セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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環境ボランティアリーダー海外研修

2003年(平成15年)第3回環境ボランティアリーダー海外研修レポート

海外研修レポート 感想その1


日程表 感想 その1 その2
  【1】 DEPARTMENT OF CONSERVATION AND LAND MANAGEMENT (CALM)
研修の最初の訪問先ということもあり、参加者一同少し緊張して臨みました。レクチャーでは、我々の行程を知ってか、CALM(WA州政府の自然保護活動機関)の活動だけでなく、WA州の自然の特徴や問題になっていることが織り込まれていました。おかげでWA州の概要をつかむことができ、その後の研修が理解しやすくなりました。質問の焦点になったのは、環境学習・自然体験プログラム。多くの中高生がブッシュレンジャーとしてボランティア活動をしているということについて、盛り上がりました。義務教育にボランティアの時間が設けられており、日本との違いを感じました。このように活動の受け皿が多くあり、子どもの頃より自然体験ができる制度があるというのは幸せだと思います。また、年齢に応じた段階的なプログラムを用意しており、大人になっても自然にボランティア活動をしていくという社会は大いに学ぶところがありました。(北島さん)
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  【2】 FOREST HERITAGE CENTRE
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CALMとパートナーシップを組み活動しているNPOで、フィールド内でブッシュファイヤーの調査や訪問者への環境教育プログラム、学生への専門的な工芸体験受け入れを行なっています。
敷地はビジターセンターと観察路が一体となった構造。ツアーはまず動物の剥製や標本等がある館内での概略説明から始まり、館外に出てユーカリの広がる森の中を、インタープリテーションを交えて散策、ツアーの最後を再び館内に誘導するというルートでした。全体的にツアープログラムが一貫しているのがとても印象的で、特に館外のコースにある高台(木製の階段)は、森林の低木層・高木層に自然に視線を向けられるような高さに設定されており、非常に興味を持ちました。コース全体にあるスタンプラリーそのものはよくあるアクティビティですが、スタンプ一つひとつのデザインがとても興味深いものになっていて、これだけでも充分に楽しめるものでした。
普段から良い子(?)の私たちを、サザンブーブック(フクロウの仲間)の子どもが、アポイントなしで歓迎してくれました。眠っているところを起こしちゃってごめんなさい。(舟津さん)
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  【3】 Dolphin Discovery Center (Bunbury Dolphin Trust)
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イルカの生態調査や保護、エコツーリズム推進を目的としたNPO。補食中や交尾の時などは決してアプローチしないという独自のルールを設定し、活動しています。
センターは、12人の有給スタッフと50人のボランティアスタッフで運営しており、彼らなしでは成り立たないとマネージャーのアンドリューさんが力説していました。イルカウオッチングの同行や施設の案内などボランティアと有給スタッフの仕事の区別はありません。
ボランティア採用時も最低3ヶ月活動が可能な方という条件もあり、必ず20時間の研修を受けてもらうといいます。また、ボランティアの活動マニュアルを作成しているところも興味をもちました。
しかし、このセンターも環境への配慮が低い企業からも支援金を貰わないといけないという現実があります。アンドリューさんは率直に、「モラルについても勿論検討しないといけないが、スポンサーを選ぶ余地がない。もう少し基盤強化ができれば」と、淋しそうに答えていました。(吉田さん)
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  【4】 STATE FOREST OF NSW
ステイトフォレストは、日本の林野庁と似ている組織です。NSW州の州有林の管理を行っています。管理方針は、原産種、自然林や木材生産のための植林地を将来のNSW州市民のために維持することです。以前は、木材生産を主たる目的として伐採、植林を繰り返していたそうですが、現在は自然資源の保全と木材生産の両立を行っています。植林地を自然林へ戻したり、樹木の伐採には森にやさしい機械を使用したり、木材生産量を維持する為に牧場などの農地を買い取り、植林し木材生産の場を増やすことも行っています。
オーストラリアは、広大で平坦な土地が多く林業生産しやすい土地柄でもあり、単純に比較できない面もありますが、「自然に帰す」という考えは日本にはなかなかない考えだと思います。法制度の違いや経済的な価値、地形など条件にもよりますが、利用(木材生産)と自然を保全、回復していくバランスを考える必要性を考えさせられました。(事務局)
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  【5】Conservation Volunteers Australia (CVA) /【6】Reef care
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“いかにボランティア活動に参加者を集めるか?”これは環境ボランティアリーダーの持つ大きな課題の一つです。オーストラリアの環境保護活動の中でも多くのボランティア希望者と、地域の受け入れ団体とのコーディネートをしています。
シドニー近郊の海岸の環境管理を行なうリーフケアというグループは、CVAを通じて定期的にボランティアを集め、地域の植生を守るために外来種の抜き取りなどを行っています。
オーストラリアではそのユニークな土地条件から外来種の問題が非常に大きな問題になっていて、その除去が環境保護活動の大きなテーマとなっているのです。レクチャーを受けた後、実際に私たちも革手袋をし、斜面に繁茂している外来植物を抜き取る作業を体験しました。(柳澤さん)

リーフケアでは、バラの除去の作業を短い時間ですが手伝いました。ここでの活動は自己責任。作業を行う前に活動内容、安全性などの説明を受けます。そして、書類に納得したというサインをします。サインをするだけで、気持ちが引き締まりました。ボランティアだからではなく、ボランティアとして自身の責任を明確にし、楽しく活動していることがとても印象に残りました。(事務局)
日程表 感想 その1 その2



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