草原では毎年初春に野焼きを行うことで、枯れ草が燃えて灰になり、黒い大地が現れます。
今回は黒い大地が緑に覆われ始める頃、いち早く見られる野草たちが主役です。
ファミリーやご夫婦、そして野焼きボランティアとして協力頂いた方など、
総勢20名でゆっくりのんびり自然学校のフィールドを散策しました。
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ルーペを使って花の観察。花の受粉を助けてくれるのはハナバチですが、ハナバチはネズミの穴を巣穴として利用するそうです。
そこで地面に目を向けると、ところどころにネズミの巣らしき小さな穴が見つかりました。生きもの同士が関わり合い、豊かな自然が育まれていることを実感します。
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自然の中にはたくさんの発見が。
大人も子どもも、それぞれが見つけた生きものに引き込まれていきます。
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野焼きをした場所としていない場所で地面の温度を測ってみると、野焼きをした場所のほうが4~5℃程高い結果になりました。むき出しの黒い地面は太陽の光をよく吸収して土の温度が高くなっているようです。
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温かい土が生きものたちの成長を助けてくれているに違いありません。
観察会の最後には、太陽の周りに虹色の輪が出現!
自然の恵みや不思議をたくさん感じられる観察会となりました。
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次の草原観察会は夏です。どんな発見・生きものに出会えるでしょうか。
どうぞお楽しみに。