森のようちえん全国交流フォーラム
第18回 森のようちえん全国交流フォーラム in 千葉を開催しました
未来を担う子どもの育ちを中心に、自然とは、ヒトとは、命とは何かを森のようちえんの実践者、 保育園幼稚園の指導者、保護者、専門家、行政関係者などが一同に会し、話し合うことで、より 充実した教育の在り方について考える「森のようちえん全国交流フォーラム」が開催されました。
〈11/3(金)約285名が参加〉
- 開会式
- 基調講演(福岡伸一氏)「生命とは何か?」
- 特別講演(四井真治氏)「いのちの仕組みに添った暮らしと本当の豊かさ」
- 対談
〈11/4(土)約400名が参加〉
- 分科会
屋内:21講座
屋外:11講座
〈11/5(日)〉
- 早朝フリー分科会
- 特別対談(小林成親氏・久保健太氏)「風土・文化・土壌に即した暮らし」
- ふりかえり
- 閉会式
2日目の分科会では会場である大房岬自然公園・自然の家を最大限に利用したワークショップや 座学が開催され、参加者の積極的な質問やディスカッションなど、盛り上がっていました。
屋外で行われた活動のひとつ「森と海のビーチコーミング」では、森を散策しながら専門家に 森里川海がつながっていることを教えていただき、海岸清掃をしながらの宝探し、その後は 専門家による探した宝物の解説が行われていました。
「海のワークショップだからといって、いきなり海に入る必要はない。海岸におりて宝探しや 清掃活動から始めることも大切」と専門家の方がお話していたのが印象的でした。
第16回 森のようちえん全国交流フォーラムin奈良 を開催しました
2021年10月30日(土)~31日(日)奈良県の国立曽爾青少年自然の家にて「第16回森のようちえん全国交流フォーラムin奈良」が開催され、会場には2日間で延べ334名が参加しました。
コロナ禍で様々な価値観が変化する中、もう一度「保育・教育・子どもたちの育ちに関わる体験活動」の本質を見つめなおす機会にすることを目的に、保育者、教育者、研究者、保護者、行政等のすべての子どもに関わる人たちで対話の場を設けたり、基調講演やパネルディスカッション、選べる分科会や屋外イベントなど、充実した2日間となりました。
【参加者の感想】
- 焚き火を囲んで、皆さんの前向きで希望あふれるお話を聞けた素晴らしい分科会でした。 深くて軸となる熱いお話を共有する事で今まで知らない人だった方との関係性がグッと近くなる感覚を味わいました。 曽爾高原まで来てよかった!! (保護者 30 代 女性)
- 自分の保育を振り返る大切な時間となった。正解も間違いもなかった。 今までの行動すべて、子どもたちを思ってのこと。ただ、もっと子どもたちの本質、本当の心の部分に目を向けて、向き合って過ごしていきたいと思った。フォーラム後、月曜日の仕事をこんなにワクワクして、早く行き たいと思ったことは今までない。 自分の中にまだまだ眠っていたスイッチがたくさんあることに気づいた。 初参加でしたが、たくさんの気づきを頂き、自分自身とも向き合える素敵な時間をありがとうございました。 公立の保育園でもできること、精一杯取り組んでいきたいです。本当に大変な中、開催していただき、感謝します。またいつか奈良での開催を願っています。 ありがとうございました。 (奈良県内 公立保育園 保育士)
- 大変刺激的な 2 日間でした。自分は直接森のようちえんに関わっている者ではありませんが、自分の足元を見つめ直す大変良い機会になりました。また、全国の森のようちえん関係者の方々の熱を感じ、たくさんの人たちに森のようちえんという存在を知ってほしいと思いました。ありがとうございました。(会社員 40 代 男性)
2019年11月2日(土)~4日(月・祝)岐阜県美濃市にある岐阜県立森林文化アカデミーにて「第15回森のようちえん全国交流フォーラム inぎふ」が開催され、会場には3日間で延べ1,200名が参加しました。
開会式の後、「ぎふ森のようちえんアワード」の表彰式が行われ、「自然育児 こどもの庭」(美濃加茂市・可児市)、美濃加茂市役所、(一社)MORIWARAの三者が表彰されました。
続いて、岐阜県立森林文化アカデミーの学長でもある涌井史郎氏による基調講演です。
涌井学長はスウェーデンの16 歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの活動内容から始まり、地球上では年間4万種の生物が絶滅している現状、エコシステムでは生き物が一つの歯車のような働きをしており、その歯車が狂うとどうなるのかなど参加者に問いかけがありました。最後に森の楽しみ方を伝えるドイツBW州のハウス・デス・ヴァルデスに倣って、すべての県民、国民が森林に対して責任ある行動をとれる人材育成を目指してmorinosを開設することもお話しされました。2日目は「子ども×発達」「子ども×保育」「子ども×居場所」「子ども×学び」などについて10会場でワークショップや体験活動などが行われました。現場の第一人者の話を参加者はメモを取りながら聞き入ってました。
3日目最終日
午前中は分科会で学びの時間、そして全体のふりかえりが行われました。最後には来年2020年11月に島根で開催するフォーラム開催事務局にバトンが渡され、3日間の交流フォーラムが終了しました。
11月4日(金)~6日(日)北海道亀田郡七飯町大沼にて「第12回森のようちえん全国交流フォーラムin北海道」が開催され、全国で森のようちえん活動に取り組む方々が3日間で延べ約800名参加しました。
1日目は、森のようちえん活動にも携わり、現在は牧場経営者である宮本英樹氏より今までの森のようちえんと、現在の森のようちえんについての基調講演と「森のようちえんの未来」と題したパネルディスカッションを行いました。
その後、大沼のサテライト会場でもある牧場「Paard Musee」に集まり、参加者全員で情報交換会が行われました。
2日目は、テーマに分かれ分科会形式で情報交換を行いました。分科会では「森のようちえんの運営と管理」「地域と共に育む 木育・食育・自然教育」「世界の森のようちえん」など貴重な情報が提供され、活発な意見交換が行われました。
3日目は、ワークショップ形式で2日目の分科会での話し合われた内容をグループごとに共有しました。すべての分科会に参加者が参加できないので貴重な時間です。また参加者ごとに受けた感想もさまざまで、多種多様な意見が発見できました。最後に参加者それぞれが今回のフォーラムで得たことを基にアクションプランを作成し、宣言書を読み上げ発表しました。
来年、2017年11月に東京で開催するフォーラム開催事務局にバトンが渡され、3日間の交流フォーラムが終了しました。
2015年11月21日(土)・22日(日)・23日(月・祝)の3日間、長崎県諫早市の国立諫早青少年自然の家にて「第11回森のようちえん全国交流フォーラム2015in長崎・いさはや」が開催されました。長崎の自然豊かな環境の中、開催3日間で全国から延べ約900人の方が参加されました。日本でも認知されてきた「森のようちえん」の活動をしている現場担当者や関係者、これから「森のようちえん」を初めてみようという方たちが情報交換をしました。
1日目は、特別講演「幼児・自然・自己肯定感」というタイトルでマザー・アース・エデュケーションの松木正氏より、「いろんな経験のプロセスを感じることができるのが自然であり、森である」、「森や自然の中でプロセスを体験することは、生き方のプロセスを感じて学ぶこと」ということが話されました。
その後、森のようちえん全国ネットワーク運営委員長の内田氏より「そもそも森のようちえんと」と題して、フォーラムの11年の歴史の振り返りトークがありました。
2日目は、さまざまなテーマに分かれた分科会形式の学びの時間です。現場サイドでの安全管理情報や森のようちえんを始めたい人への入門編講座、森をキーワードにしたライフスタイル提案、子どもたちはクラフト体験活動や山登り体験など、豊富な分科会に参加者全員が満足されていました。
3日目は「森のようちえんの今日までそして明日から」というテーマでパネルディスカッションが行われました。文部科学省、鳥取県智頭町長、地元諫早市こどもの城館長、行政のサポート担当者、内田運営委員長などから、それぞれの立場で前向きな意見が出され、今後の取り組みに期待が持たれました。
また、全行程において子ども連れで来ている方も安心して参加できるように、託児所もあり、森のようちえん全国交流フォーラムらしい気配りがなされていました。