地域子ども育成 活 動

ふるさと探検クラブ2023(前半)

2023年6月~9月

九重町の子どもたちに、町内の自然体験とともに、
筑後川でつながる福岡や佐賀の自然や人の暮らしにも親しんでもらうことで、
源流域である九重とその先の自然や暮らしにも思いを馳せられる子どもになって
もらいたいと活動しています。

第1回(2023年6月24日)
毎年楽しみにしている川釣り体験です。
竹で手作りした釣り竿を持ち、いざ玖珠川へ!
地域の釣り名人を先生に迎え、エサの付け方や魚のいるポイントを教えて頂きました。
なかなか釣れない子もいれば次々と釣り上げる達人も。
釣れたのはオイカワやウグイで、持ち帰り、スケッチをしてじっくり観察。
オイカワのオスはとても鮮やかな体色でした。
その後、魚は調理をして皆で試食。
ふわっとした白身は美味しいと大人気でした。

竹から釣り竿をつくります
釣り名人からコツを伝授
魚釣れたよ!
魚はから揚げに。大好評でした。

第2回(2023年8月19日)
町内の川で生きものしらべを行いました。
流れのある川に恐る恐る入る下級生を上級生がサポートしてくれます。
箱めがねで川の中をのぞくとカワヨシノボリが石に張り付くように潜んでいます。
捕まえようと網をそっと近づけますが、するりとかわされ、魚との知恵比べが続きます。
水に慣れると、全身浸かって川流れを楽しむ子どもたちの姿も。
歓声を上げながら水の冷たさを味わっていました。
公民館に戻り、捕まえた生きものをくわしくスケッチ。
カワヨシノボリが水に流されないよう吸盤のように変化した腹びれを持つなど、
じっくりと観察することが出来ました。

どんな生きものが棲んでいるかな
箱めがねでじっくり狙いを定めます
水の流れに身を任せて
じっくりと観察してスケッチ

第3回(2023年9月9日)
九重町の水の利用の歴史について探検しました。
明治時代に完成した右田井路という総延長約14キロにもなるかんがい用水路を辿りました。
右田井路はトンネルが多く、当時は機械ではなく素掘りで掘られたそうです。
水を渡すための通水橋は、豪雨災害で一部が崩れ、今後修復工事が行われるそうです。
災害時には右田井路も広範囲に被災、取水口には流木が詰まり、
水路に土砂が流れ込むなど、大変だったそうです。維持管理の大変さが伝わってきました。
最後に右田井路工事に私財を投じ、成し遂げた麻生観八翁(あそうかんぱちおう)について、
そのひ孫にあたる方から教えて頂きました。
水はなくてはならないものです。
今の私たちの生活が先人たちに支えられていることを知り、
九重町の誇るべき宝物について学ぶ回となりました。

トンネルの上流側から笹舟を流して下流側で待ち受けました
被災してブルーシートに覆われた通水橋
麻生観八翁の銅像の前でお話を聞きました
巡った場所を復習。井路の管理団体の理事長から教えて頂きました。
午後からはお楽しみの梨狩り。九重の名産品です

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