八幡平地域 八幡平地域は、岩手県と秋田県にまたがり、盾状火山 (八幡平・大深岳)、成層火山(岩手山・駒ケ岳)、釣鐘状火山(焼山)、盾状釣鐘火山(茶臼岳・畚岳)など変化に富んだ約40もの多くの火山と八幡沼・ガマ沼・御苗代湖・御釜湖など数多くの火口湖があります。八幡平の名は、今から1200年前の桓武天皇の時代に、蝦夷征伐にやって来た征夷大将軍坂上田村麻呂が、高原の美しい景色に感動して八幡神宮を奉り戦勝祈願をし、再び戦勝報告に訪れた際に、神への感謝の気持ちを込めて名付けたと伝えられています。
また、玉川温泉や後生掛(ごしょがけ)温泉などでは、噴気・噴湯・噴泥などの火山活動が今も続き、「火山の博物館」と呼ばれて、それぞれ火山現象をめぐる自然研究路が設けられています。
玉川温泉は、「北投石」という世界でも珍しいラジウム放射能を帯びた石の生成がみられ、国の特別記念物に指定されています。また、pHが約1.1の強酸性で、1ヶ所から噴出す湯量が毎分約9000l(ドラム缶45本分)と日本一を誇り、幅3mの温泉の川となっています。後生掛温泉は、日本一の泥火山をはじめとする火山現象がみられます。
玉川・後生掛・蒸ノ湯(ふけのゆ)・藤七(とうしち)・乳頭山麓温泉群などの地は、現在は登山やスキーの拠点となっています。
八幡沼のほとりには、湿性植物の群落が広がっています。 |