環境省とのとりくみ

2023年10月25日

環境省が取組む「自然共生サイト」にセブン‐イレブン記念財団『阪南セブンの海の森』が認定されました。

環境省 30by30

自然共生サイト「阪南セブンの海の森」

一財)セブン‐イレブン記念財団は、2023年10月25日(水)に開催された「自然共生サイト認定証授与式」において、環境省より『阪南セブンの海の森』を「自然共生サイト」として認定いただきました。『阪南セブンの海の森』は、アマモ場の保護保全活動と沿岸清掃活動を実施しており、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」であるとして、この度「自然共生サイト」に認定いただきました。今後も、地域社会や未来世代と一体となって自然環境保護・保全活動などを進めてまいります。

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2022年9月

“阪南セブンの海の森”が、令和4年度 自然共生サイト(仮称)認定実証事業(試行前期)において 「認定」に相当すると判定されました。

環境省は、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト(仮称)」として認定する仕組みを検討しており、令和5年度から正式に認定を開始する予定です。
そのため環境省では令和5年度からの正式認定を遅滞なく開始するために、今年度(令和4年度)、審査プロセスの試行・検証その他課題検討のための事業を実施。
セブン‐イレブン記念財団の自主事業である阪南セブンの海の森が「生物多様性のための30by30アライアンス」の参加者として協力、管理するサイト情報を検討事例として提供させていただいたところ、この度「認定」に相当すると判定されました。今後、正式認定に向けて活動を継続していきます。

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サイト名:阪南セブンの海の森

【場所・面積】  大阪府阪南市 面積:40.17ha

【区域の目的・概要】
大阪府阪南市とセブン‐イレブン記念財団は、2018年~2028年の10年間の協定を結び、府内有数のアマモ場である西鳥取漁港西海岸を活動場所に、アマモの保護保全活動を行う 「阪南セブンの海の森」プロジェクトに取り組む。地域や民間との連携による「CO₂削減」と「豊かな自然環境の再生」を進める「海の森」づくりとして、環境を始め、環境・産業、教育、暮らし、健康、スポーツなどの様々な分野の融合を行うことで、魅力の創出と地域の活性化を図るとともに、交流人口や関係人口の増加につなげる。

【生物多様性の価値の概要】
価値3:阪南市が海洋教育の一環として継続的なアマモ場再生活動や海岸清掃を実施。刺し網漁・ カゴ漁など漁業者が漁場として利用することで生態系のバランスをとる一役を担っている。

価値4:【健全性】在来種を中心とした多様な動植物の生息が確認。【生態系サービス】当該海域の アマモ場を含めたブルーカーボン生態系は、浅場がほとんど消失した大阪湾沿岸において重要な海域。 また、環境教育の場としても活用。

価値6:アマモ場が広がっており、大阪府レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類のヒメイカや二ホンスナモグリなどの希少種やメバル、コウイカなどの有用生物の稚魚の成育場。

価値7:大阪府の沿岸域に残る数少ないアマモ場であり、ヒメイカやミドリアマモウミウシなど、 藻場に依存する希少生物が多数確認。

価値8:アマモ場が広がっており、大阪府レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類のヒメイカや二ホンスナモグリ などの貴重な生物の生息場になっているほか、メバル、コウイカなどの有用生物の稚魚の成育場。

【管理措置の概要】

  • 阪南セブンの海の森活動では、毎年6月にアマモの花枝採取と生きもの調査、10月にアマモの播種を実施。
  • 阪南市の5小学校では、海洋教育の一環として5月にアマモ苗移植、6月のアマモ花枝採取と生きもの調査、10月にアマモの播種と苗床づくりを実施。
  • NPOが毎年6月にアマモ場面積調査を実施。
  • アマモ場面積調査(ドローンおよび目視による調査)
  • アマモ花枝採取および播種(苗移植含む)
  • アマモ場の生きもの調査(大阪湾生きもの一斉調査として実施)
アマモ採取の様子