年が明け、一段と寒くなるかと思いきや、春のような暖かさになるなど、気まぐれな冬に振り回されるなか、今回は「動物たちの冬の過ごし方」をテーマに観察しました。
そこでまず、発見したのは「ヨコヅナサシガメ」という外来のカメムシの仲間です。
ヨコヅナサシガメたちは、幼虫のうちにサクラやケヤキなどの木の幹に集まり、体を寄せ合い冬を越します。集団で生活することで自分たちよりも大きな獲物を捕らえる確率を上げているそうです。そして春になると羽化し成虫になります。
私たちが見つけたヨコヅナサシガメは、今まさに脱皮中で、抜け殻がたくさん捨ててありました。彼らは何度も脱皮をして大きくなる種類です。春に向けて成虫になる準備をしているようでした。
田んぼの横にあるビオトープには「コガモ」が渡ってきていました。
コガモは11月ごろから見られる冬鳥です。ユーラシア大陸や、北米大陸あたりから日本に飛来し冬を越します。
ビオトープと川を挟んで隣に面している、事務所前の池を行き来する姿を見ることができました。
ヨコヅナサシガメは西日本でよく見られ、コガモは日本全国に飛来します。
みなさんも公園のサクラや、ため池を見つけた際に、じっくり観察してみてはいかがでしょう。他にも何か見つかるかもしれません。