日本にはトンボが約200種、チョウは約240種生息しています。
私たちにとってトンボやチョウは、小さな頃から親しんできた身近にいる昆虫の一つ。
今回は、田んぼや草原が広がる秋のさとばるで、どんなトンボやチョウが見られるのか、採集と観察を行いました。
いざ昆虫網を持つと、人間の狩りの本能が呼び覚まされるのか、みなさん夢中で虫を追い、次々にトンボが網に入りました。
この日は、涼しい高原で夏を過ごし、これから平地へと下っていく赤トンボに注目。胸や羽の模様で種類を見分けたり、オスとメスの身体の違いを一緒に観察したりしました。
トンボにとっては不運だったかもしれませんが、産卵直前のトンボも観察できました。
一方、チョウは池の周りの草地や野焼きをする草原で、幼虫がススキを食草とするジャノメチョウをはじめ、モンキチョウやツマグロヒョウモン、スジグロシロチョウ、ヒメアカタテハなど10種類程度を確認しました。
羽の一部が欠け、ボロボロになったものもいましたが、それでも飛べるところがチョウの飛行能力の高さ。飛行機だとそうはいきません。
昆虫たちの驚くべき一面にも気づかされた観察ウォ~クでした。