「山登りで野鳥の声は聞くけど、何の鳥?」
「動きが早すぎて分からない!よく見えないし…」
そう思ったことありませんか。
今回は新緑を迎えた九重の森で、野鳥観察をテーマに山歩きを実施しました。
訪れたのは、九重連山の西にある猟師岳。
林道をゆっくり登っていくと、まずは春の代表ウグイスが出迎えてくれました。
森に響くホーホケキョッ♪とケキョケキョケキョ♪の谷渡り。
なんて美しい声でしょう。
他にもツピンッ♪ツピンッ♪とシジュウカラやコガラ、ヤマガラなどのカラ類、フィフィフィーフィー♪とイカルのさえずりも。
そして、美声の持ち主オオルリやキビタキなど、この時季注目の夏鳥の声も賑わっていました。
目的地のシャクナゲ谷に到着するまで、鳴き声は合唱会のように絶え間なく、どこからともなく聞こえてきます。
が、肝心の姿はなかなか見えず…
若葉を開いた木々の枝を目を凝らして見ても、忍者のように風景に溶け込み人間の目を欺きます。
ようやくキビタキのつがいを確認でき、参加者の皆さんと黄~橙色のグラデーションをまとう美しい姿を楽しみました。
繁殖期を迎えた野鳥たち。
姿をあまり見ることはできませんでしたが、これも自然界を生き抜く術のひとつでしょう。
山登りというと頂上を目指しがちですが、時には生きものに注目すると、今まで見えていなかった自然の営みに出会うかもしれません。