セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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環境ボランティアリーダー海外研修

2004年(平成16年)第5回環境ボランティアリーダー海外研修レポート

海外研修レポート 感想その1


日程表 感想 その1 その2
  【1】 State Forests of New South Wales
  (ステート フォレスト オブ ニュー サウス ウェールズ)
ステートフォレストは、経済、社会、環境面の3点をポイントにバランス良く機能しています。オーストラリアでは、林業は重要な基幹産業であり、自然林の択伐や植林地の皆伐・植林といった市民に理解の得られる手法で管理しています。また、国は京都議定書を批准していませんが、州として他国とのCO2排出量の取引を植林事業に盛り込むなど、環境ビジネスとしてのフットワークの良さを感じました。
地域社会では、レクリエーションやボランティアを通じて、楽しみながら環境教育を展開し、特にボランティアの受け入れについては、行政で立案された計画に沿って有償で団体に依頼するなど学ぶべき点が多くありました。
また環境への配慮も多くなされる中、高次保護区が生まれた場合に速やかに国立公園化し、管理権の移譲をするなど、行政間の連携の良さを感じました。諸問題はあるにせよ、対応の迅速さに見習う点が多くありました。(山本さん)
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  【2】 Conservation Volunteers Australia
  (コンサベーション ボランティアズ オーストラリア)
オーストラリア全州都にオフィスを持ち、700人もの専従職員を置く、国内最大のNGOの1つです。全国にネットワークを持つ団体でもあり、この日のボランティア活動のコーディネートをしていただきました。丸1日車を出してもらって、2団体に案内され訪問しました。さすがにボランティア団体を広くカバーしている団体なので、相互のコミュニケーションがよく取れているようでした。
自身も自然保護活動を行い、また他の団体とのコーディネートをしたりと、その活動範囲の広さには驚きました。日本にこのような団体があるのでしょうか。やはりネットワークの構築がしっかりとなされているからだと感じました。(小野さん)
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  【3】 Reef Care(リーフ ケア)
今回の研修で唯一の海岸をフィールドにした団体で、ボランティア活動を体験しました。周辺の草地にある外来種除去と数本の植樹を行いました。
作業に入る前には、日本では見たこともない「参加同意書」が渡され、加入している保険や参加者の体、作業に使う道具などについて、丁寧すぎると思われるほどの時間を割いて説明が行われました。参加者の立場で言えば当然だったかもしれませんが、日本でのボランティア受け入れが、あまりにもラフすぎる点を反省しました。特に活動の位置づけを説明することにより、ボランティアの参加意欲の向上や継続性が生まれ、作業の安全確保にも役立つことが伺えました。今後の活動には是非取り入れようと思いました。(馬塚さん)
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  【4】 Coastal Environmental Centre(コスタル エンバイロメンタル センター)
市によって運営されている施設で、市と住民の橋渡しの役割を果たしています。専従スタッフ2名を置き、事務所は市から提供されていることもあり、川沿いにある充実した場所でした。
地域に対しての環境教育を重点に活動し、具体的には幼稚園から高校までの環境教育が中心となっています。また、環境教育に従事するスタッフの人件費は、学生受け入れの参加費から充てるシステムを採用しています。他に、地域へのアプローチについては、助成申請をして活動をしているそうです。 ここでのプロジェクトへの取り組み方としては、具体的にボランティアに求めること(スキル)を明確にした上でボランティアを募集し、そこからプロジェクトを立ち上げます。ボランティアでも「専門性」が必要だと、レベルの高さを感じました。(小野さん)
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  【5】 Nature Conservation Council of New South Wales
  (ネイチャー コンサベーション カウンシル オブ ニュー サウス ウェールズ)
州政府から資金援助を受けている団体。日本では、行政から人件費・事務所費などの支援を受けている団体は数少ないと思います。これも国が違えば制度も違うということなのでしょうか。説明してくださったスタッフの人たちも、自信をもって正々堂々と自分たちの活動を話していました。活動の内容を把握し、自信を持って活動しているのが伝わってきました。
また、それぞれプロジェクトごとの担当者、資金調達の担当者、マネジメント担当者と、 責任区分がしっかりしていました。しかし、スタッフのほとんどが20〜30代の女性を中心に構成されているのには驚きました。運営資金に関しては、主に会費と行政からの補助金にあたるもので運営されています。130団体のメンバーグループを持つアンブレラ組織でもあり、傘下の団体の会員数を合わせるとサポーター数が150,000人ということです。これだけの人数がいると、行政も一目置いているようでした。(小野さん)
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  【6】 The Wilderness Society(ザ ウィルダネス ソサエティー)
ニューヨークのダウンタウンを思わせる街角にあるビルで私たちを出迎えてくれたのは、フランチェスカさんという若い女性スタッフでした。私たちはミーティングルームで数時間、彼女たちと情報交換をしました。
The Wilderness Societyの活動の軸になるコンセプトは“WILD COUNTRY”。つまり、オーストラリア全域の種を保全することを目的に活動をしています。規模も大きく、達成するには100年単位の時間もかかるであろうミッションです。しかし彼らの活動のベースは、あくまでも地域住民との連携を重視した地道な草の根活動であり、 非常に戦略的でもありました。マーケティングや営業などの専門知識を持つスタッフを中心に、会員募集やファンドレイジングをおこない、地域社会の中での団体の認知度を高めた上で、マスコミや行政関係者に対して強力なロビー活動などキャンペーン活動を展開していきます。専門知識と情報量、確かな実績、そして何よりも自分たちの活動に対する強い信念と誇りが、彼らを輝かせ、多くの人たちの支持を得ているのだと感じさせるひとときでした。(高橋さん)
日程表 感想 その1 その2



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