体験プログラム

「くじゅうの生きもの観察会 ~秋~」を実施しました

10月27日(日)、11月24日(日)

今年度も九重ふるさと自然学校では、くじゅうに棲む四季折々の生きもの観察をテーマに『くじゅうの生きもの観察会』を毎月第4日曜日に実施しています。

それぞれの回の担当スタッフが得意とする生きものを中心に紹介しながら自然学校のフィールド『さとばる』を散策する、そんな観察会です。

9月は雨天のため中止となりましたが、10月と11月にはそれぞれ秋ならではの自然や冬支度する生きものたちをテーマとした秋の魅力満載の観察会となりました。

両回ともにたくさんの生きもの好きな方々にご参加いただきました!ありがとうございました。

秋の回では昆虫や花だけではなく地上のどんぐりやキノコ、頭上の紅葉や鳥たちにも目を向けて草原や雑木林を散策しました。

10月の観察会ではクヌギ・コナラ・カシワの3種のドングリの違い、リンドウやウメバチソウの花が枯野の草原を彩る様子、活発に活動するアキアカネやキトンボといった赤とんぼたちを間近で見ることができました。11月の観察会はバードウォッチングを主体として行い、ジョウビタキやカワラヒワ、モズ等の野鳥を観察できました。

<秋の観察会で観察できた生きもの>

(10月の観察会の様子)

  事務所の前にはどんぐりがたくさん!
  草原にはカヤネズミの巣がありました♪
  キトンボ!黄色い赤とんぼなんだって。
   どや!モンキチョウを捕まえたぞ!!

(11月の観察会の様子)

      皆で双眼鏡片手に散策!
   あそこにいるのは・・・ヒヨドリだ!
   カワラヒワだよ。見えるかな?
     落ち葉にもぐって遊んだよ♡

次からは冬の回。

多くの生きものたちは一見姿を消しているように見えますが、いろいろな形でひっそりと冬を越しています。また、冬ならではの雪景色や渡り鳥も見られるかもしれません。

コタツでぬくぬくとしたい季節ではございますが、凛とした空気のもとで生きものたちに会いに行く時間もまた一興!是非ご参加くださいね。

『くじゅうの生きもの観察会~冬の回~』

・1月26日  担当:阿部(冬の野鳥を中心に散策します!)

・2月23日  担当:阿部(冬の野鳥のほか、春の訪れを探しに行きましょう!)

※雨天時は中止といたします。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。

体験プログラム

「親子で楽しむ☆新米を食べよう!収穫祭」を実施しました

2024年11月9日(土)

澄み渡る秋晴れのなか、親子で収穫祭を楽しみました。
今年のテーマは“おなかまんぷく収穫祭”。
とにかく、たくさん食べました!

さて、当日の活動は目玉が3つ。
収穫「祭」ということで、お祭り気分を存分に味わっていただきました。

まず1つ目は、毎年恒例「新米の飯ごう炊さん」です。
親子で火おこしから挑戦!
たき火の火加減に苦戦しながらも、
みなさん新米を美味しく炊くことができました。
また、今年は自然学校の畑で採れた里芋(伝統野菜:マタグロ)を使った「芋煮」を皆さんと味わいました。
里芋のねっとり感、お肉の旨味が溶け込んだ甘じょっぱさが癖になって、ご飯もすすみます。
地元産の漬物や野菜味噌、生卵などご飯のお供も堪能。
満腹中枢を刺激するお昼ご飯となりました。

焚きつけはスギの枯葉。油を含んでいるのでよく燃えます
火を大きくするのが難しいなぁ。沸騰してきたかな?
お米はミルキークイーン。艶やかな白色でモチモチ
1人1合、みなさんペロリと食べました

2つ目は、昼ごはん後の「よりどり体験活動!」のお楽しみ時間。
「祭」らしく縁日のような、スタッフ一押し5つの体験ブースをご用意しました!
①工房やじろべえ(どんぐりやじろべぇづくり):担当 みやもん
②食事処やっこめ(焼き米試食):担当 あべべ
③がっちゃんのポップコーン屋さん(ポップコーンづくり):担当 がっちゃん
④たき火カフェ スモ屋(スモア試食):担当 わしこ
⑤THEだっこく屋(脱穀体験):担当 さっしー

みなさんお好きな順番で、ブースを巡りながら楽しみました。
いろんな体験の中で皆さんの笑顔をたくさん見ることができ、お祭りのような楽しい時間を過ごしました。

絶妙なバランスで倒れない!やじろべえに興奮
とろとろのマシュマロをクラッカーとチョコで挟んで・・・スモアおいし~い!
稲穂からお米がどんどんとれていくね~

そして、最後の目玉は「焼き芋づくり」。
自然学校の畑で採れたサツマイモと、落ち葉でつくりました。
ケヤキなどの落ち葉をみんなで協力して集めて・・・お芋の上にかぶせて燃やします。
これを何度も繰り返し、煙を浴びたり、時にはむせたりもしましたが、
火を囲んでお話しながらワイワイと焼き上げました。
黄金色に焼きあがったお芋は、芯までねっとり食感。
甘さが口いっぱいに広がって口福感に満たされました~

乾いた落ち葉を集めます。湿ってると火力が落ちるので注意!
焼いてる間は落ち葉あそび!落ち葉のふとんが大人気でした
おき火の上に芋を並べ、落ち葉を燃やしていきます。風が弱かったので、うちわで風を送ります
約40分後、お芋が焼き上がりました!みなさんの連係プレーお見事でした

食べて、食べて、食べつくした収穫祭!
最後は皆さんに新米のプレゼントをして閉会しました。
今年の田んぼプログラムも参加者の皆さんとお米作りに励み、たくさんの生きものたちと出会い、収穫の喜びを分かち合えました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

体験プログラム

「川の生きものしらべ」を実施しました

8月3日(土)

夏休みの九重ふるさと自然学校のプログラムと言えば、川の生きものしらべは欠かせません。
今年も飯田高原を流れる清流で、川の生きもの採取と観察を心行くまで楽しんでいただきました。

何が捕れたかな?

会場は小さな子でも足がつく程度の深さで、流れの緩やかな場所をピックアップ。
真夏でも程よく冷たく、時間を忘れて生きもの採取を楽しむことができました。
見下ろすだけで川底まで見えるほど水が澄んでいて、
タカハヤ、カワムツ、カワヨシノボリ、ドンコといった魚をはじめ、
トビケラの仲間やヘビトンボの幼虫などの川の昆虫、
ミナミヌマエビやカワニナなどのいろいろな生きものたちが見つかりました。

協力して大物を狙う?
たくさん見つかったカワヨシノボリ

採取した生きものたちは最後に大きな水槽に集めてみんなで観察。
魚の種類こそ4種類と少なかったですが、
トビケラの仲間、ヘビトンボの幼虫やハグロトンボのヤゴなど、
清流を好む水生昆虫が多く見つかるのが飯田高原の川の特徴です。
水の冷たさや透明度に加え、見つかる生きものからも
身近な川との違いを感じ取っていただけたのではないでしょうか。
最上流域ならではの澄んだ環境が保たれている飯田高原の川が
いつまでも今の姿であってほしいものです。

採取した生きものを水槽に集めて観察
体験プログラム

「くじゅうの生きもの観察会 ~夏~」を実施しました

7月28日(日)、8月25日(日)

今年度も九重ふるさと自然学校では、くじゅうに棲む四季折々の生きもの観察をテーマに『くじゅうの生きもの観察会』を毎月第4日曜日に実施しています。

それぞれの回の担当スタッフが得意とする生きものを中心に紹介しながら自然学校のフィールド『さとばる』を散策する、そんな観察会です。

6月は雨天のため中止となりましたが、7月は「みやもん」こと宮本が昆虫を中心とした観察会、8月は「さとちゃん」こと川野が植物のマニアックな観察会を行いました。

両回ともにたくさんの生きもの好きな方々にご参加いただきました!ありがとうございました。

コースは各担当によって異なりますが、夏の回は主に草原・田んぼビオトープ・クヌギ林を中心に散策を行いました。

草原ではオミナエシやクサフジ、マツムシソウ、ツクシフウロの花が咲き、カラスアゲハやジャノメチョウ、ツマグロヒョウモンなどの蝶が舞うのが見られました。水辺ではギンヤンマやオニヤンマ、ミヤマアカネ、ミヤマカワトンボなどのトンボたちが飛び交っており、クヌギ林では木を揺するとノコギリクワガタが落ちてきました。

<夏の観察会で観察できた生きもの>

(7月の観察会の様子)

スタッフのお話を真剣に聞いてくれてありがとう!
 ドキドキしながらつかんだノコギリクワガタ。
ビオトープはシオカラトンボでいっぱいだったね!
    キタキチョウを手にしてご満悦。
     みてみて!ギンヤンマ!!
     ミヤマカワトンボもいるぞ!!

(8月の観察会の様子)

  自然教室に集合!いざ、カシワの丘へ。
   植物回は大人の参加者がたくさん!
  カシワの丘。珍しい植物がいっぱい。
  雷雲がちかづいてきたため屋内で虫を観察。
  エンマコオロギとコバネイナゴに興味津々。
  兄弟で観察。ルーペでよく見てみよう!

次回からは秋の回。

ススキの穂が出て紅葉がはじまり、夏に比べて生きものたちは少なくなりますが、また夏とは違った生きものの様子を観察できます。

その頃には暑さもゆるみ、すがすがしい青空の下で飯田高原の自然を満喫できることでしょう。是非一緒に秋の見どころを探してみましょう!

『くじゅうの生きもの観察会~秋の回~』

・9月22日  担当:指原(秋の草原を歩いてみよう)

・10月27日  担当:指原(晩秋の植物やチョウをご紹介)

・11月24日  担当:阿部(初冬の自然と渡り鳥に注目)

※雨天時は中止といたします。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。

体験プログラム

「田んぼの生きものさがし」を実施しました

7月13日(土)、8月18日(日)、9月14日(土)

今年度も7・8・9月に各1回「田んぼの生きものさがし」を実施しました。

このプログラムは皆さんに田んぼというフィールドがお米を生産する場だけでなく、様々な生きものの生活の場として機能していることを知ってもらうこと、当校の自然共生型田んぼを通して人と自然の共生について皆さんに考えていただきたくて実施させていただいております。

標高1000m近い飯田高原の大自然の中、田んぼで暮らすたくさんの生きものたち。

初夏・盛夏・初秋の観察においてどのような変化が見られたのでしょうか?

まず初めはスタッフが生きものの捕まえ方について教えます。

・カエルは後ろには飛べないので、前方に網を置いて後ろから追い込むこと。

・水生昆虫の多くは水草等で休んでいることが多いため、網で水草をガサガサと

 動かしてすくうこと。

ちょっとした工夫で網に入る生きものの数は段違いです!!

        何がいるかな?
   水草の根元をガサガサゴソゴソ(7月)
   あそこに何かいた!すくってみよう☆
入っていたのはヒメゲンゴロウだったね(9月)

さあ、楽しい採集の時間です!何が見つかったのでしょうか??

みんな生きものを探して果敢にビオトープの中に入っていきます!

泥がひんやりして気持ちいい!!そんな声がたくさん上がります。

大物をとるぞ!!(7月)
  ほらあそこ!何かいるよ!(7月)
何か入った!ほら、動いてる!!(9月)
逃がさないように慎重に容器へ。(9月)

みんながまず捕まえたのはガムシ。

ゲンゴロウに似ているけど、泳ぐのが苦手で水の中だとおなかが銀色に見えます。

これはおなかにためている空気が光って見えるからなのです。

          ガムシ
     ギンヤンマの幼虫(ヤゴ)

シオカラトンボやギンヤンマのヤゴもたくさんいました。

特に7月と8月は成虫と幼虫を同時に見ることができました。

         サワガニ
         ミズカマキリ

ミズカマキリは肉食でヤゴや小魚を食べてしまいます。

観察するときは何と一緒に水槽に入れるか、よく考えなくてはいけません。

9月には小さなサワガニがたくさん見られましたが、実はその少し前までお腹にたくさん卵をかかえたお母さんのカニがたくさんいました。無事に生まれて良かったです。

     サワガニ、ゲットだぜ!(9月)
  ツチガエルもたくさん取れたね。(8月)

楽しい時間はあっという間。

さあ、今日の成果を確認しましょう!

自然学校のスタッフが詳しく解説。皆さん静かに耳を傾けてくれてありがとうございました。(8月)
              トレイには生きものがたくさん!!(8月)

上で紹介した生きもののほか、タカハヤ、ドジョウ、アマガエル、ツチガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエル、ケラ(おけら)、コオイムシ、アメンボ、コシマゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、ヒメガムシ、マユタテアカネ、アキアカネ、オニヤンマ、ギンヤンマ・・・様々な生きものを観察できました。            

これにて今年の田んぼの生きもの探しは終了になります。

近年、環境の変化や悪化により田んぼに暮らす多くの生きものたちが数を減らしている中、九重ふるさと自然学校ではまだまだたくさんの田んぼの生きものたちの姿を見ることができます。

人の手でつくられた田んぼという独特の環境下において、生活を適応させた生きものたち。

10年先、20年先も同じ生きものたちが見られる環境を残していきたいですね。

今年度もたくさんのご参加とお申込みありがとうございました。

また皆さんと一緒に生きものさがしができることを楽しみにしております。

お し ま い