アゲハと越冬


10月に入り、日中でも肌寒さを感じるようになった飯田高原。

秋が深まるにつれ、昆虫たちの姿が少なくなり寂しさを感じていましたがつい先日、アゲハ(アゲハチョウ)の幼虫を発見しました。

アゲハの若齢幼虫
鳥のフンに擬態していると言われています

見つけたのはイヌザンショウという木。

アゲハの幼虫はミカンの木でよく見ることがありますが、自然学校では同じミカン科のサンショウやイヌザンショウの木で幼虫を見ることができます。

 

それにしても、寒くなってきたのにまだ幼虫。

その上、卵から出てそれほど日が経っていない若齢幼虫…。

「冬はどうするの?」と問いかけたくなりますが、アゲハはサナギの状態で越冬するタイプのチョウです。

 

これから葉が落ちるまでの間にもりもり葉を食べ、脱皮を繰り返し、サナギになって飯田高原の厳しい冬を越します。

次の春まで、彼らのおよそ半年にわたる成虫への道はまだまだ始まったばかりです。(宮本)

アゲハの成虫