今日は前半の“山場”、自然保護分野で最大規模、100年以上の歴史を持ち、会員数420,000人のドイツ自然保護連盟NABUへの訪問だ。お邪魔したのはラインラント・ファルツ州支部。州の代表であるシュッフさんがお忙しい時間を裂いて説明してくださった。 会の趣旨は、「一人の百歩より、みんなの一歩。次世代によりよい環境を。」みたいな、どこでもよく聞くものだったが、発言力(実績)がすごい! ドイツでは、行政が行う開発計画や実際の開発行為に対してNPOが意見を言う場が与えられている。NABUの州支部では、年間700〜1000のこうした公聴会で意見を述べているそうである。そのバックにある専門性・人材の豊富さ等をうかがい知ることができた。 また、地域の環境に関するアイデアを吸い上げ、実際に行政と折衝して実現化させていくというシステムを持っていることに驚きとうらやましさを感じた。
その一方で、420,000人いる会員の中で積極的に実際の活動に参加してくれるのは一部の人達であり、それが悩みの一つであるということもお聞きしたが、私たちと同じ悩みを持っていることを知り安心もした。
(矢野さん)
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