子供の頃から自然の中で過ごすことが好きだったという山本さん。サラリーマン家庭に生まれたが、虫や蛇をも「かわいい」と思う少女で、周囲からは「ヘンなの」と言われることもあったという。漫画版『風の谷のナウシカ』に影響を受けると、ますます環境への興味が深まっていった。やがて進路を決める時期が来たとき、自然を科学的にみつめることできると、岐阜大学農学部生物資源学科に進学。大学院まで進んで森林について学んだが、当時の活動家たちには疑問を感じるシーンが多々あったという。
「当時の活動家は全共闘世代の人が多く、行政がすることに対しては何かと反対する姿勢をとっていました。それが間違っているとは思わないのですが、一度は自分が主体となって実行することも重要だと思ったんです」
思いを胸に修了後は静岡県の林業職に就職。そこで森林の多様な利用方法を知った。 「これを知ってもらうためには、もっと教育面に力を入れていくことが必要だと感じました」
熱い思いのあった山本さんだが、持病が悪化したこともあり、現場でできる仕事に限界を感じ、退職。縁があってエコエデュで働き始めた。
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