毎活動ごとに行ってきた、さとばるのチョウ調査も10月で終わり。この日はキタキチョウなど成虫で越冬するチョウや秋にも産卵するウラギンヒョウモンなど11種65個体が見られました。8月の調査と比べ種数は半減し、この時期になると、チョウの中にはすでに越冬状態に入ったものがいるようです。調査の後は、苗木づくりのためのドングリ拾いや森の生態系を支える野ネズミを観察しました。捕獲したアカネズミがドングリを食む様子や身体の特徴をじっくり見ることができました(捕獲は大分県の許可を受け実施)。
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続く、11月の活動では、冬を前に苗木の補植とシカやノウサギ等による食害を防ぐプラスチック製の筒を設置しました。冬になるとエサが少なくなり、雪から顔を出した冬芽はあっという間に食べられてしまいます。昨年に食べられた教訓からの予防策です。この日は雑木林の資源利用についても知ってもらおうと、シイタケの収獲やキノコ汁の試食、炭焼きに代わる花炭づくり等も行いました。
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チョウを保全のシンボルに掲げるこの森林づくりは、生きものの保全だけではなく、里山の資源循環も担っています。一年、一年が楽しみです。
※この活動は、「平成30年度大分県森林環境税」を活用して実施しています。