「命に関わること以外、大人は口を挟まず、プログラムも子供たちが考え、やりたくないことはやらなくてもいい、その自由さが新鮮だった。流れるプールより川遊びのほうが、何が起こるかわからない無限のおもしろさがありましたね」
大学・大学院では環境系の学科に進み、学外でもさまざまな環境プログラムの活動に参加する中で、「緑のダム北相模」の活動にも参加した。
「ひたすら草刈りをした覚えがあります。それまで山登りはしたことがあっても山を手入れしたのは初めてで、その達成感は半端ではなく、そのまま居着いてしまいました」
その後、最初に就職したのは私立の通信制の高校で、不登校の生徒も少なくなかったが、誘い出して一緒に北相模の森の整備をするうちに子供たちに変化が現れた。 |