「セブンの森・セブンの海の森」づくり
日本の美しい自然を次世代に引き継ぐために
日本の四季折々の美しい自然や貴重な生態系を次世代に引き継ぐために、さまざまな団体と協力して保護・保全活動を推進しています。
千葉県館山市の館山湾にある 沖ノ島は、高さ12.8m、面積約4.6ha、周囲約1kmの陸続きの小島(陸繋島)です。
南房総国定公園内のこの島は、約8000年前の縄文海中遺跡や世界的に注目されている北限域のサンゴを育む貴重な自然が残る無人島であり、豊かな自然を求め、多くの人々が訪れていましたが、2019年9月5日に発生し9月9日に房総半島に上陸した台風15号により沖ノ島も一夜にして倒木など、その姿を大きく変えてしまいました。
多くの倒木が発生した原因として、台風が強大ではありましたが島全体がもともと乾燥しており、土の中の環境が変わってしまっていたことが専門家の調査により指摘されました。
また土中の乾燥はコンクリートの道路や人工物などにより、雨が降っても土中に染み込まず地面の表面を流れ、そのまま海へと流れ込んでしまうことが原因でした。
そして土の中を空気と水が通らないことで岩盤の乾燥と崩壊が発生、さらに水脈が目詰まりを起こしたことが原因で海も荒廃し、海藻や海草が減少していることも分かりました。
「館山セブンの海の森」は、「山の森」と「海の森」の活動を同時に行う協定として全国初になります。沖ノ島をはじめとする館山市の豊かな環境を健全な姿で次世代に引き継ぐことを目指し、森・里・川・海のつながりを意識しながら環境の保全再生および地域の一層の活性化を図り、産官学民が一体となって活動をしてまいります。
館山セブンの海の森は、森・里・川・海のつながりを意識した環境の保全・再生と2019年の台風による倒木等からの復興活動を目的とした活動をしております。第8回目の活動は総勢71名に参加いただきました。
第8回目の活動は、タブノキのポッド作成と沖ノ島の土壌改善を実施しました。タブノキのポッドは現地で集めた落ち葉・炭・腐葉土をミルフィーユのように重ねて作成しました。沖ノ島の整備では土壌改善を行う為貫通ドライバーを活用し、土壌に穴をあけ、落ち葉・炭を入れ土壌の浸透性を高める作業と雑草を除去した土地に穴をあけ種をまく作業を実施しました。
この森の土壌改善が、海に栄養を与えることに繋がり、環境の保全・再生活動となります。
回 | 実施日 | 活動 内容 |
植樹 本数 |
参加人数 | |
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加盟店と 本部社員 |
総参加人数 | ||||
第1回 | 2021年5月23日 | 山道づくり、マウンドづくり、タブノキの苗の移植、清掃活動 | 50株 | 6名 | 116名 |
第2回 | 2022年2月6日 | 山道づくり、マウンドづくり、清掃活動 | ─ | 2名 | 57名 |
第3回 | 2022年6月5日 | タブノキ植樹、育木活動、清掃活動 | 80株 | 11名 | 120名 |
第4回 | 2022年11月12日 | アマモの種植え、清掃活動 | ─ | 49名 | 115名 |
第5回 | 2023年6月11日 | タブノキ植樹、清掃活動 | 100株 | 92名 | 122名 |
第6回 | 2023年11月25日 | アマモの苗床づくり、清掃活動 | ─ | 51名 | 81名 |
第7回 | 2024年5月11日 | アマモ場の再生、沖ノ島整備 | ─ | 34名 | 113名 |
第8回 | 2024年9月22日 | タブノキポッド、沖ノ島整備、種まき | ─ | 49名 | 71名 |
合 計 | 230株 | 294名 | 795名 |
環境保全活動協定締結式
2021年3月24日(水)、千葉県館山市と特定非営利活動法人たてやま・海辺の鑑定団と一般財団法人セブン‐イレブン記念財団の三者で「館山セブンの海の森」事業に係る連携協定を締結しました。
【協定書目的】
- 沖ノ島をはじめとする館山市の豊かな環境を健全な形で次世代に引き継ぐことを目指す
- 森・里・川・海のつながりを意識しながら、沖ノ島とそれをとりまく館山市の環境の保全再生
この活動により、館山市の貴重な自然資源であり、観光資源でもある沖ノ島とその周辺海浜の自然環境の保全を進め、グリーンカーボンやブルーカーボンに資する取り組みとして、CO2削減の啓発活動につなげ、地球温暖化対策を推進していきます。