WRPSは、事務所や有給スタッフを持たずに、30年間活動を続けるボランティア組織。運営形態に興味があった。代表者のジョンさんは彫刻家。ワイタケレの谷が一望できる自宅でお話をうかがった。
発足のきっかけは、ゴミ埋め立て施設の反対運動。それ以後、民有地を購入して公園に寄付し、管理の提言を行うなど、活動が広がっている。運営は総会で選ばれた10人の役員が行う。毎週1回、持ち回りで自宅を開放してのミーティングを開いているそうだ。
活動的な会員で運営されていると感じた。科学者、アーチスト、法律家などの専門家が600人の会員の中にいて、ボランティアで高度な仕事をしている。また、会員一人一人が身の回りの環境を監視し、問題をいち早く見つけている。
パーティーや市民講座を開き、若い人の参加を呼びかける努力も怠っていない。「教育の力で住民の意識が変わる。それが重要だ」。ジョンさんの言葉が心に残った。