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仲津さんが所属する「びわ湖自然環境ネットワーク」では、魚道の設置(写真)やヨシの復旧に力を入れている |
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様々な環境団体への参加も心がけている。
「もっとも私は会費会員であることが多いのですが(笑)。もちろん、活動に参加できるときはします。けれど会費を払うだけであっても、会に加わるのは大切だと思うんです。たとえば、野鳥の会は日本で最大の自然保護団体ですが、4万5000人しか会員がいません。ところが、ドイツのNABUやBUNDといった自然保護団体は40万人以上で、ケタが違う。会費会員が多いからです。会費が活動資金になるわけですから、日本人はもっと気軽に会費会員になって欲しいと思います」
仲津さんが開発した新幹線500系は2010年、惜しまれながら「のぞみ」から引退、現在は「こだま」の一部として運行している。車体が円筒形のため、窓側の席の上部が狭くなることや製造コストが課題となり、続く新型の700系から箱型断面に戻されたのだ。
しかし、仲津さんはこう言う。
「鳥はものすごく燃費のよい交通機関ともいえます。自然の姿から考えると、高速で移動するのに適しているのは円形断面なんです。現在は箱型の車両が主流とされていますが、いずれ円形に戻るでしょう。人間だけが自然と違う枠組みでいるのは無理があるんです」
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