池、湖沼、湿原、山が凝縮された志賀高原 志賀高原は、小高い山とくぼ地との組み合わせによってできています。この凸凹地形は、溶岩の一部、火山灰、火山ガス、水蒸気が一緒になり爆発的に噴出した時の火山噴出物(火砕流堆積物)によって造られました。くぼ地には、周りからの雨水が集り湖沼や湿原ができあがりました。
志賀山を中心にした自然歩道で囲まれる地域は、すばらしい亜高山性針葉樹林や湖沼、高層湿原などが見られるため、国立公園の中でも最も厳しい特別保護地区に指定されています。しかし、志賀高原の多くの地域は、規制の緩い普通地域です。これは、周辺の自然が、農家の副業として炭を焼いたり箸を作ったりと暮らしに欠かせない地域の宝だったからです。
志賀高原の自然は、環境省のみならず、県、町、土地所有者、ホテルやスキー場などの観光施設が協力しながら守っています。その代表的な行動が、今年から禁止された山菜採りです。
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