サンゴを移植で増やす取り組み
竜串では、ここ10年サンゴが減ってきています。その原因はまだ調査中ですが、竜串の自然を守る会では、1999年(平成11年)から「よみがえれサンゴの海」をテーマにサンゴを増やしてみようと新たにサンゴを移植する試みを始めました。 移植は大掛かりな作業です。ダイバーショップやテレビ・新聞などで呼びかけてもらい、ボランティアダイバーを広く募って協力を得ています。作業はサンゴの成長時期に合わせ、5月から11月にかけて何度か行います。海中のサンゴを一部割って、サンゴがない岩にボンドでつけていくという、ちょうど植物でいうとさし木のような方法です。接着するまでに24時間かかりますが、ボンドはあくまでも補助的なもので、サンゴは自分で岩にくっつくようになります。移植にはスギノキミドリイシとクシハダミドリイシというサンゴを使いますが、順調に成果を上げ、今サンゴは少しずつ増えてきました。
冬場はオニヒトデの駆除をするなど、地元のメンバーが数人で地道に活動しています。「当初の海に戻したい」「海の花咲かじいさんになりたい」と竜串の自然を守る会の竹葉さんは語ってくれました。
子どもたちの環境ボランティア活動
愛媛県松野町立松野南小学校は、滑床に近い目黒にあります。緑豊かな自然の中で、全校22名の児童でつくる目黒緑の少年隊の一員として、ボランティア活動を1979(昭和54年)から行っています。代々受け継がれてきた伝統は、地域を愛する心を育てています。 目黒緑の少年隊は、滑床渓谷周辺の空き缶やごみ拾い清掃、山開きの際の天魚(あまご)の放流、毎月1回下校時に行うごみ拾い「目黒っ子クリーン作戦」、植樹、花づくり、巣箱掛けなどを学校の教育目標「気づき、考え、行動するたくましい目黒の児童の育成」のもとで自主的に行っています。
炎天下、校庭の草引きをしていた子どもたち、すぐに雑草が生えるといって一生懸命でした。下校時の「目黒っ子クリーン作戦」では、拾ったごみの種類と数を表にしていますが、ごみで一番多いのは、タバコの吸殻だそうです。また、自分達でつくったピーナッツを買ってもらい、半分でボールを購入し、残りの半分をユニセフに寄付するという社会貢献活動も行っています。 こうした地域に密着したさまざまな活動を、子どもたちは小学校に入学したときからずっと続けて行っています。
子どもたちに誇れる大人のマナーを
青い海に青い空、透き通る海に泳ぐ魚やサンゴ。すばらしい海中景観を楽しむ中で、シュノーケリングでサンゴを折るなどの被害もあります。また、観光客のごみのポイ捨ても後を絶ちません。子どもたちに誇れるマナーを大人が実践して、自然を美しいままに次世代に受け継いでいきましょう。
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環境省自然環境局土佐清水自然保護官事務所 |
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足摺宇和海国立公園パークボランティアの会 |
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竜串の自然を守る会 |
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愛媛県松野町立松野南小学校緑の少年隊 |
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(株)竜串海中公園センター |
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富永基之 |
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竹葉秀三 |
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吉田竹幸 |
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愛媛県東京観光物産センター |
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