※こちらはアーカイブ記事です。
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環境を保全することは 自らの生命を守ること島原の街からふと後ろを振り返れば、今なお火山ガスを放出し続ける普賢岳が街を見下ろしています。土石流や火砕流で焼失し荒廃した普賢岳の山肌が露出し、その頂にある溶岩ドームは「平成新山」という名を受けてはいますが、未だ火山ガスや落石の危険性のため入山できない状況が続いています。
噴火災害により失われてしまった森の再生、そして官民力を合わせての災害に強いまちづくりの取組みは、美しい景観を取り戻したいという想いに加えて、自然との共存の中で生き抜いていくという強い意志に支えられているのです。そして、緑化や砂防堰堤の建設などにより土石流などの二次災害を防ぐこと…それは地域の人命や財産を守ることに直結しています。
「森を守ることは自らの生命をも繋ぐこと」
今、自然と共に生きていくということはどういう意味なのか…、島原の人々は私たちに力強いメッセージを送っているのかもしれません。