セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
日本一早く紅葉に彩られる北海道の屋根 大雪山国立公園
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海から森を、森から海を考える
日本で最初で最後に撮影されたミユビゲラ 1988年(昭和63年)森は水を育み、その水は川となりさまざまな生き物を育みながら大地を流れ、海の魚をも育むといわれています。

「十勝三股森づくり21」では、林野庁より借上げた、国立公園内の国有林の一部(7.80ha)を「ミユビゲラの森」と名付け、森の豊かさの指標であるミユビゲラがすめるような森づくりを目指し活動を行っています。ミユビゲラとは、北海道の大雪山系にしか生息していないキツツキのことですが、その姿はこれまでに9例しか確認されていません。最後に確認されたのは、1988年(昭和63年)十勝三股(とかちみつまた)でのことでした。

 

ミユビゲラの森(三国峠南方)での森づくりの様子この十勝三股周辺には、かつての森林伐採によって裸地化した土場跡が多く点在しており、会はこの放置されたままの土場跡を何とかしたいという思いから森づくりを行っています。自然の復元力を最大限引き出しながら森林を再生させるということをコンセプトとしていることから、裸地化した土場跡に自然散布された針葉樹の種子の生育を守るヤナギを植えたり、同じ環境条件にある周辺の森林から、針葉樹の幼木をササ地へ移植するなどの方法で活動を行っています。

今年8月には、大雪山の一滴の水から始まる流れは川となり海につながる、“大雪山に木を植えて海の魚をおいしくしよう!”と題して、音更川の中流から下流にすむ人々との植樹と交流活動を行い、農業に携わる人、生活者など、さまざまな立場の人が集まり活動しました。

十勝三股森づくり21の田中さんは、「反対というばかりでなく実際に活動しなければ!」と思い活動を始めたそうです。「今後は住民の意見を尊重しながら行政などとも一緒に活動していきたい」とおっしゃっていました。

 

同じ自然に生きる一員として
紅葉に染まる三国峠十勝三股森づくり21の植樹に、片道3時間をかけて参加した漁業を営むお母さんは、「魚を獲るだけではなく、森も考えなきゃいけないね」と話していたそうです。暮らす場所や職業が違っても一つの川の流域で生活する人々の水や森への思いがつながったように、立場を超えた交流や協働が自然環境と向き合う時には必要なのかもしれません。

 
協力
ひがし大雪博物館

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