セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
21世紀へと受け継ぐ日本の美しい自然 日本の国立公園
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私たちは、日本という自然豊かな国で生きています。日々目まぐるしく変化する暮らしの中で、自然は私たちを優しく見守ってくれています。四季を通して、色とりどりの自然の姿を見ることや、地域文化・歴史を通して、自然と密接な関係でいることが出来ます。私たちの日本の自然は、世界のどこにも負けない美しさを秘めているのです。新しい時代を迎え、もう一度私たちの住む“日本の自然の姿”を見つめ直してみませんか。

もくじ

平安より詠われた美しい風景
磐梯山南側に位置する猪苗代湖 やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて紫だちたる雲のほそくたなびきたる。夏は…(枕草子 清少納言)

美瑛ラベンダーの丘と朝日が織りなす神秘の世界春爛漫、山々に咲き乱れる奥多摩の桜 春になると、冬の寒さから解き放たれた植物は、一斉に芽吹き、花が咲き乱れます。優しい色をした春は、暖かな母のにおいがします。


天然の庭園を形作る奥入瀬渓流 夏は、熱く照りつける太陽が、森の木々たちに 大いなる生命力を吹き込む「動」の力を持っています。同時に太陽は、私たちを清流の流れる森に導き、水の流れで人の心を落ち着かせることが出来る「静」の力も持っています。


二頭の竜が紅葉の中、自然と共に生きる 大地がオシャレする秋。赤や黄色の飾りをつけた木々たちが「ワタシが一番美しい」と言わんばかりに主張し、自然界に住む全ての住人たちの目を楽しませてくれます。しかし、みんなが木々たちの鑑賞会に心奪われているうちに、冷たい季節がじわじわと近づいてきます。


釧路湿原に舞い降りたタンチョウの双鳴き 霧や雲が枝の風上側に凍りつく そして厳しい冬の到来。深い眠りにつくものもいれば、土の中でじっとひたすら春を待つもの、また対照的に雪を好んでやってくるものもいます。一面銀世界の中でも生き物たちは、確実に独自の個性を持ち、その輝きは決して同じ色ではありません。こうして季節は巡り、暖かな大地に新しい小さな芽が顔を出します。


多様性に富んだ日本の自然
「海のアルプス」北山崎の断崖 日本は周囲を海で囲まれ、亜熱帯地域から亜寒帯地域に至る全長約3,000キロに及ぶ、細長い列島です。富士山に代表される山地が国土の67%を占めながら、海岸線を有する島国です。その美しさは、祭りの花飾りに例え花綵列島と呼ばれています。

日本の気候は、年平均降水量が約1,750ミリと世界の平均(約970ミリ)を上回ることと、四季が明確に存在するということが特徴としてあげられます。また、同じ冬でも日本海側で大雪が降っている時、太平洋側では雪が積もる気配が全くないなどという気象の多様性は、日本海側と太平洋側を分けている山脈が境界線となっていることが一因となっています。


夕日に舞うセグロカモメの群集 冬になると全身を真っ白く衣替えをする雷鳥 日本に生息する動物の特徴は、このような地理的隔離による遺存や固有化に支えられている種類が多いことです。世界中で西表島にしか生息しないイリオモテヤマネコや、本州中部の高山帯のみに生息する雷鳥などがその例としてあげられます。また、日本に棲む鳥類の6割以上が渡り鳥であり、海洋性鳥類が多いことも特徴です。植物の場合は、常緑広葉樹・落葉広葉樹、針葉樹と南から北への温度の差により、植生する種類が違うことも日本の自然特徴の一つです。


地名が植物の名となり、今も密やかに咲くハコネコメツツジ 屋久島に悠然と立ちつくす縄文杉 そんな日本の自然が、1993年(平成5年)に世界遺産(自然遺産)に登録されました。青森県南西部から秋田県北西部にまたがるブナ林の白神山地と、洋上アルプスとも称される屋久島です。私たちは、日本の自然としてだけでなく地球の財産として、世界の人々と共有しているのです。




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