朝夕は肌寒くなり、本格的な秋を感じさせる飯田高原。
田んぼの稲穂は頭を垂れ、黄金色に染まっています。
6、7、8月と月に1度実施してきた田んぼの生きものさがしも今回が最終回です。
さてどんな生きものたちと出会うことができたのでしょうか?
まず始めに、スタッフより生きものさがしのコツを伝授しました。
・よく見てさがすこと
・生きものたちが潜んでいそうな場所を考えること
これが田んぼの生きものさがしマスターへの第一歩です。
その後は、さっそく採集タイムです。
網をうまく使って草の中をガサガサ、親子でガサガサ。
皆さんそれぞれに生きものさがしを楽しんでいました。
また今回は水生生物だけでなく、トンボの採集も行いました。
田んぼを縦横無尽に飛び回るトンボたちに大人も子どもも苦戦…。
それでもコツをつかんでくると、ナツアカネやオオシオカラトンボなどが捕まりました。
にぎやかな採集の時間もあっという間に終わり、次はお待ちかねの生きもの観察です。
捕まえた生きものの特徴や生態の解説、生きものとの触れ合い、さらに図鑑を使ってトンボの種類を見分ける体験も行いました。
また皆さんの奮闘もあり、オニヤンマの成虫とヤゴも採集できました。
オニヤンマを含め、コオイムシ、ミズカマキリ、ガムシ、コガタノゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、ツチガエル、アマガエル、ドジョウ、マユタテアカネ、アキアカネなどなど合計で23種類の生きものが捕まり、にぎやかな観察タイムとなりました。
6月から月に一度実施してきた田んぼの生きものさがしもこれにて終了です。
田んぼの減少や環境の変化により、田んぼを棲み家とする生きものたちが全国的に減少している現在ですが、今年も自然学校の自然共生型田んぼでは、多くの生きものと出会うことができました。
皆さんにはぜひ、「田んぼはお米だけでなく、生きものも育んでいること」を心に留めていただければと思います。
今年度もたくさんのご参加とお申込みをありがとうございました。
また皆さんと一緒に生きものさがしができることを楽しみにしております。