セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
山と高原、自然保護と観光の両立に向けて 上信越高原国立公園
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池、湖沼、湿原、山が凝縮された志賀高原
長野県特別天然記念物に指定されている「一の瀬のしなの木」。巨木も観光資源として注目されている。志賀高原は、小高い山とくぼ地との組み合わせによってできています。この凸凹地形は、溶岩の一部、火山灰、火山ガス、水蒸気が一緒になり爆発的に噴出した時の火山噴出物(火砕流堆積物)によって造られました。くぼ地には、周りからの雨水が集り湖沼や湿原ができあがりました。

志賀山を中心にした自然歩道で囲まれる地域は、すばらしい亜高山性針葉樹林や湖沼、高層湿原などが見られるため、国立公園の中でも最も厳しい特別保護地区に指定されています。しかし、志賀高原の多くの地域は、規制の緩い普通地域です。これは、周辺の自然が、農家の副業として炭を焼いたり箸を作ったりと暮らしに欠かせない地域の宝だったからです。

志賀高原の自然は、環境省のみならず、県、町、土地所有者、ホテルやスキー場などの観光施設が協力しながら守っています。その代表的な行動が、今年から禁止された山菜採りです。

 

蓮池から志賀山を望む山菜は、かつては食べる分、背負える分だけしか採りませんでしたが、現在は車で山の奥深くまで入れ、苦労もなくたくさん運び出すことができます。さらに、このような状況に伴い、樹木や野草の盗掘も増えてきました。弁当ガラや軍手などのゴミを捨てるといったマナーの悪さも見兼ね、山菜採りの全面禁止に踏み切りました。

野生動物と人との距離
地獄谷野猿公苑のニホンザル およそ2群200頭が利用している。野生動物は見たいと思ってもなかなか見られるものではありません。地獄谷野猿公苑は、温泉に入るサルで有名で、普段見ることができない野生のサルの姿を観察することができます。

この野猿公苑では、なるべくサルの生態に影響を与えないように配慮しながら、エサの量や質を調整してきました。その結果、公苑を利用しているサルは人に頼らず、訪れるお客さんはサルの行動を間近で観察できるという、野生のサルとお客さんのよい関係が保てています。


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