田植えから2週間。
自然学校の田んぼでは、稲と共にカエルやトンボの幼虫(ヤゴ)もすくすくと成長しています。
そんなお米と生きものを育む「自然共生型田んぼ」で、6月17日(土)田んぼの生きものさがしを実施しました。
(この田んぼの生きものさがしは6月、7月、8月、9月に月に1度、参加者を募って実施しています。)
第1回は天気にも恵まれ、生きものさがし日和となりました。
自然共生型田んぼの紹介や田んぼにすむ生きものについて紹介したのち、生きものさがしスタートです。
まずはスタッフこだわりの「見て」探すことから。
早速、網でガサガサしたいところですが、田んぼではすぐに濁って何も見えなくなってしまいます。
なので、まずはよく見る。すると意外にも生きものがたくさんいるのが分かります。
その後はお待ちかねの網を使ったガサガサタイム。
大人も子どもも熱心に生きものさがしを楽しんでいました。
生きものを採集した後は観察です。
オタマジャクシやドジョウ、コオイムシ、トノサマガエルなど様々な生きものを観察することができました。
これにて、第1回目の田んぼの生きものさがしは終了。
普段見慣れない生きものに触って、知って、参加者の皆さんはとても楽しんでいました。
最初は田んぼに入るのを怖がっていたお子さんも親御さんの協力で無事に克服、帰る頃には一回り大きく成長したように見えました。
現在、環境の変化などによって、田んぼの生きものたちは全国各地で減少しています。
今回採集したシマゲンゴロウも、環境省、大分県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。
そのような生きものにとって、田んぼとは「家」そのものです。
だからこそ、田んぼについてお米を育てる場所としてだけでなく、生きものを育む場所としても考えていきたいものです。
次回の田んぼの生きものさがしは7月16日(日)、どんな生きものと出会えるでしょうか。今回出会えなかった生きものにも会えるといいな。