すがすがしい秋晴れの中、自然学校の田んぼで稲刈りを行いました。
今年も新型コロナウイルスの影響で、皆さんと春の田植えは叶いませんでしたが、秋の実りの収穫を一緒に楽しみました。
稲を1株ずつ丁寧に手で刈っていると、足元にはツチガエルやトンボの幼虫・ヤゴが登場。終始、子どもたちの歓声に包まれて、賑やかで楽しい稲刈りとなりました。
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刈った後は束にした稲を、ワラのひもでくくります。
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そして、稲刈りの集大成。竹の棒にかけて稲を乾燥させる「かけ干し」の作業です。
ゆっくり時間をかけて乾燥させることで、葉や茎に残った栄養分が穂に行き渡り、美味しさつまったお米ができると言われる昔ながらの知恵です。
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稲刈り後は、田んぼの生きものにもっと親しもう、ということで生きものしらべを実施しました。田んぼは水を抜いているため、採集は併設している田んぼビオトープ(水たまり)や畔で行いました。
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すると、コオイムシやミズカマキリ、マツモムシ、ヒメゲンゴロウなどの水生昆虫をはじめ、ドジョウやタカハヤといった魚類、サワガニやカワニナ、ヤゴやカエル類など様々な生きものを見ることができました。
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当校で取り組んでいる「お米も生きものも育む」田んぼづくり。
今回は田んぼがもたらすその恵みを感じられた活動になりました。
次回は、掛け干ししたお米を味わう収穫祭を予定しています。
新米を食べられるのが待ち遠しいですね。