多様な環境と野鳥の宝庫、戸隠山 長野県の北西部に当たる戸隠周辺も山、高原、湖沼、湿原といった環境が特徴的です。黒姫山(2,053m)、飯綱山(1,917m)、戸隠山(1,904m)など2,000m級の山が連なり、その裾野には高原が広がっています。
この一帯は、今から1000万年前(第三紀鮮新世)には日本海につながる海の中でした。この海底に陸地から砂や泥が運ばれ、海底火山の溶岩なども堆積し第三紀層が造られました。その後、地層が隆起して戸隠山となりました。硬いれき岩や溶岩は侵食されにくく、鋸状の山容になり、戸隠信仰の霊場として2000年も前から修験者を集めていました。
また、飯綱山は第三紀層が陸上となった後の火山活動によってできた成層火山です。戸隠山とは対照的に富士山のような円すい型をしています。第三紀層が、海底だった証拠にホタテガイの仲間やアワビの仲間など貝殻の化石を多く含んでいます。
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