セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
日本一早く紅葉に彩られる北海道の屋根 大雪山国立公園
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大規模な高山帯が導く動植物相
大雪山国立公園の山々の多くは、標高が2,000m前後ですが、もともと緯度が北に位置しているため、本州の3,000m級の山々に匹敵する高山環境をもっているといわれています。それを物語るように、本州中部では標高1,500m以上にならないとなかなか見られないダケカンバ林が、大雪山では標高500mから1,700mの間に見られます。ダケカンバはシラカバの仲間ですが、シラカバより高所で見られる植物です。

山腹には、エゾマツやトドマツを主体とした日本ではあまり例をみない北方系の針葉樹林帯が広がり、原生林の美しさが特徴的です。急峻な地形はあまり見られず、緩やかな丘陵状の起伏が広大に広がっているため、山頂では夏になると、他の地域では見られないほど雄大で多彩な高山植物のお花畑が広がります。

 
ウラシマツツジ クロマメノキ コケモモ チングルマ
 

エゾナキウサギまた、標高2,000m前後の山頂一帯は、シベリアやサハリンなど北方系の植物と、カムチャッカから千島列島を渡り北東からきた植物、本州の在来系の植物との接点とも、氷河時代の特徴が残されているともいわれており、希少な高山植物の群落も多いことから十勝川源流域を含む一帯が特別保護地区であり、また、国の特別天然記念物にも指定されています。

ウスバキチョウ極地にも似た厳しい冬の寒気など気候条件の厳しい地域では、高山植物ともならんで、氷河期からの生き残り(贈り物)と形容されるエゾナキウサギや、国の天然記念物のウスバキチョウ、アサヒヒョウモンといった高山蝶が生息しています。これらの高山蝶は、北海道に5種生息していますが、大雪山にはその全てが生息しています。
 
多種多様ないきものたち
公園内にはその規模の大きさに比例するように、多様な動物も生息しています。コウモリを除いたほ乳類では、ヒグマやエゾシカ、キタキツネ、エゾシマリスやクロテンなど、北海道の陸生動物の90%にあたる23種が生息し、鳥類では国の天然記念物のクマゲラやシマフクロウなども含め、北海道の陸生鳥類の80%近くを占める140種が生息しているといわれています。
魚類ではサケ科のオショロコマが生息しており、然別湖だけに生息する大型化を示すものは、なかでもミヤベイワナと呼ばれています。

エゾシカ キタキツネ エゾフクロウ

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