この十勝三股周辺には、かつての森林伐採によって裸地化した土場跡が多く点在しており、会はこの放置されたままの土場跡を何とかしたいという思いから森づくりを行っています。自然の復元力を最大限引き出しながら森林を再生させるということをコンセプトとしていることから、裸地化した土場跡に自然散布された針葉樹の種子の生育を守るヤナギを植えたり、同じ環境条件にある周辺の森林から、針葉樹の幼木をササ地へ移植するなどの方法で活動を行っています。
今年8月には、大雪山の一滴の水から始まる流れは川となり海につながる、“大雪山に木を植えて海の魚をおいしくしよう!”と題して、音更川の中流から下流にすむ人々との植樹と交流活動を行い、農業に携わる人、生活者など、さまざまな立場の人が集まり活動しました。
十勝三股森づくり21の田中さんは、「反対というばかりでなく実際に活動しなければ!」と思い活動を始めたそうです。「今後は住民の意見を尊重しながら行政などとも一緒に活動していきたい」とおっしゃっていました。
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