セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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環境ボランティアリーダー海外研修

2004年(平成16年)第5回環境ボランティアリーダー海外研修レポート

海外研修レポート 感想その2


日程表 感想 その1 その2
  【7】 Blue Mt National Parks & Wildlife Service
  (ブルーマウンテン ナショナルパークス アンド ワイルドライフ サービス)
国立公園として非常に多くの目的をかかえ、各々に専門性の高い保護官を配備し、現在1,500名のスタッフで対応しています。しかし100万haに及ぶエリアを保護する為には法整備が重要であり、市民への理解と協力も不可欠です。その点、当公園は親しみをもって自然にふれあえ、守るべき環境と親しむ空間を整備し、アボリジニーの文化遺産をはじめ多くの特徴的生物の保護にも力を注ぎ、遺産とは「過去から現在、未来へと引継ぐもの」として大切にしています。
やはり保護活動の意義を国民的レベルで理解する為には、法律の整備とそれに基づく教育が幼い頃からなされることの重大性を感じました。また、地域との遊離は感じませんでした。むしろ地域の若者がレンジャーとして誇りをもって活躍していることに感銘を受けました。(山本さん)
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  【8】 Cradle Mountain‐Lake St. Clair National Park
  (クレイドル マウンテン−レイク セント クレア ナショナルパーク)
クレイドルマウンテン‐セントクレア湖国立公園は、タスマニアン原生世界自然遺産地区でもあります。この太古の自然は、氷河によって作られ、1,000メートル以上の所には氷河湖が点在していました。
今回は、貴重な大自然の懐にあるロッジを拠点に、トレッキングをしながら保護策を学びました。3つのポイントとして、学術的な調査に基づき見れる所は見せて楽しませること、宿泊施設や交通規制の問題では、住民との話し合いの中で経済生活にも配慮し調和をとっていたこと、訪問者への説明や案内が十分出来るスタッフを抱えるビジターセンターがあったことなど。そして、やさしいほほえみに加え、自信と誇りに満ちたレンジャーたちが、その役割を十分果たしていることが伝わってきました。(馬塚さん)
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  【9】 Franklin‐Gordon Wild Rivers National Park
  (フランクリン−ゴードン ワイルドリバー ナショナルパーク)
タスマニアの南西に位置し、Franklin-Gordon Wild Rivers National Parkの森林が産み出すゴードンリバーとインド洋とが作り出した生態系豊かな世界自然遺産に登録されている湾地域を、河口から上流まで所要時間約6時間を使って遡る贅沢なリバークルーズを体験しました。
コースは、河口からタスマニア島を見学し、近年のタスマニア漁業経済の柱でもあるサケの養殖場を船上から観察、途中には重刑者の流刑島で知られ、また当時のままの歴史的文化遺跡が保存されているセーラ島に上陸。ゴードンリバーを形成している豊かな国立公園内の原生森林(レインフォレスト)の中を散策し、太古のタスマニアにタイムスリップした体験でした。
ときおりユーモアたっぷりのクルーズ案内はまた、人の探究心を擽ります。歴史的自然遺産を、ゆっくりとした時間のなかで堪能できるツーリズムであり、日本でもお手本にしたい部分がありました。(杉田さん)
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  【10】 Lake St. Clair(レイク セント クレア)
クレイドルマウンテン‐セントクレア湖国立公園の南端に位置するこの湖は、世界遺産に指定されています。この湖は、オーストラリアでは最も深く、周囲の地形は典型的な氷河地形を成しています。また、湖の南岸、シンシア・ベイはクレイドルマウンテンからの5泊6日の行程の最終地点となっており、 北岸からのフェリーに乗ったハイカーを迎えるビジターセンターの隣にはレストランなども併設されていました。
私達はビジターセンターから徒歩数分のシンシア・ベイ桟橋までをのんびりと散策しました。クレイドルマウンテンからのフェリーが到着すれば多くの人で賑わうのでしょうが、その日は思ったほど人出がなく、そのままの自然を楽しむことができました。(高橋さん)
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  【11】 Tahune AirWalk and Arve Forest
  (タフューン エアウォーク アンド アーブ フォレスト)
研修最終日、ホバート郊外にあるタスマニア森林公社の運営する森林遺産ミュージアムを訪問し、公社職員のマイケルさん、リンジィさんからタスマニアの林業について説明を受けました。中でも実際に目にした職人の伝統木細工技に参加者は終始唖然。

そして、347haの森林にあるツーリズムアトラクションとして1番人気のスポットである空中歩道「エアーウォーク」を体験しました。地上45mの高さから見る森林の中は、 自分があたかも森林に生きる動物になった様なとても不思議な体験でした。アトラクションを取入れた自然と共存するための持続的な林業への理解と普及活動の手法は抜群。日本の林業普及施設にはない手法であり、見習うべき部分は多々あると感じました。
そして最後にはユーカリの中で一番大きくなる種であり、地元では「BIG TREE」と呼ばれる樹高80m、直径7mの樹齢約400年の木を見学しました。とにかく大きいという言葉以上のものがない…。研修は最後の最後まで圧巻でした。(杉田さん)
日程表 感想 その1 その2


事務局より
ダイレクトなロビー活動や派手なキャンペーン、また行政の風通しのよさなど、日本との違いを多く感じる一方で、やはりオーストラリアのNGOの専門性、そして結果重視の活動姿勢、また行政や企業、NGOをはじめその他機関とのパートナーシップのあり方に、リーダーの皆さん感じることは多かったのではないかと思います。
また活動資金不足など、日本のNPOとも共通の課題を抱えつつも、ファンドレイジングや営業・広報の専門スタッフなど多くの専従職員やボランティアを抱え、各州に支部を置き、有機的なネットワークを活用して広大なオーストラリアの自然を保全する現地NGOのマネジメント体制は、組織基盤強化が求められる多くの日本のNPOにとっても目指すべき方向性の一つであると思います。
オーストラリアのNGOのスタッフの方々は、若いながらも経験と実績に裏づけされた確固たる自信、そして「自分が変える!自分が守る!」という使命感、責任感の表れで、キラキラと輝いて見えました。



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