※こちらはアーカイブ記事です。 |
|
|
|
ブナが育む生きものたち 樹木にはキツツキの仲間やフクロウの仲間が巣をつくり、幹にはコケ類や地衣類が着生します。そして枯れ木や倒木には、ナメコやムキタケなどのキノコが生えます。
ブナ林は雪崩防止や土砂流出防止の役目を果たし、深い森林は自然の水がめとなって雪解け水や雨水を蓄え、やがて大きな流れとなってふもとの大地を潤します。ブナの寿命は300年〜400年、大木になるには100年以上かかるといわれています。一旦伐採したブナが再び林となるには数百年もかかります。
豊かな自然環境の象徴イヌワシ
現在確認されているイヌワシの数は、全国で400〜500羽、白山には40羽近くが生息しています。それは、自然環境がよいことはもちろん、急峻な地形と豪雪が冬に繁殖期を迎えるイヌワシを人間から守ってきたことも一因だと考えられています。イヌワシは、深い谷の中の急傾斜地の切り立った岩場や大木に巣をかけますが、白山のイヌワシは豪雪地であるためにほとんどが岩場に巣をつくります。 白山自然保護センターブナオ山観察舎では、11月下旬から5月初旬の冬の間、双眼鏡や望遠鏡を使って、イヌワシ、ニホンカモシカ、ニホンザル、テン、ヤマガラ、コゲラなど野生動物の自然のままの姿を見ることができます。 |