今年の「自然で遊ぼう!おやとこ~田んぼの巻~」もこれで締めくくり!
収穫した稲わらや竹などを使って、お正月飾りを作り、新年を迎える準備をしました。
しめ飾りや門松は、新しい年の神様(年神様)を家に迎え入れるためのものです。そのため、竹や松、梅などの材料は、縁起が良いとされるものがたくさん使われます。
その中でも稲わらは、昔からしめ縄だけでなく、牛馬の手綱やわらじ、米俵など暮らしの中で活用されてきました。使った後は燃やして灰にし、それを田んぼにまくことで土に還り、また実り多きお米となって収穫される。その絶え間ない循環によって、わらは「永遠の命」の象徴として考えられてきました。
自然学校のわらは、お米も生きものも育む、自然との共生を目指す田んぼでとれたもの。自然への感謝と、よい年になりますようにと願いを込めて、まずはしめ飾り用のしめ縄を綯いました。
しめ縄作りの後は、飾りつけの素材を野外に探しに出かけます。
マツの葉やまつぼっくり、ナンテンなどの縁起物の他にも、色鮮やかな木の実などを採集しました。
最後の飾りつけはお好みで、趣向を凝らしながらデコレーション。新年を祝う、お気に入りのしめ飾りが完成しました。
さて、しめ飾りづくりの後は、ミニ門松づくりです。
門松は年神様の依り代(よりしろ)になります。年神様が迷わずに家に訪れることができるための道しるべとなる大切なものです。
太いモウソウチクやハチクを切って、組み上げていきます。
皆さん夢中で作業し、気づけばあっという間に90分が経過。
しめ飾りと同様に、個性あふれる門松が完成しました。
現代では、お正月飾りを買うことが当たり前になりました。
だからこそ、自分で作ったもので迎える新年は、ひと味違う特別感を味わうことができます。
自然のものに触れ、気持ちを込めて作ることで、自然と向き合い、自然への感謝の気持ちにも気づかされます。
おやとこ~田んぼの巻~では、自然と共生する田んぼづくりを通じて、来年も「自然の恵みへの感謝」や「生きものの棲みかとしての田んぼの大切さ」を伝えていきたいと思います。
今年もご参加いただき、ありがとうございました!