NABUの組織構造を聞く参加者
NABUの歴史として、企業家の奥様であるリナヘンレさんが創設。連邦団体ドイツ内45万人の会員、コオノトリをシンボルの鳥としている。16州のそれぞれの州のNABU支部がある。特徴的なこととして、90%は会費納入のみ、10%ACTIVE会員である。野鳥保護、自然活動を無償でするNGO。政治、宗教とは一線を画していて、職員も政党には所属していない。また自立的な活動を行い、政府から一切お金はもらっていない。いわゆる政府に物申す立場で行動している。
事務所の壁には寄付者のアピールポスターが貼られている
NABUのミッションとしては、全ての人たちがお互いに協力しあって自然保護の活動する。そして将来のちのちまで人間が生きてゆく自然環境を守り、生物多様性の保全を行う。きれいな空気、水、健全な土地の最高の状態を維持してゆくことが役目だ。NABUの活動として、ビオトープの保護、ナショナルトラスト運動、生態系の復元、太陽光発電、断熱材、ヒーティングの方法、環境保全政治活動 デモ、集会、TVトークショーなど様々なものがある。多くの会員数を持つことこそがパワーとなっている。会費の半分が運営管理費で、財政的にも自律可能な活動を行っている。会員特典としては 年4回の冊子(内8Pは州の情報)、インフォメーション、自然保護センターを無料で使用できる。現在、会員を増やすため、プロに委託し、街で会員を募るということを行っている。
(池田誠) |