体験プログラム

花炭と空き缶ストーブづくり

2020年2月11日(火・祝)

花炭は植物の花や実など、形をそのまま炭にしたものです。
「飾り炭」ともいわれ、500年も前から「茶道」の世界で親しまれてきました。
いまではインテリアとして、また除湿・消臭グッズとしても人気です。
今回は自然&環境モノづくりの二本立て。メインの花炭づくりと、アルミ缶を使った簡易ストーブづくりに挑戦していただきました。


当日はお天気が良く、絶好のおさんぽ日和。冬の高原の景色を楽しみながら、まずは花炭の材料になる植物の採集へ。


材料を選んだら、缶のなかに入れて、強火でガンガン火を焚きます。

缶の中は空気が少なく、この状態で蒸し焼きにすると、植物に含まれる二酸化炭素や一酸化炭素などの成分が揮発し、炭になります。

缶から出てくる白い煙が揮発したガスです。
木ガスとも言い、火を近づけると着火します。

さて、30分ほどで白い煙が出なくなれば、花炭づくりも最終段階。
火からおろして缶を冷やしたら完成です!

サザンカの花やヤブツバキの実、ニシキギの枝、ドングリなど

黒光りする何とも美しい花炭に仕上がりました。
花炭は自然の趣を楽しむ、日本人らしい美の文化だと思います。
何度やっても缶を開けるときのワクワクがたまりません。


さて、続いては350mlのアルミ缶が大変身!空き缶ストーブづくりです。
缶を3つのパーツに切り分け、組み合わせるだけの簡単なものです。

缶を切るのが難しいけど、なんとか成功!

リサイクル処理される何気ないアルミ缶が、野外で使える簡易な調理道具に変身!


身近な素材を使って、別のモノに生まれ変わらせる楽しさを感じていただくことができました。

*燃料は燃料用エタノールを使用。火力が意外に強いので、野外でコーヒーやお茶を沸かす際に活躍します。昼間は火が見えにくいので、取り扱いに注意が必要です。