が担う連携が一段と進展し、これまでに2.8トン詰めのコンテナで4回の輸送実績を残しています。