春の野焼きから4か月。
黒い大地から草の海へと再生した夏の草原で、観察会を行いました。
この時季の草原の魅力は、実に多彩な花たちです。
植物の種類が豊かな草原は、虫など他の生きもののすみかや食事の場にもなっています。
特にチョウは種類ごとに幼虫の食べる植物が決まっており、成虫は吸蜜のために花を行き来することで花粉を媒介するなど、植物と密接な関係を持っています。
日本の草原は、野焼き等で人間が手を入れなければ、温暖湿潤な気候によって数十年で森へと変化してしまいます。
数百年以上という長い年月をかけ維持された草原で、命を紡いできた生きものたち。
彼らの居場所は草原であり、個々のつながりが豊かな生態系を育んでいます。
次回は10月の秋の回。ぜひ、生きものたちに会いに来てください。