夏の日ざしがジリジリと照りつける8月下旬、自然学校の『自然共生型田んぼ』にて生きものさがしを行いました。
田んぼはお米を育てる場所である他に、生きものを育む場所という側面もあります。
森でカブトムシが生きているように、海でクジラが生きているように、この田んぼでも生きている生きものたちがいます。
「さぁ、どんな生きものがいるかな?」
今回はそんな田んぼに棲む生きものに注目して、プログラムを実施しました。
オリエンテーションを済ましたら、早速生きものさがしスタート!
網やカゴを持って、ガサガサ、ジャブジャブ。
「よ~く狙って」
「親子一緒に」
泥んこになるのも田んぼでの活動ならでは。
泥の感触はどんな感じかな?
皆さんのガサガサ調査により、色んな生きものが捕まりました。
「ミズカマキリ」、「サワガニ」、「ゲンゴロウのなかまたち」、「ドジョウ」、「ヤゴ」、「コオイムシ」、「トノサマガエル」、「ガムシ」、「アメンボ」などなど。
捕まえた生きものは種類ごとに分けて、観察します。
「これは何だろう?」
目の前の生きものに興味津々。
「カエルのお腹、やわらかーい!」
生きものを観察して、学んで、触れ合ったら、最後は自分たちだけの田んぼの生きもの水槽づくり。
ゲンゴロウはすいすい泳ぎ、カエルは水面でプカプカ。
ドジョウは底でじっとして…。
見事な田んぼの生きもの水槽が完成しました!
今回捕まえた生きものたちにとって、『田んぼ』とは家そのものです。
だからこそ、田んぼについてお米を育てる場所としてだけではなく、生きものを育む場所としても考えていきたいものです。
田んぼの稲穂もすくすく成長し、稲刈りまであとひと月ほどとなりました。
次回の田んぼの生きものさがしは稲刈り前の9月中旬。
いったいどんな生きものに出会えるでしょうか?