ムカゴ


実りの秋を楽しんでいますか?
畑からはかぼちゃやさつまいも、野山からは栗やアケビなど。
そんな中、毎年楽しみなのがヤマノイモのムカゴです。

たわわに実ったヤマノイモのムカゴ

ムカゴとはわき芽が養分を貯え肥大化したもので、
地面に落ちると種子のように芽を伸ばして成長し、新しい個体になります。

種子との違いは、種子が子ども(有性生殖)だとすれば、
ムカゴは親の体の一部、クローン(無性芽)です。
植物の中にはヤマノイモのようにムカゴを作るものも多く、
種子とムカゴの両方で繁殖するように進化した、戦略家たちです。

相撲の軍配のようなヤマノイモの果実。この中に種子が入っています。

ヤマノイモのムカゴはイモの部分の食感と似ていて、
生だとシャキシャキ、加熱するとねっとりほくほく。
植物の進化の恵みに感謝しながら今年も美味しく頂きました。(川野)