伝統野菜とは、「その土地の気候、風土に適応しながら、何世代にもわたり栽培、種採りがされてきた野菜」のこと。九重ふるさと自然学校ではおおむね昭和以前から利用されてきたものを「伝統野菜」と定義しています。個性的な形と豊かな香り、味わいが特徴的ですが、栽培する人が減り、見たり食べたりすることが少なくなりました。
そんな九重町の伝統野菜をもっと地域の人に知ってもらいたいという想いで、九重町教育委員会(飯田公民館)と共催で料理会を開催しました。
8月1日(水)「地ギュウリ料理」
まるでウリみたいに大きくて、つるっとした見た目の「地ギュウリ」。地元の方はお漬物や酢の物にすることが多いそうですが、歯ごたえを活かした料理に挑戦しました。地ギュウリは火を通してもおいしく、お肉との相性もGOOD。地ギュウリは夏に大分県内のスーパーでも見かける食材です。来年の夏はぜひお試しあれ♪
11月29日(木)「ムタトウキビ粉とマタグロ料理」
乾燥したムタトウキビ(トウモロコシの一種)を粉にしたものと、寒くなってからが収穫時期のマタグロ(里芋)を使った料理づくり。九重町ではムタトウキビ料理といえば「とうきび餅」が定番ですが、今回はおやきやトルティーヤを作りました。また、マタグロはスーパー等でよく見かける「白芽」という里芋と食べ比べをすることで、食感や味の違いを味わいました。
まずは伝統野菜を「食べて、知ってもらう」と始めたこの活動ですが、いろいろな食べ方ができることに、私たちも目からウロコでした。これを機に、また食べたい、育ててみたいという人が増えると嬉しいです。
※今回取り上げた「伝統野菜」は下記のリンクで紹介しています。
ご参照ください。
https://www.7midori.org/kokonoe/book/vegetables.html