体験プログラム

体験プログラムしめ飾りとミニ門松づくりを実施しました!

2024年12月21日(土)

毎年おなじみ、自然学校の一年の最後をかざるプログラム「しめ飾りとミニ門松づくり」を実施しました。

しめ飾り・門松共に年末に年神様を家に迎える準備として作られる伝統的な縁起物の一つですが、最近は自作される方も少なくなってきているのではないでしょうか。

前々日の降雪の影響で参加者が減り、少数での実施となりましたが、今年はどんな力作が生まれたのでしょうか?

午前中はしめ飾りを作りです。自然学校で育てた稲の藁(わら)を叩いて柔らかくし縄を綯(な)います。今回は19本(奇数は縁起が良いのだとか)の藁を使って左綯いでしめ飾りを作りました。

   まずは屋内で伝統行事に関する説明 
  次に屋外へ。藁を叩いてしならせて・・・
  9本ずつで2束にしたわらを丁寧になって・・・ 
       円形に結びます!
学校敷地内で集めたマツやナンテンを使い装飾して 
          完成!

皆さん素晴らしい力作を作り上げてくれました☆

午前の部はこれにて終了。お昼をはさんで午後はミニ門松づくりを行います。

まずは土台となる竹と中に入れる三本の竹を切っていきます。結構、力が必要な作業になります。

竹を切った後はスチールウールで表面がきれいになるまで磨きます。以上で材料となる竹の準備が完了です。

次に土台の竹の中に三本の竹を立て、形を整えつつ隙間を砂で埋めていきます。

砂を詰め終わったら、三本の竹と土台の竹にしゅろ縄を三重(これも奇数)に結び、しめ飾り同様に装飾していきます。

          完成!!

しめ飾りもそうでしたが、門松は特に皆さんの個性が良く出ており、色んなアイディアがあるものだなとスタッフ一同感嘆させられました。

最後に完成品を手に皆で記念撮影を行いました☆

参加者の全員が自らの手で作り上げたしめ飾りと門松で来年に向けて年神様を迎える準備ができたようです♪

これにて九重ふるさと自然学校の2024年のプログラムは全て終了です。

皆さま、本年は大変お世話になりました。

2025年も素晴らしい年となりますように。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

体験プログラム

「くじゅうの生きもの観察会 ~秋~」を実施しました

10月27日(日)、11月24日(日)

今年度も九重ふるさと自然学校では、くじゅうに棲む四季折々の生きもの観察をテーマに『くじゅうの生きもの観察会』を毎月第4日曜日に実施しています。

それぞれの回の担当スタッフが得意とする生きものを中心に紹介しながら自然学校のフィールド『さとばる』を散策する、そんな観察会です。

9月は雨天のため中止となりましたが、10月と11月にはそれぞれ秋ならではの自然や冬支度する生きものたちをテーマとした秋の魅力満載の観察会となりました。

両回ともにたくさんの生きもの好きな方々にご参加いただきました!ありがとうございました。

秋の回では昆虫や花だけではなく地上のどんぐりやキノコ、頭上の紅葉や鳥たちにも目を向けて草原や雑木林を散策しました。

10月の観察会ではクヌギ・コナラ・カシワの3種のドングリの違い、リンドウやウメバチソウの花が枯野の草原を彩る様子、活発に活動するアキアカネやキトンボといった赤とんぼたちを間近で見ることができました。11月の観察会はバードウォッチングを主体として行い、ジョウビタキやカワラヒワ、モズ等の野鳥を観察できました。

<秋の観察会で観察できた生きもの>

(10月の観察会の様子)

  事務所の前にはどんぐりがたくさん!
  草原にはカヤネズミの巣がありました♪
  キトンボ!黄色い赤とんぼなんだって。
   どや!モンキチョウを捕まえたぞ!!

(11月の観察会の様子)

      皆で双眼鏡片手に散策!
   あそこにいるのは・・・ヒヨドリだ!
   カワラヒワだよ。見えるかな?
     落ち葉にもぐって遊んだよ♡

次からは冬の回。

多くの生きものたちは一見姿を消しているように見えますが、いろいろな形でひっそりと冬を越しています。また、冬ならではの雪景色や渡り鳥も見られるかもしれません。

コタツでぬくぬくとしたい季節ではございますが、凛とした空気のもとで生きものたちに会いに行く時間もまた一興!是非ご参加くださいね。

『くじゅうの生きもの観察会~冬の回~』

・1月26日  担当:阿部(冬の野鳥を中心に散策します!)

・2月23日  担当:阿部(冬の野鳥のほか、春の訪れを探しに行きましょう!)

※雨天時は中止といたします。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。

体験プログラム

「親子で楽しむ☆新米を食べよう!収穫祭」を実施しました

2024年11月9日(土)

澄み渡る秋晴れのなか、親子で収穫祭を楽しみました。
今年のテーマは“おなかまんぷく収穫祭”。
とにかく、たくさん食べました!

さて、当日の活動は目玉が3つ。
収穫「祭」ということで、お祭り気分を存分に味わっていただきました。

まず1つ目は、毎年恒例「新米の飯ごう炊さん」です。
親子で火おこしから挑戦!
たき火の火加減に苦戦しながらも、
みなさん新米を美味しく炊くことができました。
また、今年は自然学校の畑で採れた里芋(伝統野菜:マタグロ)を使った「芋煮」を皆さんと味わいました。
里芋のねっとり感、お肉の旨味が溶け込んだ甘じょっぱさが癖になって、ご飯もすすみます。
地元産の漬物や野菜味噌、生卵などご飯のお供も堪能。
満腹中枢を刺激するお昼ご飯となりました。

焚きつけはスギの枯葉。油を含んでいるのでよく燃えます
火を大きくするのが難しいなぁ。沸騰してきたかな?
お米はミルキークイーン。艶やかな白色でモチモチ
1人1合、みなさんペロリと食べました

2つ目は、昼ごはん後の「よりどり体験活動!」のお楽しみ時間。
「祭」らしく縁日のような、スタッフ一押し5つの体験ブースをご用意しました!
①工房やじろべえ(どんぐりやじろべぇづくり):担当 みやもん
②食事処やっこめ(焼き米試食):担当 あべべ
③がっちゃんのポップコーン屋さん(ポップコーンづくり):担当 がっちゃん
④たき火カフェ スモ屋(スモア試食):担当 わしこ
⑤THEだっこく屋(脱穀体験):担当 さっしー

みなさんお好きな順番で、ブースを巡りながら楽しみました。
いろんな体験の中で皆さんの笑顔をたくさん見ることができ、お祭りのような楽しい時間を過ごしました。

絶妙なバランスで倒れない!やじろべえに興奮
とろとろのマシュマロをクラッカーとチョコで挟んで・・・スモアおいし~い!
稲穂からお米がどんどんとれていくね~

そして、最後の目玉は「焼き芋づくり」。
自然学校の畑で採れたサツマイモと、落ち葉でつくりました。
ケヤキなどの落ち葉をみんなで協力して集めて・・・お芋の上にかぶせて燃やします。
これを何度も繰り返し、煙を浴びたり、時にはむせたりもしましたが、
火を囲んでお話しながらワイワイと焼き上げました。
黄金色に焼きあがったお芋は、芯までねっとり食感。
甘さが口いっぱいに広がって口福感に満たされました~

乾いた落ち葉を集めます。湿ってると火力が落ちるので注意!
焼いてる間は落ち葉あそび!落ち葉のふとんが大人気でした
おき火の上に芋を並べ、落ち葉を燃やしていきます。風が弱かったので、うちわで風を送ります
約40分後、お芋が焼き上がりました!みなさんの連係プレーお見事でした

食べて、食べて、食べつくした収穫祭!
最後は皆さんに新米のプレゼントをして閉会しました。
今年の田んぼプログラムも参加者の皆さんとお米作りに励み、たくさんの生きものたちと出会い、収穫の喜びを分かち合えました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

ボランティア受入れ

「みいれが池整備(カワセミの営巣壁造成)」を実施しました

2024年9月1日(日)

九重ふるさと自然学校の事務所の前には
カエルや水鳥が見られるみいれが池という池があります。
来園される皆様がさらに多くの生きものを観察できる池になることを目指して、
多様な環境の整備を進めています。

みいれが池(夏)

今回実施したのはみいれが池に時々現れるカワセミの営巣の助けになることを狙った土壁づくりです。
カワセミは川の崖などに穴を掘って巣を作りますが、
崖が護岸工事などで固められてしまうと営巣できる場所がなくなってしまいます。
そんな時に工事とカワセミの営巣を両立させる方法として
コンクリート護岸の一部に穴をあけておき、
カワセミが巣穴を掘れる箇所を用意するというものがあります。
今回造成を開始した土壁はそれと同じ発想です。
木材で枠を作り、周囲を杭で支え、枠の中に土を入れ、
枠の一部にはカワセミが巣穴を掘れるように穴をあけておくという人工の土壁を設計しました。
今回行ったのはその基礎となる枠づくりです。
角材を切りそろえて組み上げ、杭で支えるまでの仮止めをするところまで進めました。
来年以降、さらに高さを増し、中に土を入れて固め、周囲を杭で補強して完成させる予定です。

池のほとりに造成した土壁の枠

みいれが池の整備としては他にも池の一部に深い場所を造成したり、
岸辺にサワガニやトカゲなどが身を隠せる岩場を造成したりなど、
多様な生きものの生息を助けることができる仕掛けを用意していくことを計画しています。
みいれが池での自然散策はもちろん、
整備にご協力いただけるボランティアも募集しておりますので、
ご興味のある方はぜひご参加ください。
 ※ボランティアの募集についてはHPをご覧ください。

ボランティア受入れ

「外来種駆除活動とチョウ類調査」を実施しました

2024年10月20日(日)

九重ふるさと自然学校では、ボランティアスタッフの皆さんと園内や九重地域の自然環境保全活動に取り組んでいます。

■オオハンゴンソウ駆除活動(8/8、8/17)
オオハンゴンソウはキク科の植物で、もともとは北アメリカ原産です。
明治時代に観賞用で持ち込まれ、その後、九重の自然の中に拡大。
自然界にいったん侵入すると、もといた植物のすみかを奪い、お花畑をつくるほどの繁殖力と生命力を持ちます。
法律で栽培や生きたままの運搬などが制限される「特定外来生物」に指定され、2008年から九重地域で駆除活動が進められています。

オオハンゴンソウ
背丈を超えるほど大型。茎が太く、抜こうとしてもちぎれて根が残りやすいため、スコップで丁寧な抜き取りが必要

活動した8月はオオハンゴンソウが咲く最盛期。
種子を作る前に花を摘むことで、分布が広がるのを抑制することができます。
当日は厳しい暑さのなか、みなさんと花摘み作業を行いました。

花や花芽を剪定ばさみなどで摘み取り
2日間の作業でゴミ袋19袋、70kgを摘み取りました。暑いなかおつかれさまでした!

毎春には大分セブンの森活動で、根を引き抜く活動を続けていて、
花摘みと並行した駆除活動を進めることで、根絶を目指しています。

活動地は野焼きで維持される貴重な草原環境が残されています。
植物だけでなく花で吸蜜するチョウやカマキリなどの肉食昆虫など、
草原でくらす生きものたちの大切な場所です。
昔から維持されてきた九重の生態系を守るべく、根絶を目指して活動を続けていきます。

木陰で咲いていたキツリフネ。ツリフネソウの仲間

■チョウの調査(7~10月)
2018年から継続的に続けている園内のチョウ類調査を、今年も4月から月1回、定期的に皆さんと実施しています。
夏は春と比べて、確認できる種数が増える時期です。
特にシジミチョウの仲間のうち、木の上をすみかとし、年に一度、夏にしか羽化しない種類がいます。それらのグループは「ゼフィルス」と呼ばれています。
今年は大分昆虫同好会の協力を得て、特別回として「ゼフィルス大調査!」を行いました。
ゼフィルスの幼虫がエサとするクヌギやカシワなどに生息する種類を確認できました。

ゼフィルスは梢(木の上)の方に止まっていることが多く、そのポイントを狙います
採れたゼフィルスを1頭1頭確認。グリーンに光る美しい翅を観察できました
ハヤシミドリシジミ
アカシジミ
ミズイロオナガシジミ
【おまけ】ノアザミではオオチャバネセセリが食事中でした。こちらはセセリチョウの仲間です

大分県内では開発や自然環境の変化などで、数が減っているゼフィルスもいます。
九重はゼフィルスの貴重な生息地の一つであり、今後も調査を続けながら、ゼフィルスの実態を検証していきます。

*ボランティア活動に参加してみたい方、随時募集中です!
 まずはお試しでもOK!お気軽にご参加ください。
【10月活動はこちら】
【11~12月の活動はこちら】