田植えから始まった、おやとこ~田んぼの巻~シリーズ最後のプログラム、
「しめ飾りとミニ門松づくり」を実施しました。
まずは、1年間育んできた田んぼのワラを利用し、しめ縄づくりです。
昔の人々は、お米がとれたあとのワラを、日常的にぞうりや、牛の餌、田んぼの肥料など様々な分野で利用していました。
したがってワラを、何度でも生まれ変わる「永遠の命」とあらわし、神様が宿るものとしていました。
そこでそのワラを材料に新年の幸せをもたらしてくれる年神(としがみ)様を迎えるため、しめ飾りを作ったと言われています。
家族で協力し合いながら、昔ながらの伝統に触れました。
しめ縄は「左綯(な)い」という綯い方をします。
自分の方に福が来ますようにと、反時計まわりに手前にねじっていきます。
一方「右綯(な)い」は牛を引く縄などの時に利用され、しめ縄とは逆の方向に綯います。
しめ縄が綯えたら、フィールドを散策し、松の枝や南天、マツボックリなどを採集しに行きました。
松には、冬になっても落葉しないため「長寿」という意味や、南天には「難が転じる」と意味がこめられています。
それらの縁起の良い植物を、自分で作ったしめ縄に、個性豊かに飾りつけました。
しめ飾りをお正月に飾ることで、私の家は神聖な場所ですよ~と、年神様への目印となり、災いや病気から守られるおまじないがかけられるそうです。
続いて、門松づくり。
門松も、年神さまの目印になり、お休みする依り代になります。
太い竹(モウソウチク)と、細い竹(ハチク)を利用してミニ門松を作りました。
竹は、まっすぐ上にのびるため「成長」や「出世」できる縁起物と言われています。
他にも、末広がりで末永く「繁栄」を意味する扇や、寒い時期からいち早く花を咲かせるため「開運」を呼ぶといわれる梅なども飾り付けました。
門松づくりをしている時に、おやつの焼き芋を作っていると、子供たちが率先して落ち葉を集めてくれました。
そして完成!
みなさん立派なしめ飾りとミニ門松ができ、新年をむかえる準備は万全です。
ぜひ玄関先に飾って良いお年をおむかえください。