ヤマネコノメソウ


風薫る5月。さわやかに晴れる日のお出かけは気持ちいいですね。
でも雨もまた大切。ヤマネコノメソウが上を向いて雨を待っています。
野草の中では目立たない存在ですが、その姿は特徴的で、
小さなおわん型に開いた蒴果(さくか)の中に小さなタネがたくさん入っています。

ヤマネコノメソウ。茶色い粒がタネです。

空から落ちてくる雨粒を受け止め、その衝撃でタネを飛ばそうというのです。
雨のリズムに乗ってタネの旅が始まります。

雨粒が命中?!タネがはじけているのが分かりますか?
ほとんどのタネが旅立ちました。

お出かけ出来ない雨の日には、生きものたちの小さな世界に思いをはせながら、
雨音を楽しんではみてはいかがでしょうか。(川野)

タンポポのタネは冠毛が濡れて飛ぶことができずションボリ。
晴れの日が待ち遠しい!