カッコウやオオヨシキリといった夏鳥がにぎやかに鳴く6月の飯田高原。
今年も親子で楽しみながら学ぶ「田植えと初夏の生きものしらべ」を実施しました。
九重ふるさと自然学校では「自然共生型田んぼ」の名の元、お米を育みながら生きものも棲みやすい田んぼづくりをおこなっています。
冬季湛水、不耕起(たがやさない)、無農薬などの方法を今年度も実践中!
また、生きものたちの棲み家として「田んぼビオトープ」も併設しています。
今回は田んぼの活動1回目ということで、参加者の皆さんと共に田植えをおこないました。
苗を取り、泥に入って1列に並び、紐で位置を決めたら息を合わせて1株ずつ植えていきます。
普段の生活ではなかなか体験できない田んぼの中での活動。
慣れない泥にバランスを崩す方が続出しましたがそんなことは物ともせず、皆さん最後まで熱中し無事に植えることができました!
午後からの活動は、お待ちかねの田んぼの生きものしらべ。
開始の合図をすると、「待ってました!」と言わんばかりに網やバケツを持って、皆さん畔や田んぼを駆け回ります。
「ガムシやサワガニを捕まえてきて!」と頼むと、すぐさま捕まえてきてくれました!
皆さんの採集力⁉には、スタッフも驚きの連続でした。
そんなにぎやかな採集の時間も終わり、次は観察の時間です。
この時期の田んぼをそのまま表すように、水槽には多くのオタマジャクシが集まりました。
またヒメゲンゴロウ、マメゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、シマゲンゴロウと5種類のゲンゴロウも観察することができました。
これにて今回の活動は終了。
最後には「生態ピラミッド」を使い、田んぼの生態系について学びました。
環境の変化などにより田んぼを棲み家とする生きものたちが全国的に減少している現在、皆さんにはぜひ「田んぼはお米だけでなく、多くの生きものたちも育んでいること」を心に留めておいて欲しいと思います。
次回の活動「稲刈りと秋の生きものしらべ」は約4か月後の10月。
この日植えた苗や採取した生きものたちはどんどん成長していきます。
収穫もまた皆さんと一緒に楽しみたいと思います!