シイタケと駒打ち


九重町はシイタケ栽培が盛んな地域です。
生シイタケ(原木)では、大分県内の市町村で生産量No.1!
その理由は、九重町はシイタケ栽培に適したクヌギなどの良質な原木がとれるからです。
15年~20年の周期で大きくなったクヌギの林を伐ることで、その後の切株から新たな枝が再生し、数年後には林が蘇ります。
シイタケ栽培のためにこのサイクルを繰り返してきたことで、良好な環境が維持されてきたのです。
必要な分だけ自然を利用し、樹木が持つ回復力を上手に活用した、まさに持続可能な産業ですね。

さて、春はシイタケの「駒打ち作業」のシーズンです。
先日、自然学校では地元の方と協働で駒打ちを行いました。
クヌギにドリルで穴をあけ、そこにシイタケ種菌をハンマーで打ち込んでいきます。

クヌギの原木。冬に伐採しておきます
(右)約20cm間隔で穴をあけていき、(左)種菌を打ち込んでいきます
種菌は耳栓のような形
シイタケは万能キノコ!日光に当てて乾燥させる干しシイタケは長期保存できる保存食に

原木に菌が行き渡り、念願の木の子…シイタケが出るまでは約1年半後の秋。
立派なシイタケの誕生が待ち遠しいです。(指原)